Great Spangled Weblog

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埼玉県こども動物自然公園のフレンズたち

けものフレンズが楽しみすぎて水曜日に早起きしてしまうフレンズとなってしまったこの頃(火曜日に夜更かしするよりマシ)。

動物園にまた行けそうになったので、近いわりにしばらく行かなかった埼玉県こども動物自然公園に昨日行ってきた。

https://aratama.github.io/kemonogen/

埼玉県東松山市にある県立の動物園で、山の東向きの斜面を丸々公園にしたような、東武動物公園とはまた違うジャパリパーク感がある動物園。

駐車場600円に入園料大人510円、2人で入っても東武動物公園の1人分より安いという驚きの安さ。さすが県立。毎月県民税払ってる甲斐がある。安いとご不満な方はコアラ舎に募金箱があるのでどうぞそちらへ。

というか動物園は大人料金もうちょっと上げてもよいのではないか。料金そのままで来場者が増えるのが一番だろうけど。

ただ、駐車場がちょっと狭いのがもったいないところ。観光シーズンに来るのはつらい。東武線の線路に陸橋がかかったのはよいけれど。公共交通機関のご利用推奨。

入場したらまず入って右へ。坂を登ってなかよしコーナー。

モルモットちゃん。かーわいー。

アルパカさん。「つばに注意」と掲示されるぐらい近くで見られる。

多分ほかではあんまりないコウモリ舎。

移動。坂をさらに登ると展示搾乳場。遠足に来ていた幼稚園児が説明を聞いていた。見学に加われば多分高確率で搾乳体験ができる。

その近くが南アメリカ大型げっ歯類エリアで、カピバラもいるとのことだがこのときは分からなかった(今地図を見直してカピバラ・ワラビー広場の存在を知って愕然としている)。

で、写真はたくさんいたマーラのうちの1匹。マーラ奥様インタビュー。園内で放し飼いもされている。

ホルスタインさん。

豊満なおっぱい。

さらに上へ。

グリザイアの果実』でおなじみヤブイヌ

ここにもミーアキャット。

フェネックちゃんぺろり。

プレーリードッグ殿。本来の飼育場は現在整備中。

新世界より』でおなじみハダカデバネズミちゃん。

坂を登りきるとペンギン舎。プールの近くは鳥インフルエンザ感染防止のため現在立ち入りできず。横からフンボルトペンギンさんを鑑賞。

ここには「世界最小のシカ」プーズーもいるのだけど、赤ちゃんの公開は行列ができていて見られなかった。

シラコバト繁殖ケージ。自分も長いこと埼玉にいるがシラコバトは見たことがない。全身をはっきりとは見られなかったけど、ここでようやく見ることができた。

園内が広いのでバス、というか列車が走ってる。ジャパリトレイン。ちなみに東武動物公園は園内に専用のバス路線がある。

コアラちゃん。全員熟睡中だった。

ナマケモノのフレンズ(本物)。

多分ワラビー。

東園はコアラ舎しかないと思って戻ってしまったが、後になってまだ見てない広場があると知る。

森野きりん。

最後にシマウマ。

前に来たのが2004年秋なので12年以上間が空いてしまったが、それほど変わりがなく、特にハダカデバネズミもコアラも順調に暮らしていてよかった。

鴻巣からほぼ一本道で来て右に曲がればすぐここなので、駐車場が空いてそうなときにまた来たいと思う。次こそはたっぷりカピバラを見たい。

第44回木更津航空祭

2017年2月25日開催。

今年度の木更津航空祭は、昨年のサミットと観閲式の影響のためか2月開催になった。久しぶりの自衛隊イベントなので遠いけど行ってみることにした。

寒さ対策か、式典はまたハンガー内。そのためか大規模編隊飛行はいつもと逆方向から進入してきた。その後アトラクション。ヘリコプターの飛行展示。そして戦闘訓練展示。第1空挺団のヘリボーン作戦が実施されたが、昨年度に比べるとやや地味だった。

いろいろ地味だったが、今回ならではの写真が撮れたのでそこそこ満足。ニコン1V3の撮影枚数も購入後約1年で1万枚突破、EVFのタイムラグが少なく飛行機を追えることが分かって機材の信頼度も増した。

以下当日の写真。

冬らしくソリを履いたCH-47。

LR-2。

AH-1S。枯草と工場が冬の木更津らしさ。排気が後ろの工場をぼかしている。

JPEG撮影なので撮影後の露出補正が難しいと思ったけど、機体がシルエットになるのも案外悪くないかもと思った撮って出し。

要人輸送用のEC225。

ここから戦闘訓練展示。OH-6Dが工場の方から進入(今回OH-1は地上展示含めて登場せず)。

UH-60JAのドアガン射撃。ひたすら連射してやっとマズルフラッシュが撮れた。

逆立ち状態で離陸するCH-47。訓練展示は地味だったけど、今まで習志野演習場とかでないと撮れないと思っていたこういう写真が撮れたので満足。

CH-47から降ろした高機動車で移動する第1空挺団の隊員。

流行りのアニメのせいでこういう字幕つけたくなりますね。ロゴはこちらで作成。

https://aratama.github.io/kemonogen/

着陸したEC225を点検するクルー。人間と飛行機のからみはいつ見てもいいものです。

今回初めて見た警視庁のS-92。EH-101もいつか見たい。

千葉未来隊員と千葉地本カー。

今回きわめてレアな展示、野外貯油タンク。隊員の人も熱心に説明していた。

新しく資料館ができて、そこにKV-107が保存展示されることになった。なお、館内はヘリコプター以外は撮影禁止とのこと。

正門左手にある木更津航空神社。昭和13年に木更津航空隊の隊員の総意で建立されたもので、戦後も進駐軍が破壊せず保存されていたもの。荒鷲の碑、昭和天皇行幸記念碑ともども戦前の遺構。なお、同じ区画に自衛隊隊員の慰霊碑も建立されている。黙祷。

今年は健康回復につとめて春からのイベントもしっかり行けるようにしたい。

けものフレンズの聖地東武動物公園に行ってきた

今週まさかのバズワードとなった『けものフレンズ』。先週からちらほら話題になってきていたので、2話に協力として出ていた東武動物公園に2月5に行ってきた。

といっても東武動物公園は『けものフレンズ』だけが目当てではなく、今回の狙いは以下の3つ。

  • ほたリウムで生きた蛍を鑑賞する
  • 観覧車を撮影する
  • 東武動物公園のフレンズに会いに行く

まずほたリウム。

何年か前にできた施設。ちゃんと説明を見なくて「ホタルといってもLEDでしょ」ぐらいに思っていたのだが、後で改めて、「365日いつでも本物のホタルが見られる施設」と知って驚いた。

なにしろ、ホタルの成虫は10日ほどしか生きられない。これを常に一定数観察できるように育て続けるというのは容易なことではないはず。

というので、11時からの朝一の公開を鑑賞。

狭い場所ではあるが、ヘイケボタルが本当にけっこうな数いて光っていた。

ヘイケボタルは注意してみれば案外その辺にいるけど、夜にあぜ道をふつう歩かないし、ほたリウムほどの密度で見ることもそうそうない。

ゲンジボタルだとさらに時期や場所を選ばないとなかなか見られない。

改めてこんな真冬にホタルが見られるのはすごいなと思う。

観覧車は、アニメ『プラスティック・メモリーズ』で重要な舞台であるから、できるだけ資料として写真に収めておこうということではあるけれど。

特に東武動物公園では、最近新しい観覧車ができたのでそれを撮影。

それにしても冬は人がいない。

ほぼリアルジャパリパーク

古い方の観覧車は解体中。

これがまた退廃的な雰囲気でますますジャパリパーク

というか、最近東武動物公園の観覧車を見たらゴンドラがなかったので何事かと思って、気になって来てみたかったというのもある。

新しいのができたから解体中だったとは。

そしてフレンズ。

時間順に写真を。まずはヤマアラシちゃん。

コツメカワウソちゃん。

あら~〜。

写真を撮っていたら人に気づいてこちらに寄ってきた。本当に人懐こい。

このケージは『けものフレンズ』2話に登場。

ミーアキャットさん。

マレーバクさん。

カバさん。

シマウマさん。

シロサイさん。

ライオンさん。

ホワイトタイガーさんのにくきう。

カンガルーさんはふれあい動物の森にいて本当に触れ合える。

アルパカさん。

フンボルトペンギンさん。

オットセイさん。

レッサーパンダさん。

わんこビレッジ(にゃんこ)で猫と触れ合い。

東武動物公園のわんこビレッジは猫や犬と触れ合える。前は犬だけだったけど今回来たら猫もいるようになっていた。

帰りに西ゲートを撮影。

広くて空いてるので冬場はお薦め。特にアトラクションは並ばず乗り放題。

遊園地も一体の私立の動物園だから入場料が高めではあるけれど、それが希少動物の保護や繁殖にもつながるので収入があるならそこは負担しないと。

写真には写っていないけど一応それなりに家族連れは来ていて、フレンズの聖地目当てで「わーい!」とか言ってるのはそれでも自分だけだったらしい。この週末からはにんげんのフレンズがどっと来るかもしれない。

ノートe-POWER

はじめに

E12ノートが大規模なマイナーチェンジを受け、ハイブリッドのe-POWERが追加された。これがものすごく好評で、発表のあった2016年11月に販売台数全国1位を記録。B12<トラッド>サニー(1986年9月)以来30年ぶりの快挙。

2012年発表の車がマイナーチェンジでこんなに売れるとは驚き。しかし、試乗して見積りをもらったら、まだ車検も来てない新しいノートユーザーの自分でもくらっと来たので、これは売れるのは間違いないと思った。

シリーズハイブリッド

ノートe-POWERシリーズハイブリッドで、市販の乗用車ではこれが初ではあるが、仕組みとしては昔からあるもの。エンジンで発電機を回し、その電気で走行用モーターを回す。エンジンと駆動輪の間に複雑なトランスミッションやプロペラシャフトなどが要らなくなるという利点がある。『ガールズ&パンツァー』に出たポルシェティーガーや、南極観測船「しらせ」など、乗用車以外では多く用いられている。

プリウスはじめ乗用車のハイブリッド車は、エンジンと電気モーターを機械的に結合して両方の動力で駆動輪を回す方式が一般的だった。とりわけ、プリウスの電気式CVTを応用した動力分割機構は巧妙で、日産もトヨタから導入してアルティマなどに乗せたほど。

これはエンジンでの走行が有利なときはエンジンで走り、不利な時はモーターで走り、中間のときは両者を使い分けるというもので、エンジンが効率よく使えて燃費がよくなる。最高出力はエンジン+モーターとなって動力性能も高められる(あるいは同じ動力性能ならエンジンを小さくできる)。

シリーズハイブリッドはどうあがいても走行用モーターの駆動力より大きい力は出せないから、動力性能の面では不利といえば不利。

しかし、エンジンと駆動輪を切り離せるので、走行速度に関係なくエンジンの回転数を停止から最高出力時まで自由に選択できるというのが利点。

自動車が街乗りでは燃費が悪く、高速道路を走ると燃費がよくなることは皆さんご存知の通り。高速走行時は抵抗が増えるから本当はエネルギーが多く必要だが、レシプロエンジンはある程度回転数を上げて負荷をかけて走った方が効率がよく、高速道路を100km/hで巡行するような状況では抵抗が増えるよりエンジンの効率アップの方が効果が高い。結果として燃費がよくなる。

シリーズハイブリッドの場合は、例えば100kmの下道を移動する場合、エンジンはバーチャルな高速道路を1時間走ってもらい、100kmはリアルの下道ではだいたい3時間ちょっとかかるから、残り2時間何分かはバッテリーに蓄えた電気で電気自動車として走る。こうすれば、理論上は、下道でも高速道路と同じ燃費で走ることができる。

ノートe-POWERの燃費低減策は大雑把に言うとこういうもの。ハイブリッド車の思想はどれも大きくは変わらないが、ノートはそれをより純粋なものとしている。

技術バカの日産

日産の魅力は何かというと、一つは、エンジニアの権限が強く、時に「技術バカ」と形容したくなる無茶なクルマを出すところ。レース車のベース車に直6のDOHCを採用するのはあるとして、それを4バルブのS20にする、という初代スカイラインGT-Rしかり。グループAのレギュレーションを研究して純粋にレースに勝つために投入したR32GT-Rしかり。重量配分に配慮してトランスアクスルを採用しながら、やっぱり前輪も駆動しようというので後ろから前に2本目のプロペラシャフトが出てるR35GT-Rしかり。

ノートe-POEWRがシリーズハイブリッドであること自体はまあ分かる。電気自動車の技術があるから、これに発電機を載せれば高くて重いバッテリーを減らし、安いハイブリッド車を出して販売台数をテコ入れできる。

しかし、シリーズハイブリッドは、エンジン→モーター→駆動輪という動力の流れが直列なので、どうしてもモーター以上の駆動力は出せない。

ではどうしたか。

「電気自動車リーフの動力系をそのまま載せよう!」

量産が進んでいるリーフのモーターを積めば、確かに量産効果でコストを抑えられる。

し か し。リーフって重量が1500kg近くある重量級のクルマなんですが。

しかも、その重量であってさえ、リーフは動力性能が売りで、低速でアクセルを踏み込むとびっくりするような加速をする。回転数によらずいつでも最大出力を出せる電気モーターの特性を活かして、エコカーなのに走りの楽しさも手放さないのがリーフ。

で、ノートe-POWERは燃費スペシャル(JC08モードで有利にすることだけを考えた、事実上売る気のないグレード)のSで1170kg、メダリストでは1220kgと、リーフより200kg以上軽い。

それが同じモーターというので、「2000ccのターボ車並みですよ」と自慢されるぐらいワケの分からない加速をする。試乗すると加速がすごすぎて変な笑いが出る。「これがノートかよwww」。

その後にe-POWER Xの車両本体価格が200万以下とか説明されたら思わずハンコ取りに帰ろうかと思ってしまうw

動力性能のヒミツ

シリーズハイブリッドは、エンジン→モーター→駆動輪という動力の流れが直列なので、どうしてもモーター以上の駆動力は出せない」

これをより正確に言うと、エンジンとモーターのどちらか低い方の動力で走行性能が決まってしまうのがシリーズハイブリッド。エンジンとモーターしかなかったら間違いなくそう。ノートe-POWERのエンジンは79馬力のHR12DEだから、リーフのモーターを採用しても、それだけではHR12DE以上の駆動力は得られない。

ではどうするかというと、前席下の電池から電力を供給し、エンジンの発電+電池の電力でモーターに最大出力を発揮させる。

なので、ハイブリッド車という分類がやはり正しい。

電池に余裕があるときはエンジンが止まっていて電気自動車として走る。減速するときは回生により電池を充電する。電池が足りなくなったらエンジンを動かして充電する。そして、急加速するときはエンジンと電池の両方から電力を供給する。

電池の容量は1.5kWhで、80kWのモーターを全力で駆動すると計算上1分ちょっとでなくなる。実際は55kW程度の電力しか供給できないのでもう少し長時間使えるが、いずれにしても、低速時はともかく、動力性能が必要な場面では純粋な電気自動車としてはあまり長く走れない。

エンジンが79馬力は58kWで、電池と足すと合計で113kWの出力となるが、80kWのモーターを全力で駆動するには両者ともにそれぐらいの出力が要るとのこと。

エンジンが発電専用ならもう少し小さいエンジンでもいいように思えるが、リーフのモーターを使うとなるとそうも言っていられないらしい。また、エンジンを小さくすると発電するときの回転数が高くなってしまい防音、防振で不利となる。

それでも3気筒1200ccというのは、例えばライバルのアクアが4気筒1500ccであることを考えれば、レスシリンダーの3気筒でもあるし技術的に一歩先を行っている。

電池の容量が大きくないので、エンジンはそんなには止まってない。アクセル全開にすれば即エンジンが始動するし、高速走行時もけっこうな時間エンジンは動いているだろう。

エンジンの回転数は負荷が低ければ2400rpmというので、まさに高速道路を運転しているときのような回転数。回転数がやや高めなので、トランスミッションがないことと合わせて防振の点ではいくらか有利なようだ。逆にハイブリッドならではの問題点もあるようだが。

運転していて直接エンジンの特性を感じる機会はないので、レスポンスとかなめらかな吹け上がりとかを気にする必要がなく、同じHR12DEでもNAのノートのエンジンとは違うセッティングになっている。ミラーサイクルを採用して圧縮比を12としているとのこと。燃料はレギュラーガソリン。HR12DDRはミラーサイクルによる出力低下に対応してスーパーチャージャーを採用しているが、e-POWERのHR12DEはNA。ミラーサイクルの度合いをほどほどにして、吸入する空気が減る分と圧縮比が増える分とが相殺されてNA車と同じ79馬力を確保できたらしい。NA車が6000rpmに対し、e-POWERは5400rpmとより低い回転数で最高出力を発揮する。最大トルクも3600〜5200rpmと幅広い回転数で発揮される。

モーターの出力80kWは馬力にすると109馬力。全開にしたときの加速のすごさからすると意外に馬力自体は小さい。馬力荷重も10kgを超える。

CVTのノートはアクセルを全開にすれば高い回転数を保って加速するので、79馬力なり98馬力(HR12DDR)なりの加速をするはずなのだけど、普通は最高出力時の値まで回転数が上がらないので、額面通りの馬力は出ないということになる。電気モーターはそういうことはないので、シフトダウンのタイムラグがないことも合わせ、馬力の値以上に加速感を感じるということになるのだと思う。

小ネタ

シリーズハイブリッドなのでエンジンはバーチャルな高速道路を走っていると書いたけど、リアルに高速道路を走ると、実際にあまり燃費は伸びないらしい。空気抵抗はおおむね速度の2乗に比例するから、これが本来の燃費のあり方。低速で燃費が悪いという乗用車の常識がハイブリッド車でようやく変わりつつある。

ノートe-POWERが安いのは既存車のマイナーチェンジであることや、リーフのモーターやインバーターを流用したこと、電池の容量が(電気自動車より)少ないことなどによるけれど、ブレーキも普通のブレーキで、回生ブレーキとの協調制御を行う、ブレーキ・バイ・ワイヤではないという。

一方で、エコモードやSモードでは、アクセルをオフにしたときに回生ブレーキが強めに動作するようにしてあって、アクセルをオフにし続けると最後は止まってしまう。試乗してみるとこれが不思議な感覚で、特に止まる直前のブレーキの抜き加減が巧み。車が勝手に運転手の意思を読みとって止まってるかのような感じがする。複雑な協調ブレーキを採用しないかわりに、こういう代替案を提示してくるというのが面白い。

エンジンルームは、従来トランスミッションと鉛バッテリーのあった位置に発電機とインバーターとモーターがある。エンジンを発電専用に割り切ったので、ファンベルトがないというのは新鮮。プラグに点火するためのオルタネーターは、そもそもクランク軸で発電機を回すから不要(あとセルモーターを発電機が兼ねているはず)。水ポンプも電動になったので不要。パワステは前から電動。エアコンも電動とのこと。ミラーサイクルなのにNAと出力が同じなのは補器類の駆動ロスがないからというのもあるのかも。

駆動用の立派なリチウム電池を積んでいるが、鉛バッテリーもなぜかある。リーフも鉛バッテリーがあるから、これは容易には代えがたい部品らしい。ノートe-POWERではエンジンルームに置き場所がないので、後ろのトランク下に置いてある。R33スカイラインかと思ったが、スペアタイヤのスペースに置いてあるので荷室は圧迫していない。パンクに対しては修理キットを搭載。

車両重量はHR12DDR搭載車に対しおおむね120〜140kgの増。スーパーチャージャーインタークーラートランスミッションを外しても、発電機、インバーター、モーターでそれ以上に重くなっているらしい。フロントの軸重が90kg程度増えているのではという推算がある。さらに20kg程度が電池の重量、15kg程度が車体の補強、数kgがメダリストの防音、という重量配分だろう。

電気の駆動系はエンジンほどではないが熱が出るので水冷の冷却システムがある。冷却空気の取り入れ口はグリルの右下でHR12DDRのインタークーラーがあった場所。

動力性能からして自然な流れで、e-POWERにもニスモがある。確認したところ当然のごとくAT。というか電気モーターだからそもそも変速機がない。もはや多段式変速機を手動で操作するという時代ではないのだなあとか思った。とはいえ、「疑似的なマニュアルモードを用意したら面白いんじゃないですか?」と試乗したときに営業の人に伝えてはみた。そういう自分がCVTで満足しているので、電気駆動の車が多段変速をエミュレートすることにどれだけ需要があるのかは分からない。さすがにクラッチが欲しいという人はいないだろう。

今期見るアニメ

今年の1月〜3月期は毎週これを見る予定。

今期は31本。とはいえあいまいみーが5分、けいおん!!が放送終了でさほど負荷は感じず。再放送が多いので急いで見なくてもいいというのもある。

アニメ新作は多すぎてリソースを食い散らかしている感があるので、そろそろ再放送を多くして過去の名作や埋もれた作品の再発見の機会を増やしてほしいところ。

今期注目の再放送は『戦姫絶唱シンフォギア』。MXの放送をブースターかまして見ていたが最終回がうまく受信できなかった記憶がある。

再放送ではないが、年末年始はレンタルで『アカメが斬る!』を見た。これもいい作品だった。

アニメの視聴環境の方では、10年ぶりにテレビを買い替えて、今までの黒ずんだムラのある低解像度の液晶からようやく解放された。新しいテレビは安いだけに値段なりの部分もあるにはあるが、高機能なので全般には古いテレビよりいいことが多い。何よりAVアンプの性能をフルに発揮できるようになった。

以下新番組+αの寸評。

亜人ちゃんは語りたい

今期のTriSailアニメ。

亜人というのは障害者やマイノリティのメタファーというのがとてもよく分かる。そこを正面から取り組んで、かつ誠実に答えを示す姿勢に感服した。これは若い人にどんどん見てほしい。

リトルウィッチアカデミア

宇宙パトロールるる子2期かと思いきや、島田満先生のとってもいい話を、TRIGGERのデフォルメ強めの絵で描いている。萌え豚向けの絵ではないけどもちろんいい作品(むしろ本当は、いい作品があって豚はそこから萌え要素を抽出するのである)。

この素晴らしい世界に祝福を!2』

2期になってまたカオスなw ゆんゆんさんから伝わる直江兼続感。

『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』

まさかのイヤホンズアニメ。話としてはどうということはないのだけど、秋葉原ということで突っ込んであるネタが濃すぎて、そっちの方で見飽きない。

アイドル事変

アイカツから失われたバカアニメ成分がここに。それにしても最近各所でクレジットに出てくるMAGES.の志倉千代丸社長は何者であろうか。

ガヴリールドロップアウト

太田監督のカラーが強烈でうまるちゃん2期かと思うほど。とはいえ徐々にこの作品ならではの味が出てきている。しかし花澤香菜がまた天使ちゃんをやるとはマジ天使にもほどがある。

BanG Dream!

声優がバンド演奏することで知られるバンドリのアニメ本編放送開始。聖地が東京都北区とは。


けものフレンズ

動物美少女擬人化アニメ、と見せかけつつ文明荒廃ものSF。シュールな雰囲気が癖になる。そして先が見通せない。

下記特別番組で見るこをと決めたけど切らないでいてよかった。


ハンドシェイカー

Kみたいなオサレアニメ。種田梨沙さんがモブで出ている。録音は昨年行われているということで種田さんの復帰については情報なし。

小林さんちのメイドラゴン

まさかの越谷アニメ。京アニが10年ぶりにらき☆すた系埼玉アニメとか胸が熱い。


あいまいみー〜Surgical Friends〜

脱法アニメまさかの3期。

うらら迷路帖

絵がきれい。この美枠の癒しの時間。

セイレン

アマガミ系上級者向けアニメ。ひぐらし方式でヒロインごとにパラレルワールドになるらしい。というかひぐらし方式って考えた人すごいな。

戦姫絶唱シンフォギア

初代はやはり勢いがある。「あったかいもの」とか、この作品から出たよく使われる言い回しも多数。

ハイスクール・フリート(パッケージマスター版)』

円盤で資金回収が順調らしくOVAの販促に円盤用修正版を放送するという大盤振る舞い。

冴えない彼女の育てかた

0話は以前見たことがあったが、ようやく本編が見られる。原作者は『Classroom Crisis』であんまりいい印象を持っていないのだが、この作品は面白いと思う。先がどう進むかで作者と自分の相性を見極めたい。

スクールガールストライカーズ

今期の吉岡たかをアニメ。最近の吉岡アニメはあんまりエロくないがこれはパンツが、と思いつつよく見るとコスチュームの見せパンだった。作画がよくて声優が豪華。

カオスチャイルド

カオスヘッドをたいがい忘れてるが続き。林直孝氏の普段の仕事はやはりこういう作品なのだろうか。

Rewrite 2ndシーズン』

Rewriteの後半クール。Keyのゲームってもはや宗教なのか? いや、それはそれで、別に悪くない作りになっているけど。

元越谷市民が【メイドラゴン】のロケ地に行ってみた。

今年の正月アニメで越谷が舞台だという話をちらほら聞いた。何だろうと思って調べたらクール教信者先生が原作の『小林さんちのメイドラゴン』というのがある。先生の『旦那が何を言っているのかわからない件』で春日部が出たので、これの可能性が高そう。

で、放送を見たらビンゴ。まさか20年ほど前に住んでいた越谷市が舞台となるとは。

動画工房っぽいかわいいアニメだなーと見ていたら京都アニメーション制作と知りまたびっくり。

埼玉の東武スカイツリーラインの沿線が舞台のアニメとしては『レーカン!』以来2年ぶり、京都アニメーションが埼玉を舞台にアニメを作るのは『らき☆すた』以来10年ぶりということになる(『けいおん!』も埼玉という設定らしいけどロケハンは京都の方だから)。

らき☆すたレーカン!もロケ地を見に行くのがちょっと遅れたので今回はBS11で2話が放送された今週行くことにした。

まず越谷駅西口。赤山街道から。赤山街道がアニメに出るとかマジデスカ。

こんな歩道も映っていた気がする。

円柱のあるビルを右に赤山街道。

駅入り口のところのお店。

西口駅前。

この位置に商店街があることになっていた。実際は越谷市に屋根付きの商店街はありません蒲生に「日の出商店街」というのがあるだけで、ここは一般道に屋根をかぶせたいわゆる商店街とはまた違う場所(http://zakuzaku911.com/archives/4738790.html参照、位置は35°52'16.69" N 139°48'10.88" E)。

駅の点字案内。

駅西口ロータリー。

東口。案内板。

時計。

「朧塚駅東口」となっていた越谷駅東口の文字。

こちらは2話で出た公園。実はシーソーはない。

ブランコ。後ろの階段は横断歩道橋かと思ったらアパートの階段だった。

越谷は近いのでまた行くと思います。

この世界の片隅にの感想

ミリタリー界隈で話題になるのは予想していたのだけど、アニメ映画として異例のロングラン(『君の名は。』に続き昨年2本目)となった上に、NHKも番組で特集するなど、大変な話題作となった映画。体調やら他の予定やらで行くことができなかったのだけどようやく見られた。

http://konosekai.jp/

この映画について語りだすと多分本1冊分ぐらいの分量になってしまう。

そこをぐっとこらえて、主人公のすずさんの物語としてどのようなものだったのかを、「居場所」というキーワードでちょっと語ってみたい。

−以降ネタバレあり−

ヒット映画というのは分析したら三幕構成だったというのは、アメリカの脚本家シド・フィールドの経験則。氏がそれを脚本術として著してからは、多くの脚本がそれを意識して書かれるようになっている。

ということで最近は三幕構成のパラダイムに何が配置されているのかを意識して映画やアニメを鑑賞することが多いのだけど、この映画はそういう見方をしばし忘れていた。それだけ作品世界にすっと入っていける映画だった。

しかし、分りやすい映画だったので、後から思い返せば「こういう構成だったのか」と気づくことが少なくない。

特に、すずさんという戦争の時代を生きた一人の女性の、アイデンティティと居場所というキーワードで考えると、よりストーリーの構成がどのようなものだったのかがはっきり見えてくる。

第1幕はすずさんの実家時代。ぼーっとしているけど絵が得意で家の手伝いもする素直でいい娘。一方で日本は戦争の時代へと突き進んでいく。

第2幕はすずさんの嫁入り。好きか嫌いかもよく分からない、という周作と、北條家で夫婦として暮らし始める。時代は太平洋戦争。戦況はソロモン諸島の攻略に失敗し、負け戦に転じていた昭和18年から19年。

「居場所」という視点からは、周作の姉が娘を連れて実家に出戻りして、すずさんが居ずらさを感じる。というか姉からは実家に帰れ(そして帰ってくるな)とはっきり言われる。北條家という居場所を奪われつつあるすずさんはストレスで円形脱毛症の症状が出てしまう。

ミッドポイントで幼馴染の水原哲が、呉に寄港した青葉から上陸、すずを頼って泊まりに来る。周作はすずさんと哲の親しげなやりとりを見てある決断をする。

まさかのNTR展開に見てる観客大ピンチ。

雨降って地固まる、で、結果としてすずさんと周作との距離が急速に縮まり(「その喧嘩ここでせんといかんのかね」(笑))、北條家がすずさんの本当の「居場所」になる。

昭和19年から20年。マリアナ諸島、フィリピン、硫黄島と次々に連合軍に拠点を攻略され、軍港呉は空襲の脅威にさらされる。

激しい空襲によりふたたびすずさんが「居場所」を奪われるのが第2幕の終わり。

米軍の爆撃は通常爆弾による呉軍港(港町含む)の精密爆撃から、焼夷弾による市街地の破壊へと変わる。この戦術の変化をリアルな兵器の描写で描いているのはさすが。あと機雷投下も描かれていた。

爆撃で受けた重い負傷から、ある程度動けるまで回復したすずさん。家に落下した焼夷弾を見て我を忘れて火を消そうとする。服が燃えるのも意に介さず、鬼気迫る勢いで炎に立ちむかい、それを見た姉らも手伝って北條家は消失を免れる。個人的にはここが一番「すごい!」と思ったシーン。「焼夷弾て人力で消せるんだ…」(たぶん家から可燃物を極力排除していたことも大きい)。

すずさんの行動原則が皆が笑って過ごせる「居場所」を守る、というのが終盤でよりよく見えてくるように感じた。

やがて日本上空を敵艦載機が我が物顔で飛び、地上に動くものがあれば容赦なく機銃掃射を行うようになる。

北條家が居場所であると思えなくなってしまったすずさんは、機銃掃射のもと、必死の周作に守られながらも、実家へ戻ることを願うようになる。周作もそれを認めざるを得なくなり、すずさんは広島の実家に戻る準備を進める。

まさに出かけようというとき、空がまばゆく光る…

そこからの激動的な展開と見終わった後の感動は多くを語ることもないかろう。

他にも、いろいろな視点から見ることができる映画だと思う。

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

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追記;