やはり聞き取りしたものは記録しておこう.
米長「日本中の学校についてあの,国旗をあげて国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」
陛下「ああそぅ」
米長「今頑張っております」
陛下「やはりあの…ですね,強制になるというものでないからね…」
米長「ああ,えぇ,もちろんそう」
陛下「望ましい…」
米長「本当に素晴らしいお言葉をいただきましてありがとうございました」
手元にあるANNニュースの録画の字幕は以下.
天皇陛下 国旗・国歌「強制になるものではない」日本中の学校に国旗をあげて国歌を斉唱させるのが私の仕事でございます
やはり強制になるというものでないからね
本当に素晴らしいお言葉ありがとうございました
考察
「強制でないのが望ましい」というのはお言葉を正確に伝えていないというか「強制がある」という立場ゆえのバイアスがかちょっとかってると思う>朝日新聞等.
その他箇条書き.
- 陛下は国旗・国歌の指導そのものはお認めであらせられる
- このお言葉は都教委のやり方を「強制だ」と指摘しているとはうけとれない
- とはいえ,指導が強制となることはお望みではない
- 現在都教委は強制しているわけではないので,米長氏が否定されたわけではない
- 従って米長氏がお言葉に感激していることはごく自然なこと
- 逆に,強制をたしなめられたという解釈では米長氏の感激ぶりを説明するのに余分な理屈が必要
- 一方,石原都知事は強制はお望みではなく,都教委は強制は意図していない
- それでも「強制」になっているというのであれば客観的な証拠が必要
- 教師が処分されるとかは公務員に義務を求めているだけのこと.石原閣下に反論されて古舘氏もたじたじ
しかしまぁ,生徒にペナルティを科すとかいくと「強制」といわざるを得ない.都教委側にそこまでの腹づもりがあったとしたら今回釘を刺されたかっこうではある.指導は是としてもやりすぎが生じないよう外からチェックが必要なのは間違いない.