従軍画家と戦争画

WEBで書きたいテーマのひとつ.

太平洋戦争まで日本軍には多くの画家が従軍し,多数の戦争画を描いている.

しかし戦後,従軍画家達は戦意高揚に荷担した責任を厳しく問われ,戦争画も芸術として評価されない時代が続く.例えばリンク先参照.

http://www.jca.apc.org/stopUSwar/notice/ogawara_shu.htm
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200408artist/05.html

ここには以下の問題がある.

特に後者.TVでいくつか見た戦争画は単純に「戦争賛美」というようなものではなかった.例えば下記リンク先に小早川秋声氏の絵があるが,その絵の桜の花びらが塗りつぶされていなかったら「戦争賛美」になるだろうか.戦意高揚には逆効果ではないだろうか.

http://www.nnn.co.jp/tokusyu/wadai/wadai011010.html

そもそも日本人は能天気な「戦争賛美」をあまり好まない.軍歌を思い起こせばすぐに分かること.戦争賛美なんかより兵士の悲哀を歌ったものの方が多いのではないか.

そして,軍歌の作者が戦後戦争賛美の責任をとらされたという話は知らない.同様に,従軍記者も責任を問われたとは聞かない.例えばリンク先には従軍カメラマンとして素晴らしい写真を多数残した吉田一氏の経歴がある.著作『サムライ零戦記者』にも別に戦争の写真について道義的にどうこうという話はない.そんなものは問う方がおかしい.そしてなぜか,画家だけが戦争画を描いたことを悪く言われてしまった.

http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/human/yo/hajime.html

すぐれた戦争画と戦後画家にふりかかった理不尽,芸術にイデオロギーを持ち込むことの愚かさをいずれ書いてゆきたい.