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従軍慰安婦問題

id:spanglemaker:20041230#p2でこの件に関する見解をさらっと書いたけど,今日は日下公人氏の記事を紹介.

日下公人:『人間はなぜ戦争をやめられないのか』(ISBN:4396500777).

見出しで「それは報道の基本を忘れた誤報から始まった」と言い切る(P.203).

そこにはこうある(P.203-204, 丸つき文字は( )に変更)

<略>この問題のポイントは、次の二点に要約することができよう。

(1)日本は国家として韓国の女性を強制連行した

(2)さらに連行先で強制売春させた

 この話を聞いて戦後生まれの人が驚くのは無理もないが、当時を知っている世代の人の感想はちょっと違っている。(1)については、強制連行は日本国民全体について行われたことだから、そういうことがあったとしても問題ではない。もしも問題だとするなら、強制とはどの程度のことを示すのか、その辺の見解をそえて詳しく知りたい、と思ったことだろう。

 それから"国家による売春を目的とした強制連行"があったというのなら、それは初耳で、また想像しにくいことだから、詳しく調査のうえ、証拠をつけて報道してほしいと思ったに違いない。

戦後生まれの私も「想像しにくいこと」だと思った.戦記物を読んで慰安婦の存在は知っていたが,彼女らはごく普通にそういう商売の人で,国家が強制連行してきたなんていう事態は想像もつかなかった.

P.208以降により詳しく従軍慰安婦問題に対する反論がある.見出しは「「売春前提の強制連行」はなかった――その三つの理由」.

 では、第二に、売春を前提とした強制連行があったかどうか。

 私はないと思うが、その理由は三つある。

 一つは、売春への出稼ぎは別に珍しいことではなく、当時は募集する業者も応募する人もいたという時代だったから、何も国家が直接手を下す必要はないのである。また、国民一般の常識として、それは日陰の商売で、国家や軍が直接手を下すようなものではなかった。

 二つ目は、戦地での接客業はたいへんな高利益だったから、日本人の中にも応募者はたくさんいたという事情がある。当時は日本人も韓国人もおしなべて貧乏だった。

 三つ目は、昭和十九年以降、負色濃厚で戦地が危険になって応募者が減少したことはあるが、しかし、その時は日本軍も戦備強化が第一で、慰安婦の徴募や連行に手を貸すどころではなかった。

 この場合も日本国家が手を下したかどうかが重要で、国家がした行為ならその行為には必ず名称があり、それを示す文書が残っている。発令者と受令者、およびそれに関連する事務を取り扱う方面の機関に、その文書や記録が残っていなくてはおかしいのである。

そして,今に至るも国家による従軍慰安婦の強制連行の証拠は提示されていない.従って,「女性国際戦犯法廷」は証拠もなしに被告を断罪する茶番である.

しかも欠席裁判だし.弁護人いないし.北朝鮮工作員いるし.役つきすぎ.

ソ連より先に日本を提訴してる時点で政治的に偏ってるのも明白.

2005.01.23.追記.

女性国際戦犯法廷が茶番であることに関してより詳しい人の記事を紹介.

おおやにき:法廷と手法的正義

この記事に「これは科学・技術系の人間が「エセ科学」に対して感じるものと同じだと思います」とコメントがある.私も同感.構図としては「日本は従軍慰安婦を強制連行した」というのと「宇宙人がUFOに乗って地球に来ている」というのはよく似ていると思う.

これだけ証言があるのにないって言うんですか!

いいから早く証拠を出せ.