拉致問題に関する原則論

ありきたりの記事だけどそこそこ短くまとめられたので公開してみる.

北朝鮮拉致問題で読んでいて同意できない言説はこれ.今でもこんなことを言う人がいる.

日本は朝鮮の人々に悪いことをした.戦後国民が拉致されたのは自業自得である.

文字どおり言う人は滅多にいないが,長い記事を要約すると結局これになってしまうというのはいくつか読んだ.

何かあったときに自分の非をいさぎよく認めることはいいことだが,こと拉致問題に関しては上記の言説は2重におかしい.

  1. 日本国が悪いことをしたからといって,北朝鮮が無辜の日本人を誘拐していい理屈はない
  2. 色々言われている悪事は,事実に反するものがある

犯罪事件において大切なのは被害者の救済であり,誘拐事件であれば被害者の救出が何より優先される.犯人が個人でも国家でもこの原則は変わらないはずだ.犯人が国家だから諦めてくれと被害者に言うことはとてもできない.

また,過去に日本の国家犯罪があったとして,それは誘拐事件を解決する必要性とはまったく関係ない.そして,日本が真摯に対応しなければならない国家犯罪は事実である場合に限られる.例えば証拠もないのに従軍慰安婦の強制連行などという罪を認めるわけにはいかない.

以上から,対北朝鮮外交は拉致被害者の救出を最優先課題として取り組むべきだというのが私の考え.

被害者の救出をしてはいけないだとか,救出を後回しにしてでも北朝鮮人民の救済をだとかいうことは納得しない.逆に,なぜ救出をしてはいけないのか,なぜ後回しにしなければならないのか,その説明を求めたい.