挙証責任の転換

前にも書いたが(id:spanglemaker:20050118#p2)、「日本国は朝鮮で従軍慰安婦を強制連行した」というのと「宇宙人がUFOに乗って地球に来ている」という主張はよく似ている。

慰安婦の悲惨な体験談は沢山ある。UFOの目撃証言だって沢山ある。

それで証拠は?

慰安婦が高収入の職業とはいえ、戦時に、戦地で水商売なのだから気の毒な女性は沢山いただろう。しかし、「官憲が奴隷狩り的強制連行をしたり業者に強制連行を命令したことを示す」証拠がなければ、日本国としては詫びようがない。

例えば慰安婦問題で日本を糾弾するWEBページにこんなのがある。

秦郁彦氏は「慰安婦と戦場の性」(新潮選書)のp.377でこのような詭弁が使われつつあると指摘しているという。

  1. 未発見の証拠文書に期待
  2. 監督責任を問う
  3. 「強制連行」の定義を拡大
  4. 挙証責任の転換

先のページを見ると確かに1番目を除く3項目に合致している。

特に「挙証責任の転換」は致命的だろう。


日本は、まず学者たちの力を借りて防衛研究所などの未公開史料を徹底的・かつ短期間に洗い直すべきだ。そして日本を無罪と出来る証拠でも見つからない限りは、慰安婦制度が国際法違反であるという非難を認め、国家責任を認めなければならない。

無罪である証拠を示さないとお前は有罪だ、とは、魔女裁判もかくやという無茶な理屈。「日本を無罪と出来る証拠」とは何か? 出していない命令の書類はない。強制連行していない証拠などありはしない。


 現在までに、官憲が奴隷狩り的強制連行をしたり業者に強制連行を命令したことを示す“公文書史料という証拠”は、見つかっていない。

と、証拠がないことを認めた上で悪魔の証明を求めてくるのだから恐れ入る。

証拠がないからにはそういう事実はなかったと判断するしかないではないか。