2chの某スレを眺めていたらいい書き込みを見つけた。半角カナは修正。
主人公の劇的要求を分類すると「現状維持派」。どういう分類かはhttp://www.dupuy.jp/genjoudaha.htmlなど参照されたし。
一方の『ふたご姫』も人工惑星の動力炉のメンテが主題だからやっぱり「現状維持」な話。『プリキュア』も特殊な能力を持っても世界を変えるというよりドツクゾーンの(世間様に極力迷惑をかけないw)悪事から今の生活を守りたい、という話。
こういうところに多分時代が反映されてるのだと思う。
今時子供達は色々充足してるので夢だとか希望だとか言われてもピンと来ないような気がする。
というか、夢とか希望とかは言い替えれば現状に対する不満なのだから、今は夢や希望がないと嘆くよりまず「不満がない」という点を少しは積極的に受け止めてそれから今後のために何がいいのか考えるべきじゃないかと思う。
夢や希望を叶えて現状を変えてゆく「現状打破派」の話もまだまだ作りようはあると思うのだが(個人がどう生きるかは国家の覇権みたいにゼロサムじゃないので「現状打破派」自体は問題ない)、何を「現状の不満」に設定すれば受けるのかを見つけるのは大変だろう。
裏返すと、現状に不満が少なければそれはそれで結構であるにしても、その現状がいかに大変な努力の上に維持されているのか、を気づかせるというのはアニメ作品の狙いとして案外いいのではないだろうか。
多分日本という国そのものが向こうしばらく、大変な思いをして現状維持をしてゆかなければならないことになると思う。そんな雰囲気が創作ものに徐々に反映されてきてはいないだろうか。しばらくひとつこんな視点を持ってみる。
いやまて、もっとゆるゆる〜っと見なければ。
- 出版社/メーカー: アガツマ
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る