甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜

第5話「果実の里」

初めて見た。アゲハの卵が風の谷の菌糸扱い。

最近のアニメは仲間は死なないし悪役も死なないし人はとにかく死なないし動物も死なないし怪獣もそうそう死なないしと、まぁ命を大切にしてくれてけっこうなことなんだが、昆虫だと話が違うのだな。

昆虫とか人類から類縁関係が遠い動物を使えば殺しまくってOKと考えるべきか縁遠い生き物の扱いに「生命の尊厳」なるお題目の限界を見たというべきか。

シリーズ構成に吉田玲子先生の名前を見つける。調べたら監督山内重保、キャラクターデザイン馬越嘉彦、声は宮原永海、宍戸留美葛城七穂…。なんか妙に懐かしい顔ぶれ。

全体に湿っぽく重い空気があるのは山内監督のカラーなのだろうと思う。

放送が休日の朝など生で見られる時間なら多分見続けるだろうけど録画してまで見ようというほどには面白いとは感じなかった。

最近は少年漫画まで「人命尊重」で、『少年マガジン』で「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」なんてやってるご時世。戦争で敵味方が殺し合うことまでタブーとは恐れ入る。兵士が戦闘で戦うのは殺人とは言わん。むしろ正しい立派な行いというのが2600年の人類の戦争の歴史の回答なのだが、平和が長く続くとこうなってしまうのか(あるいは左派のメディア工作に無警戒だとこうなってしまうのか)。

こういった娯楽環境にある現在の子供達にちょっとしたトラウマを残してみるのはいいことかもしれない。宮原永海の声が聞きたくなったらまた見よう。

少しマジレスすると、最近のアニメ等の創作ものは死を忌避するあまり、「生命のはかなさ」といったものが表現できていないように思う。そんなのは「人命尊重」として十分ではないと思うのでカッコでくくっている。山内先生にはぜひ容赦なくつき進んでもらいましょう(でも『どれみ#』を見た限り、この人の作風を私は全面的には評価していないのだけど)。