Great Spangled Weblog

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福知山線脱線事故・今日のTV報道

連休でTVを沢山見られるのでよい。

今朝のザ!情報ツウの放送にコメントをいくつか。

テリー伊藤:マニュアル的業務運営が人間性を疎外しているのがよくない(大意)。

JR西日本に大事故に対応した危機管理マニュアルがなさそうなこと(もしくはあるのに活用できていないのか)が問題だと思うが。

救助、避難、二次災害防止、事故調査からマスコミ対応、社員の自重、トップの引責のあり方までどれも事前にマニュアル化できるのではないか。まえにも信楽鉄道で数十人規模の事故を起こしていたのにこの状況は信じられない。

また、人間はミスをするので、安全向上のため自動化を推進し、人間をできるだけ疎外するという考え方もある。

これが進むと人間は、非常事態において判断をするためにだけ必要ということになる。人間はミスをするけれど、複雑な状況において適切な「判断」ができるのは今のところ人間しかいない。問題は、システムが正常な時何もすることがない人間が非常時だけ適切に判断できるのかという矛盾。しかしこれに挑戦しないと進歩はない。

テリー伊藤:利益優先で定時運行などにこだわるからいけない(大意)。

企業の行動原則が利益優先であることは問題ない。遺伝子が利己的だというのと同じ。

安全をおろそかにすればその企業は大事故による多額の補償と信用失墜で多額の損失をこうむるというだけのこと。今回に関しては利益優先が近視眼的だったことが問題で、利益優先そのものが悪いわけではない。

これはこの前のキャッシュカードのスキミングの時にも思った。

マスコミ:カードの規約ではスキミングの被害は補償されないなんてけしからん、ムキー!

発想が逆だ。

スキミングを補償対象に規約変更したりスキミング対策できたカードに切り替える銀行があればひとり勝ちできるではないか。

そもそも今日のこの番組、非番の車掌のボーリング大会の話を冒頭延々やっていた。とにかくJR西を悪者にして叩けばそれでいいという姿勢に見えて大変見苦しかった。

見た番組がワイドショーだからというのもあるが、上記カードの件もあわせ、番組の意図が報道(視聴者に情報を提供する)よりどちらかというと扇動にあるというのが大変よくわかる。