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サムライ、イラクに死す

斎藤昭彦氏がテロリストの襲撃に対し戦い、苛烈な死を遂げたと報じられた。


 斎藤さんは今月八日、バグダッド西部約百四十キロのヒート近郊を移動中、攻撃を受けた。

<略>

 銃撃戦の後も(斎藤さんとみられる)日本人は生きており、「私は捕虜だ」と繰り返した。ムジャヒディン(イスラム戦士)の一人が彼の前に立っていたが、日本人は機関銃を手放さなかった。

 日本人は発砲したが、混乱のため弾は当たらなかった。続いてムジャヒディンが日本人に数発、発射したが、日本人はすぐには死亡しなかった。米軍が周囲に非常線を張ったため、日本人を安全な場所に移して身分証明書を奪い、その場を去った。その後で戻ったところ、彼は激しい出血により死亡していた。

以前の報道でもかなり重い傷を負ったことが推測されたが、やはりだめだったのかと残念に思う。


 この情報を証言したのは、一行の車列で斎藤さんより後ろの車に乗っていた南アフリカ人の同僚。証言では、襲撃を受けた際、最初に大きな爆発があった。前方の車に乗っていた斎藤さんは、爆発時は無事で、車から降りて道路脇の物陰から同僚とともに銃で応戦した。身を乗り出して銃を撃とうとした際に、相手の銃弾を受けた。

 証言した同僚は、斎藤さんがぐったりしたのを見て、斎藤さんの銃から銃弾を抜き、これを使って応戦を続けた。斎藤さんが武装集団に連れ去られたかどうかは分からないという。その後、この同僚はバグダッドに戻った。

ハート社の社員として壮絶な戦死を遂げられたとはいえ、斎藤氏を靖国神社にお祀りすることはできないだろう。斎藤氏のような本物のサムライが日本に居場所がなかったということが惜しい。ぜひ生き延びて、いつか日本に戻ってきてほしかった。

願わくばこの戦闘で一人でも多くのテロリストをぶっ殺してくれていることを。

ご冥福をお祈りいたします。