日高義樹のワシントン・リポート

2005年6月26日の『日高義樹のワシントン・リポート』は北朝鮮問題について元CIA長官のジェームス・ウールジー氏に話を聞いていた。

アメリカによる北朝鮮攻撃の可能性はかなり高い。以下のいずれかが攻撃開始の条件とされる。

  • 核実験を行った場合
  • 核兵器ないし核物質をテロリストに渡した場合

これらの条件によらず攻撃を行う可能性もあるとし、特にウールジー氏自身は攻撃を強く望んでいる。

攻撃は精密誘導爆弾等を活用して徹底した空爆を行うというもので、これは作戦計画5026(id:spanglemaker:20050530参照)として知られる。

攻撃開始は大統領が決断することとなるが、その前に必ず議会にかけて承認を得るとのこと。

番組の内容からは、以下が北朝鮮征伐の予兆となると考えられる。

興味深いのは、攻撃に際しての韓国軍との協力も国連安保理も言及されなかったこと。これらをまったく軽視して事を進めるらしい。

私は6月中には空爆が始まるのではと思っていたが、結局F-117展開やニミッツの派遣の目的は、攻撃ではなく、北朝鮮を六ヶ国協議に出させるための圧力だったと推測される。
そして、六ヶ国協議は北朝鮮の最後の弁明のチャンスとなるだろう。ここで北が核兵器開発の完全放棄を確約すれば攻撃は当面先に延ばすことができるが、その場合金正日政権が持ちこたえることができるかは分からない。態度が曖昧であれば政権は持つだろうが、アメリカは攻撃開始を決断するだろう。今回アメリカは中国に花を持たせる気はないと思う。遠慮なく、公然と北朝鮮を罵倒するのではないだろうか。「六ヶ国協議でアメリカが北朝鮮を罵倒」。これが私の予測。外れたらとぼけます。

以下は番組がまとめたインタビューのポイント。2chの某スレより。

  • 話し合いで北朝鮮の核問題を解決しようという試みは失敗した
  • 中国は北朝鮮核兵器問題を解決する気を急速になくしている
  • 中国の軍首脳は、北朝鮮と緊密な関係にあり北朝鮮政府を現状のままにしておきたいと考えている
  • アメリカは軍事行動を起こす計画を真剣に考え同盟国と早急に話し合う必要がある
  • 爆撃は金正日を含めて北朝鮮の全ての統治命令系統を対象としなければならない
  • 爆撃は核施設周辺だけでなく北朝鮮のあらゆる軍事施設と基地を目標とし、北朝鮮が外に攻撃を仕掛けることが出来ないようにする必要がある
  • 北朝鮮のミサイルに対しては、実験中であってもミサイル防衛システムを配備しなければならない
  • 時間はあまりない。月単位か年単位かは分からないが長くは待てない
  • 北朝鮮が核実験をする、しないにかかわらず爆撃すべきである
  • アメリカ海軍の6、ないし7隻の空母の艦載機と戦略爆撃機B52、B1、B2による総攻撃が行われる

補足すると、最後の項は在韓米軍や在日米軍機も攻撃に投入される見込みだ、ということが抜けている。在韓米空軍の投入はインタビューでも言及されていた。