ルーン1「チョコとハートの流れ星」
自分はアニメは好きだけど漫画はさほど好きではない。このことを再確認した。
原作は、というか安野モヨコ先生の漫画というのはどうも私は読めない。
だからアニメ版も見ないつもりでいたんだが…。
けっこう面白い。キャラ設定も、確かに少々萌えアニメの文脈から外れた部分があるがなかなかいい。
私が考えるにアニメの魅力はこれ;
- 色がついていて動いて喋る(音楽、効果音つき)(これは漫画とかなり違う要素)
- アニメ絵の絵柄や質感が個人的に好き
- アニメの製作は各々の専門技能を集約した協同作業
協同作業であることは私にとって以下の2点で意味深い。
- 脚本に専門家の技能が発揮される場合が多く、要するに面白い
- 協同作業であるせいか漫画家(あるいは原作者)個人の思考パターンが大幅に薄まることが多い
原作がDQNなのにアニメだと見られる、というケースはこれらの効果によるところ大。逆に、原作のぶっとび具合が魅力の場合はアニメ化の際の不安要素となる。具体的にはこれがために『ニニンがシノブ伝』をまだ見ていない。近所のレンタル屋に入ったら見たいのだけど。
そういったわけで、『シュガシュガルーン』がけっこうよさそうな作品に仕上がっていたのはまさにアニメ化の効果そのものだと思う。
今回シリーズ構成に吉田玲子先生の名前をみつけた。これは「見られる」どころか、かなり期待できるかもしれない。吉田玲子先生といえども打率100%じゃないけれど。
この印象は『ご近所物語』を初めて見た時のに近いか。「何だこの絵は?!」「何だこの声は?!」、というのが、30分見終ったら次の週からほぼ欠かさず見てた。引っ越しの日に荷物が間に合わないと知った時は携帯テレビを買って見た。
以後矢沢あい先生の漫画は読めるようになったなあ。するとこれもそうなるのか?
しかし矢沢あい先生ほど絵柄が私好みではなく、OP、EDもあちらは英国風。とはいえこちらは当時の宍戸留美より今の松本まりかの方が声も演技もいいし。差し引きゼロで、やはり『ご近所物語』の再来かもしれない。