イカロス出版が飛ばしている。先に『萌えよ!戦車学校』が話題になったけど、季刊『MILITARY CLASSICS』の最新号、Vol.10、2005年夏号もそっち方面にだいぶ踏み込んでいる。話には聞いていたけど、ここまで熱い作りとは買ってみてようやく分かった。
http://secure.ikaros.jp/sales/IS.html
この雑誌も第1号からこの路線だったわけではないらしく、「ケンペーくん」は今号からだし、妹兵器占いもまだ2回目だ。この調子だと次回はもっとすごいかもしれない。
この流れのただなかに紫電改特集というのは意味深長な気がする。零戦に次ぐ知名度の高さ、複雑な生い立ち、少々あか抜けないデザイン、そして精強343航空隊。素で面白く、ネタにしてまた面白いという希有な戦闘機。おかげで2chの軍板で地道に以下のスレッドが続いている。
どうもこのネタスレと雑誌とが地続きなような気がしてならない。萌えと紫電改はやはりかなりシンクロするようだ。19ページの注釈とかシンクロにも程があるかもしれないが。
もっとも、私個人としては兵器の擬人化そのものはともかく、ネット上でよく見るようになった、具体的なパーツが女の子にくっついている擬人化はちょっと馴染めない。なめネコみたい、というと言い過ぎかもしれないが。この本では「紫電改vs世界のライバルたち」だと中身は素晴らしいけど服が変なのが気にな……いやこれは中身だけでまずハラショー! アメリカイギリスドイツ日本の描き分けがたまらない。服としての違和感を最少に押さえて機体の特徴を最大限に出す、というのはまだまだ挑戦のしがいのある未知なるフロンティアなのだろう。私に画力があればぜひ踏み込んでみたい世界なのだけど…まあチラシの裏でやってみます。
次回は「ドイツ夜間防空戦」が気になる。予習としてW・ヨーネン:『ドイツ夜間防空戦』がお薦め(というかタイトルがそのままか)。この本はドイツ人の文章に激しく萌えるものがあるのだが、雑誌の記事でその辺がどう料理されるのか。そこが気になる。
- 作者: ヴィルヘルム・ヨーネン,渡辺洋二
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 1985/11
- メディア: 文庫
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