抑うつと回復と再発

去年の胃の不調が仮面うつ病だと知ってから、思い当たったことがある。

過去の一時期もやはりうつ病とおぼしき不調に陥り、自然に回復したことがあった。

2000年の6月から2001年の9月頃まで長期的に胃の具合の悪い時期があった。もっともこの時期の前半は抑うつ的な気分にはならず、仕事も大して休むことはなかった。

2001年の6月頃から、それまでと何か違った感じで調子がおかしい感じがしてきた。仕事で講習会を受けさせてもらって、最後までじっとして聞いていられないで早めに帰ったことがあった。「集中困難」といった状態だろうか。

そのうち会社の仕事もつらくなってきた。少々の不調だと仕事中に雑念が浮かばず、黙々と仕事をこなせるのでよいのだが、そんな微妙な調子は1日しかもたず、翌日から気分の落ち込みがひどくなり、会社に行くも胃も不調になって仕事ができなくなった。

7月の末から8月の第1週のことで、仕事を早引けして体温を計ると微熱がある。うつ状態のところにもってきて風邪を引いたらしい。それから丸一週間、微熱と吐き気と抑うつに苦しんで寝込んだ。

体重も激減してズボンがスカスカになった。ちょうど今より10kgも軽かった。長く療養して体重が過去最高の今でさえBMI指数は19.9。10kg軽いと16.7になる。この期間、点滴を2回受けてしのいだ。

熱が下がってどうにか会社に行けるようになったが、無理をしないで一週間どうにか過ごし、その後お盆休みでまた一週間休みをもらった。このときまた熱が出てきたので、お盆休みもほとんど寝て過ごした。

休みが明けてから、ゆるゆると仕事をして体調回復につとめた。差し迫った物件がなかったのがさいわいして、この後調子を崩すことはなく、10月頃には体調が回復したのを実感できるようになった。12月にははっきり調子がよいと感じ、冬コミに余裕で出かけて帰りに献血までしてきた。

今ふりかえれば、2001年の夏はうつ病の症状が現れていて、休みを比較的多くとれたので自然に回復したのだと分かる。うつ病の治療は休養と投薬が二本の柱と言われるが、特に休養の重要さが実感される。

その後2002年から2003年の間は、それまでに感じたことがないほど気力が充実して、仕事で無理しても深酒しても体調を崩さないといういい状態が続いた。

残念なのは、その後また調子を崩し、2年間不調と短期間の復調を繰返しながら、ついに「うつ病」の診断をもらう状況に至ってしまったこと。

休息でせっかく自然に治ったものが、無自覚に無理や不摂生をして再発させてしまったと考えることができる。特に深酒は過ぎていたかもしれない。胃カメラの検査でも潰瘍の治った跡があると指摘された。調子のいい時期に飲み過ぎてそうなったのだろう。

過去の経験は、調子が落ち込んでもいずれよくなるということと同時に、再発もあり得るということを示している。

今度はみっちり休養をとり、薬も飲んでいる。酒もほとんど飲んでいない。せっかく調子が戻ってきたので、慎重に、再発を招かないように用心してゆきたい。