地獄少女

この休みに未見だった分も全部見た。これは面白い。

作品のフォーマットがまず独特だと思う。主役の閻魔あいとそのお仲間は、各エピソードでいつも一歩引いたろころにいる。また、主役達の行動が極端にパターン化されている。能登麻美子のセリフなど9割以上毎回同じではないかという気がする。

「地獄送り」は徹底的に型にはめてしまうことで、各エピソードの恨みの形の方が活きてくる。全話見てみると、よくもまぁこれだけ恨みの色んな形を考えたものだと感心する。

普通に悪人にゲストがひどい目にあわされ、もう我慢の限界、というところでそいつを地獄送りにする。このパターンがまぁ多いけど、そんなすっきりした話ばかりではない。

ゲストに落度があってよけいひどい目にあう話(18話)、恨みを晴らすはずが逆に晴らされる立場に陥ってしまう話(7話)、殺人者の相手を地獄に流してから、自分も同じようなものだと気づいてダークに終る話(5話)など色々。23話など地獄通信が無理心中に利用されるというすさまじく後味の悪い話だった。

それでも主役達の行動パターンはさして変わらない。多少お仕置きシーンが違うだけで、あとはいつも同じように地獄送りにしてしまう。

依頼者も地獄行きが確定する、という設定も動かない。15話のようにどう見ても正当防衛だろうという状況でも容赦がない。

この、恨みに関するドラマとしての面白さと、「地獄少女は何者?」という謎解きとのバランス配分の良さが、この作品全体としてのいい印象につながっていると思う。

全体に独特の雰囲気をうまく作っているのもいい。間のとり方や音楽など相当工夫があると思う。また、キャラ設定も目の形などに特徴があって独特の雰囲気がある。それでも女の子は十分可愛くなっているのが感心する。

歌もよくて、特に「あなたの恨み晴らします」の後のギターのイントロ、そして ED曲「かりぬい」に至る流れの雰囲気がいい。EDは絵もきれい

こういったいい面が、作品のマイナス面をうまくカバーしているようだ。

まず最終話、正直よく分からない部分がけっこうあるが、そこに至るまでの運び方がうまいので、さほど不満は残らない。

つぐみの年齢設定が7歳というのもかなり無理があるが、まあいいか、と思ってしまう。

作品の成功の秘訣としては、「復讐」を軸に、どこまでドラマを多様に描けるか、思いっきり知恵を絞ったところにあるのではと思う。

2期目の製作が確定したらしいが、また知恵を振り絞って面白い話にしてもらいたい。

閻魔あいの過去は1期で描いてしまったので、シリーズの縦糸が何になるのかも気になる。地獄少年が戻ってきてバトルになるのか、また柴田親子がからんでくるのか。どうなのだろう。

ともかく、今度は最初から見逃さないようにしたい。

地獄少女 5 [DVD]

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