Great Spangled Weblog

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ニコンF3と10年

早いもので、F3を買ってからもう10年になる。

当初は、航空祭や撮影会などのメインカメラとして多く出動していた。モータードライブMD-4も持っている。普段のスナップにもF-801AFと半々ぐらいで使っていた。秋の京都とか懐かしい。

1999年にF100を買ってから、主役の座はそちらに譲り、以後年1〜2本しか撮らなくなった。2002年の入間航空祭だけは久々にF3を持っていったけれど。

2004年にD70を買って以降は、フィルムの一眼すべてがほとんど使われなくなった。以前は残るのがフィルムで同じだから、まだF3も出番があったが、やはりデジカメとフィルムカメラでは違いがありすぎる。現像のコストも時間も、スキャナ読み込み(+ホコリ潰し)の手間もなくいきなりデジタルデータが記録できるデジ一眼は強力すぎ。

それでも、D200を買うにあたりD70とF100は売ってしまったが、F3は手元に残している。露出をマニュアルで決め(絞り優先AEもあるけど)、手でフィルムを巻き上げる(MD-4もあるけど)マニュアル機は、いかにも写真を写したという実感があっていい。

買うときに、New FM2と触り比べて断然F3が欲しくなった、その時の気持ちを忘れていないというのもある。F3の質感や操作したときの感触はなかなか手放したくない。

そんなF3だが、あるときファインダーの接眼レンズにカビが生えているのに気がついた。ちょっとした間(といっても数ヶ月か)触らない間にこんなことになっていたとは。

同じ時期に、ニッコールHC50mmF2(AI改造済)という、同じく10年前に中古で買ったレンズも見事にカビが生えていた。2002年にF3とこのレンズの組み合わせで雨の中を撮って歩いたが、その時こもった湿気が後になって悪さをしたのかもしれない。

で、先日、F3とこのレンズをセットでニコンのサービスセンターに清掃に出した。レンズは30年以上前の品だが、清掃とピントリングのグリス交換の依頼を快く受けてもらえた。F3の方はオーバーホールを薦められた。特に故障箇所はなかったが、10年の節目なので受けることにした。

昨日これらを引きとってきたので、昨日は雨も降らなかったから、さっそくフィルムを詰めて撮影の散策に行ってきた。やはりたまには、「フィルム巻き上げ」とかやってみるものだと思った。

なお、今日の写真はHC50mmF2をD200につけて撮った写真。結像がシャープでボケもきれい色収差も特になく、けっこうデジ一眼でも使えると分かった。黄色い色つきがあるはずだが、ホワイトバランスの調整でなんとかなりそうだ。

F-801AFも出番は全然ないのだが、初めて買った一眼なので手元に置いてある。というか売っても値がつかない(F100は案外いい値がついた)。

こちらも滅多に使わないのだが、さいわいファインダー系のカビとかいったトラブルはなく、故障も特にしないでくれている。年1本ぐらいのペースになるけど、壊れるまでずっと使ってゆこうと思う。