ナイト・オブ・ザ・スカイ

とにかくミラージュ2000が飛びまくる。無尾翼デルタの美しい機体をじっくり見られるのがよい。F-16と同世代の飛行機だけに動きも鋭い。

そこかしこに飛行機へのこだわりが伺えるのもいい。ミラージュだけでなく、アルファジェットも美しい山岳を背景に縦横に飛び回る。プロペラを逆ピッチにして激しく砂塵を巻き上げながら、砂漠に着陸するトランザール輸送機もかっこいい。

ストーリーからして、ファーンボロ航空ショーで始まり、クライマックスは革命記念日の軍事パレードというのだから気が利いている。おかげで色々な飛行機が映画に出演している。ミラージュIVまで一瞬映る。実際の行事の最中にさりげなく映画の撮影が行われていたのかと思うとちょっとおもしろい。

空中戦のシーンでは、互いに緊密にもつれあって飛ぶところがすごい。あれではミサイルが撃てないから、本当の空中戦はもっと間合いをとるが、リアルにやっても画面におさまらなくなるだけから、むしろこれでいいだろう。それより、あれだけ接近して激しい機動を行うあたり、機体の運動性とパイロットの技量に感嘆させられた。