日本周辺の軍事情勢を全く見ずに日本の軍縮を説く朝日新聞

何か書きたいけどネタがないので、正月の朝日新聞の社説について。

http://www.asahi.com/paper/editorial20070101.html

 自衛隊イラク撤退にあたり、当時の小泉首相は「一発の弾も撃たず、一人の死傷者も出さなかった」と胸を張った。幸運があったにせよ、交戦状態に陥ることをひたすら避け、人道支援に徹したからだった。それは、憲法9条があったからにほかならない。

はいはい、9条9条、ありがたいですね。

まるで自衛隊は9条に頼って何もしなかったかのような書き方で反感を持つ。

実際には地元住民との信頼関係を築くために自衛隊は相当に努力している。また、治安維持に当たってくれたオランダ軍やイギリス軍にも感謝しなければならない。

憲法があれば安全はタダで手に入るというものではない。

そもそも朝日新聞憲法解釈では自衛隊の海外派遣は違憲ではないのか? さんざんイラク派遣に反対しておいて、無事帰ってきてみれば派遣はなぜか是となり、「9条のおかげだね」などという。ふざけた態度だ。

朝日新聞がぶってみせる反対論というのは、既成事実によって打破される程度のチャチなものと考えていいのだろうか。

 「軍事より経済」で成功した戦後日本である。いま「やっぱり日本も軍事だ」となれば、世界にその風潮を助長してしまうだけだ。北朝鮮のような国に対して「日本を見ろ」と言えることこそ、いま一番大事なことである。

北朝鮮なら、平和憲法を持つ日本のことは昔からよ〜く見ていた。領海を侵犯しても領土に工作員を上陸させても日本は軍事的に攻撃してくることはない。そう見切っていたからこそ、対南工作のために日本人を誘拐していった。今さら「日本を見ろ」と言っても何にもなるまい。朝日新聞は正月早々馬鹿なことを言うものだ。

「軍事より経済」という原則はこれからも崩れないと思うがどうだろう。ただ、最低限の軍備がないと経済がおぼつかなくなる、ということではないか。軍事研究家の松村劭氏はよく以下の言葉を引用する。

「軍備ほど儲からないものはない。しかし、軍事力がなければ、もっと儲からない」(古代ギリシャの伝言)

日本周辺での軍拡の流れがあるなら、その必要最低限の軍備のレベルが高くなるのは仕方ない。そうした中で、防衛庁は省に昇格する必要があるし、憲法自衛隊を合憲とはっきり記したものにする必要も出てきている。今ある世論の「右傾化」はこうした背景により育ってきたものだと思う。

情勢が変わりつつある中で、「過去の60年はよかった」と後ろばかり見ていてはいけないはずだ。