- 作者: 太平洋戦争研究会
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/10/03
- メディア: 文庫
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タイトル通りの分かりやすい本だった。分かりにくい題材なのに手短によくまとめてある。
零戦の初戦果のところは『別冊歴史読本』から引用されている。これは日本側の記録だけから書かれており、戦果は27機全機撃墜で零戦の損失ゼロとなっている。
一応この件についても中国側からの資料があるということでちょっとした補足。
渡辺洋二氏の『異端の空』(ISBN:416724909X)にある「無敵伝説へのプロローグ」で紹介されている台湾の航空史家の調査によると、中国側はこの日34機出撃し、うち13機が撃墜されたとのこと。
零戦13機対I-152、I-16計34機の空戦で零戦の損失0対損失13機。零戦の圧勝には違いはない。さらに言うと、この後太平洋戦争開戦まで、空戦による零戦の損失は一機もなかった。