8日、北京オリンピック開幕の日にロシアがグルジアを空爆した。「平和の祭典」などまったくおかまいなしに戦争勃発。
これは平和団体の皆さんの出番ではないか。もう誰かロシア大使館あたりにデモに行ったりしていないか。行ったりしていないようだ。今動かなくていつ動くっていうんだいったい。
昨日空爆したのはSu-24、NATOコードネーム「フェンサー」だとのこと。冷戦の頃は日本の近くまでよく飛来して自衛隊にスクランブルされていた。もしソ連が攻めてくるとしたら確実に日本を空爆したであろう飛行機で、ニュースを聞いてちょっと懐かしさを覚えた。ライバルのF-111はオーストラリアにいくらか残るのみで他は引退してしまったが、Su-24はまだ現役だ。
ニュースサイトを見たらロイターの写真でSu-25が写っていた。
http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY200808090040.html
8日、南オセチア自治州の州都ツヒンバリ近郊を攻撃するロシアの戦闘機=ロイター
戦闘機じゃなくて攻撃機。NATOコードネームは「フロッグフット」でF始まりだから戦闘機と言ってもそんなにすごい間違いということはないのか。
そんなことより、Su-25はグルジアの首都トビリシで生産しているという。Wikipediaによると;
ソ連時代Su-25は主にトビリシで製造されていたが、グルジア共和国の独立後もグルジアの首都となったトビリシで製造が続けられている。グルジアとロシアはアプハーズィヤなどを巡って対立状態にあるが、グルジアはSu-25をロシアに輸出し、ロシアはそれをグルジア等カフカースやザカフカース方面に配備するという皮肉な現状がある。特に、グルジア共和国独立時の紛争では同じ「赤い星」をつけたロシア、グルジア、アプハーズィヤ各軍のSu-25が互いの陣営や町を攻撃しあうという状況が生じたといわれ、誤認射撃による撃墜も何件か起きている。
今回もSu-25が故郷グルジアで敵味方に別れて戦うというややこしい事態になるようだ。まったく戦争というのは痛ましいもの。