日経新聞ニュース。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090228AT3S2703Q27022009.html
小沢氏「米軍の負担減る当たり前の話」 第7艦隊発言で
民主党の小沢一郎代表は27日、横浜市内で記者会見し、先に「米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第7艦隊で十分」と発言したことに関して「(日本が)他国の有事に参加することはあり得ない。日本の防衛に関係する部分で、できる限り役割を果たしていくようにすれば米軍負担は少なくなる。当たり前の話をしただけだ」と強調した。
岡田克也副代表は日本経済新聞の取材に「将来の方向性だと考えれば1つの姿だ。ただ当面すぐという話ではないと思う」と指摘。「言われたことの解釈がいろいろ分かれないよう意思疎通をしておいた方がいい」とも述べ、党内で一定の共通認識を持つべきだとの考えを示した。(27日 22:01)
米軍縮小、でも自衛隊も増強しない、ではこの東洋の火薬庫にある日本の防衛はどうするのかと思えば、小沢一郎氏の新たな発言。
「他国の有事に参加することはあり得ない」
北朝鮮が暴発しても韓国の応援はしない。まぁそれはいいだろう。
台湾が中国に侵攻されても関与しないと。
沖縄の空軍も海兵隊も削減となれば、米軍の関与も難しくなる。
もしもの時は台湾を中国様にさし出しますよ、というどこかに向けたメッセージをここに感じるのはうがちすぎだろうか。
なお、台湾有事となれば日本はまず間違いなく巻き込まれる。先島諸島のように台湾ギリギリにまで領土があるのだから、最低でも領空侵犯はあり得るし、最悪島嶼を占領されかねない。
こういう事態を想定した時、先手を打って台湾の防衛に日本が関与することは、日本自身の防衛のために有功ではないだろうか。集団的自衛権を認めるとは、このような時に効果的な手を打てるかどうかに関わってくる。認めなければかなり不利な条件で日本を防衛しなければならなくなるだろう。
ただ、平時に、はっきり台湾と同盟組むとかいうと波風立つから、普段は黙っていればいいだろう。その代わり、沖縄に米軍を駐留させたり、「周辺事態」に台湾が含まれるかどうかを曖昧にしておくことは、それはそれで無言のメッセージになる。
安全保障政策で従来通りとするか民主の案をとるか。多分いざ選挙という時にそんな争点はマスコミはとり上げないだろうけれど、間違いなくこれも重要な選択になる。迷った時には、「この政党は台湾を救いたいのか見捨てたいのか」と考えてみることも、投票先を決める一つのポイントになるのではないかと思う。