救う会の集会に行ってきた。
家を出たときは曇りだったが東京に着いてから雨。こんな天気では大変だ。人が来なかったらどうしよう、家族会の方も雨の中舞台にいるのは大変だろう、と思いつつ日比谷公園へ。会場に近づくが人がいない。楽器の音が聞こえる。なんか変だ。とここでやっと気がついた。会場は野外音楽堂ではなくて日比谷公会堂。会場に着くまで素で間違えていた。おかげ様で屋根の下で集会に参加することができた。
壇上に掲げられた文字は以下のとおり。
いまこそテロ国家北朝鮮に全面制裁を!
拉致被害者の早期救出を求める国民大集会
すべてのモノ、カネ、ヒトの流れを止めよ!
制裁と国際連携で拉致被害者全員を救出しよう
集会は国会議員など政治家の挨拶、韓国の拉致被害者家族や運動家の訴え、救う会による訪米などの報告、拉致被害者家族の訴え、大会決議の採決などが行われた。
大会決議の要点は以下の3点。
以下要点。
- マカオの銀行の資産凍結はかなり効果があった。金正日が直に困る制裁をすべし
- オバマ政権は対北朝鮮政策をまだ決めていない。ヒル氏の宥和政策は見直されるようだ
- 拉致被害者家族らは訪米した際、拉致問題の軽視は日米同盟に深刻な影響を及ぼすと釘を刺してきた
- 金日成、金正日の体制下で700万人が死んだ。朝鮮戦争で300万人、飢えで300万人、強制収容所で100万人、金正日を国際法定に出廷させよ
- 北朝鮮による拉致は日本だけの問題ではなく、拉致被害を受けた国は12ヶ国にのぼる。国際連携が必要
- 韓国の拉致被害者は朝鮮戦争時に約10万人、休戦後も数百人にのぼる
- 李明博政権になって対北支援が止まり、拉致問題にも取り組むようになった
- 田原総一郎氏は朝生で不適切な発言をしたので救う会として抗議を行う予定
- 河村建夫官房長官のスピーチではかなりひどい野次が飛んだ。集会後半では野次が少なくなった。2004年のときのようにつまみ出される人はいなかった
- 日本の経済制裁は「効果がない」という人もいるが、実際には相応にある模様
- 北朝鮮は元在日朝鮮人の帰国者や拉致被害者が脱北しないよう苦慮している。帰国者の子息を収容所から釈放したりするほど。「日本」の影響はそれほど大きい
- 拉致問題解決に向け日本、韓国、アメリカなど国際連携は確かに重要であるが、日本は外国に頼るばかりでなく主体的にふるまうべきだ
- 日本は防衛力を整備し、北朝鮮問題の解決のみでなく東アジアの平和に寄与すべし。金正日を震え上がらせるためならば核保有についても議論するべき
左派からは日本が拉致問題にこだわる姿勢に批判的な声も聞こえるが、拉致被害者の家族自身が、対北強硬策を主張していることは特に記しておきたい。身内が「人質」にとられているにもかかわらず、正義を貫けと訴える声は心を打つ。彼らは拉致被害者が飢える恐れもいとわず経済制裁を訴え、拉致被害者が「人間の盾」にされるかもしれないのに、武力制裁さえも否定しない。
会場で無事ブルーリボンバッジを買うことができた。今度はなくさないようにしよう。
バッジの寸法を計って、PNGファイルでこんなバナーを作ってみた。もしよろしければコピーしてご自由にお使いください。当ブログも左下に飾ってます(最近になってやっとやり方を覚えた)。