Walkman用FMトランスミッター

Walkman、NW-A3000を4年前に買ったとき、これはクルマで聞くのによさそうだ、と思い、FMトランスミッターも買った。

1度使ったのだが、音質が悪くてがっかりした。

この頃はHDD Walkman専用アクセサリーなど店頭でさっぱり見かけなかったが、最近は違う。

電気店で、Walkman専用と銘打ったFMトランスミッターが売っていたので気になった。

通常の製品と違い、ヘッドホン端子からではなく、下部のUSB接続用コネクタから音声を取り出す仕様。これなら音質の向上が期待できる。

某社の製品はさらに面白いことに、FMトランスミッター本体がごくコンパクトで、シガーソケットから取り外せるようになっている。電源はWalkman本体からとることになり、車内のどの位置にも置ける、後席でも容易に操作できると謳っていた。

これはいい! と思ったのは、この製品なら車内でなくても使えるということ。

家のオーディオセットの前で使えば、チューナーで受信して家用のまともなスピーカーで再生できる。クルマでも家でも使えるとはお得だ。

なお、ネットのレポートによると、本体の電源は1時間程しか持たないという。しかし、シガーソケットFMトランスミッターの間はなんと、USBケーブルで結ぶようにできている。思いがけない汎用性。家庭用コンセントとUSBケーブルを接続できる充電器があれば、家でも充電できる。そして、それはNW-A3000の付属品として手元にある。

久々にワクワクする製品を見つけたので、買ってみた。

まず取り付け。革ケースをつけたままで問題なく装着できる。

そして、家で再生。しまった。チューナーのアンテナ、TV用のフィーダー線がつながっている。つまり、アンテナはマンションの屋上で、屋内の電波は拾えない。まともに再生できなくてがっかり。

それでも、と、フィーダー線にFMトランスミッターをくっつけたら、受信状態がよくなって、ちゃんと再生できるようになった。

しかしその音質だが。低音がふくよかに再生されている。要するにブーミー。低音が豊かというより、高音が劣化している。ちょっと気落ちした。

FM放送局が飛ばしてくる電波ではそんなことないのに、トランスミッターの電波は高音が乗ってこない。回路の品質が悪いのだろう。5000円では多くは期待できないということか。

クルマで再生してみる。傾向としては変わらず。低音は豊かだが高音はにぶい。FMで聞いているのに、まるでAMラジオのような音。MDはおろか、カセットにも及ばない。普通のヘッドホン端子から音を取るFMトランスミッターに対して、明らかな優位性というのは感じられなかった。

電波が弱く、車内の置き場所が悪いと容易にノイズが載るのもいただけない。アンテナは目と鼻の先なのに、屋根の鉄板一枚がそんなに邪魔なのか。こればかりは電波法で規制されているのでしかたない。場所を工夫するしかない。

結論として、FMトランスミッターは音楽を鑑賞するにはちょっと向いていない。どうしてもWalkmanの中の音をクルマで再生したい場合にのみ出番がある。もしなんとかして、ケーブルでカーオーディオと接続できるなら、それに越したことはない。家用のオーディオも、素直に接続ケーブルを使うのがいいようだ。

あるいは、短時間でWalkmanの電池を使い切ってしまうことに着目して、電池をリフレッシュするときの、急速放電器としての使い道がある。他のアクセサリーでこれに該当するものはなかなかないだろう。