オーバークロックを試してみた

そこにPCがあればオーバークロック(以降OC)したくなるのが人の性。CPUが倍率固定を解除したBLACK EDITIONであればなおさら。

マザーボードに付属していたEasy Tune6をインストールしてOCをやってみた。

マザーボードはリンク先と同じでCPUがうちはPhenm II X4 955BE

http://ascii.jp/elem/000/000/483/483165/index-6.html

まず、CPUのクロック倍率を16倍から17倍に。これで965相当。問題なければCPUが1クラス上のと同じになってお得。

で、確かに無事動いて何も問題ない。

それでは、とFSBを200MHzから240MHzにしてみる。画面にノイズが入ってカーソルが固まる。これはやりすぎ。リセットボタンで再起動。

CPUのクロック倍率を18倍にしてみる。3600MHzでも何も問題なし。ただし、ベンチマークの結果は大して向上しない。体感速度もさして変わらず。体感速度は倍ぐらい性能が変わらないとたいがい実感できない。

これで終わればよかったのだが、Easy Tune6によるOCには問題が。

PCをサスペンドにすると、復帰後OCが無効になってしまう。Easy Tune6の設定画面を出してみると、確かにOCの設定はしてあるのに、CPUのクロックはノーマルのまま。

リブートするとOCが有効になる。しかしこれにも問題が。OCの効果を確認しようとCPU-Zを起動してみる。CPUのクロック倍率は4倍でクロックが800MHzとある。これはいい。Cool'n'Quietで低負荷時のCPUのクロック倍率を落とす設定になっているので。ここで、PCに負荷をかけてみる。CPUのクロック倍率ががっと上がる。そこでモニタ画面が真っ黒に。PCはハングしていないらしいが、モニタが消えては何もできない。

CPUのクロック倍率はノーマルの16倍のままで、FSBだけOCする分には、CPU-Zの挙動は問題ないことは分かった。しかし、このOCもサスペンド後無効になってしまう。

深夜アニメを録画するのにPCをサスペンドにしないわけにはいかないので、これではEasy Tuneを使い続けることはできない。2週間ほどの付き合いだったが、やむなくアンインストールした。

BIOSの方でOCをやってみる。まずCPUのクロック倍率。18倍で問題なく動く。CPU-Zも挙動に問題ない。しかし、Cool'n'Quietが効かず低負荷時にCPUのクロックが落ちない。

クロック倍率をAUTOに戻してFSBを220MHzにしてみた。これも問題なく動く。こんどはCool'n'Quietも有効。ただし、低負荷時のCPUのクロックは880MHzと若干高い。高負荷時のCPUクロックは220×16で3520MHz。

ここまでやって、けっきょくFSBは200MHzに戻した。今回のOCのコンセプトに反するため。

この図にあるように、CPUのクロック倍率のみのOCでは、OCの効果が現れるのは高負荷時のみ。このため、消費電力も負荷が高いときしか増えない。また、OCによりCPUの処理能力が高まるので、高負荷になる時間は若干短くなるため、ピークの消費電力は増えても、それに時間を乗じた値はOC前に比べてさして増えない。

FSBを高くすると、負荷が低いときもCPUのクロックが高く、負荷にかかわらず動作時間の全般にわたってPCの消費電力が増えてしまう。

今回OCのコンセプトは、「1ランク上のCPUを装着したのと同等の性能」とした。

消費電力の増加にこだわらず性能の上限を追求するのもいいけれど、それでは電気代が増えるし、パーツの寿命も縮めてしまう恐れがある。そうではなく、あくまでCPUのコストパフォーマンスの向上だけを今回目指した。

で、結果として、そういううまい話はなかったので、性能に不満もないことなので、恒常的にOCしてPCを使うのは断念することにした。

なお、CrystalMarkの結果を参考のため以下に。

これはノーマルな状態での結果。

こちらはBIOSFSBを220MHzにした場合。ベンチマークにOCの効果が出ている。

SUPER_PIでは、104万桁の計算に、ノーマルで21秒。FSB220MHzで20秒(ぐぐってみるとぜんぜん自慢できる値ではないと分かった。AMDはSUPER_PIがあまり得意ではないらしい)。

他にも、OCを色々試してはベンチマークやってみたが、有意に成績が高くなったケースは正直あまりなかった。1割ぐらいのOCをちょぼちょぼやっても意味は薄いということだろう。

それでも、Cool'n'Quietが有効でサスペンドでも無効にならないOCツールがあるなら、また試してみたい。