PCのスピーカーを交換した。
『Angel Beats!』の放送が始まって間もない頃、予告のウッドベースの低音に、右のPC用スピーカーがビビリ音を出すようになった。普段は問題ないのだが、だんだんビビリ音が出る頻度が高くなってくる。これはスピーカーの故障を認めざるを得ない。
モノはDIATONEのDS-51P。1995年の12月に買ったのでもう15年目。いいかげん古くなっていたから、今年の末の満15年をもって交換しようかとも思ったが、それまで持ちそうにない。
とりあえず分解してみた。内部でネジが緩んでるぐらいなら治せる。
スピーカーユニットを外してみると、コーン外周のエッジが全周にわたり破れていた。
これは修理は無理。寿命が来たと判断するしかない。合掌。なお、左のスピーカーのエッジは健全なので、右が破れたのは最近のことなのだろう。
早急に交換が必要。しばらく前からはじめていた後継機の検討を本格的に始めた。
一番気になるのはオンキョーのDACつきスピーカー。デジタル入力なんてかっこいい。M/BのS/PDIFのポートも無駄にならない。
しかし、幅60cmのPCラックに置くと、半分以上本体がモニターの後ろに隠れてしまう。特にトゥイーターが完全にモニターの背後になる。これはまずい。
個人的には、トゥイーターは外側に設置するほうがステレオ感の向上になると思うが、オンキョーの製品は内側になっている。外側ならモニターの外に出るのに。
他の会社の製品も調べてみた。
PC用のアンプつきスピーカーには1万円を超える製品は案外少ない。DS-51Pは1万ちょっとしたが、今の製品は量産効果で数千円でこれと同じような性能を発揮するのか。はたまた、PC用スピーカーはあまり音がよくなくてもユーザーに許容されるのか。せっかく、「ダイヤトーン」というブランドの製品を入れ替えるのだから、今回も同じぐらい奮発したい。とはいえ数万円も出せない。
ざっと見ているうちに、次のような要求仕様が具体化してきた。
- 価格は1〜2万円ぐらい
- 設置に場所をとらない。特に幅方向
- ユニットの構成は2wayぐらいが妥当
- 限られたスペースでエンクロージャーの容積確保に留意していること
- バスレフかパッシブラジエーターで低音の充実を図っていること
- 見た目にケレン味があり所有欲を満足すること
ここで候補に挙がってきたのが、CREATIVEのT40iiとT20ii。設置スペースが高さ方向に余裕があるのと、見た目がハデなのと、大きいほうが低音が有利だろうというので、この中からT40を選んだ。
CREATIVEといえば昔SOUND BLASTERのカードを何枚か使った。MIDI BLASTERというひどい製品を買ってしまったこともあるが、サウンドカードの方はそんなに悪い印象はないので、スピーカーもそんなに悪くはなさそうな気がした。
近所の電気店では売っていなくて、会社帰りに買いに行くのも面倒なので、ネット通販で購入した。
以下インプレッション。
見た目は期待通りのハデさ。かつケレン味たっぷり。ただし、サランネットをかぶせると落ち着いたたたずまいになる。19インチワイドのモニターの横にはちょうどいい大きさ。T20だと高さが低すぎだっただろう。
音を再生してみると、音量が小さい。アンプのワット数は5W→16Wと3倍以上増えているのに、これは意外。スピーカーの能率がかなり低いようだ。DS-51Pではスピーカーのツマミ10時ぐらい、Win7のマスターボリューム33ぐらいでちょうどよかったのが、T40ではツマミ12時、マスターボリューム50ぐらいを要する。
音質は、当然低音でのビビリはなくなった。それだけでなく、低音に締まりが出てきた。DS-51Pも大きさのわりに低音が出たが、音質はだいぶぼやけていたようだ。
高音も再生域が上に伸びたように感じる。DS-51Pがフルレンジだったのに対し、トゥイーターがついた2wayなので当然といえば当然。
上と下が充実したせいか、ヴォーカルなどの中音域はちょっと力不足になったような気がした。また、声の生々しさはDS-51Pの方がよかったかな、と思う。もしかしたら、この辺の領域は性能が下がったかもしれない。とはいえ、設置して何日かするともう気にならず。DS-51Pが本当は神スピーカーだったのか、単に不慣れだから悪く感じたのか、もはやそれは分からない。
総じて、意外に音がいい。下から上までフラットに音が出ている感じがする。再生音の性格としては、見た目ほどイロモノではない。
たとえイロモノでもこれぐらいの価格ならシャレですむかなとか思っていたが、十分な性能だと分かったので、満足な買い物となった。
ボリュームの他に、BASSとTREBLEの調節ができるが、今のところ両者を中立にしている。
左右バランスが調整できないのはちょっと不満。なお、DS-51Pはボリュームとバランスしかなかった。
心なしかバランスが右に寄っているような気がするが、動画再生などではそれは気にならない。どうも、右スピーカーの青いLEDの光が目に入るため、右の方に偏ってるような気になってしまうのではないかと思う。
ネット上の情報を見ると、電源トランスが大きすぎるという声を聞く。ところが、これはDS-51Pの方がもっとトランスは大きかった。アンプに十分フラットな直流を供給するには、やはりこれぐらいのトランスが必要なのだろう。
トランスは電源ケーブルの中間部にあり、コンセントに挿すところは普通の大きさなので、設置にそれほど困ることはない(DS-51Pも同様)。
電源トランスは待機電流が少なくないので、電源ケーブルはスイッチつきコンセントに挿して、使わないときはトランスの上流で電源を切るようにしている。
クリエイティブメディア 2.0チャンネルスピーカーシステム Creative GigaWorks T40 Series II GW-T40-II
- 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
- 発売日: 2009/03/30
- メディア: Personal Computers
- 購入: 1人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (4件) を見る