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CPUクーラーを侍ZZに交換

去年の夏にCPUクーラーを爆音のリテールクーラーからScytheの手裏剣 Rev.Bに交換した。交換前の温度を測ってないので冷却性能は分からないが、静かになったのは確かで、さらにファンをオウルテックに交換して一応満足していた。

しかし、「手裏剣 Rev Bの寸法で、でもう少しヒートシンクの高さを増したモデルが出ると嬉しい」という思いは残っていて、ふとPCパーツショップを覗いたら侍ZZというのをみつけた。

これがまさに、92mmファンで手裏剣Bとほぼ同寸法で、ヒートシンクが倍以上厚く、さりとて高さ94mmでケースに頭がつっかえない大きさで、取付金具も手裏剣Bと同じという、求めていたCPUクーラーそのものだった。

去年の夏時点で既に売っていた製品だというのに、まったくその存在に気がつかなかった。慣れない買い物というのはこういう回り道はよくある。

ちょうど東京に行く用事があったときに、秋葉原の某店で安く売っていたので買ってきた。安かったからグリスもいっしょに、と、AS-05も買った。

ネットのレビューで、これを装着するとメモリ増設が不可能になるとあったので、メモリもついでに買おうと思ったが、DDR2-800の2GB×2枚というのがなかなか安く売ってなくて、このときはあきらめた(主なパーツショップが開店する前だった)。

帰ってさっそく装着。

まず手裏剣Rev.Bを外す。下、上の順で装着金具を緩めて、次にCPUをスッポンしないようにクーラーを左右にグリグリひねって緩める。そして外す。

CPUとクーラーのグリスをエタノールでふき取る。

AM2+ソケット用取付金具を侍ZZに装着。

グリスAS-05をCPUの中心に米粒大に置く。直径約2.5mm、ちょっと多すぎたかも。

懐中電灯で照らしつつ上の取付金具をマザーボードの爪に引っ掛け、次に下の金具も爪に押し込み、両方はまったのを確認してから、上、下の順で金具のツマミを締め付ける。

あとはファンのケーブルを繋いで作業終了。

インテルではマザーボードを外さないと取付できないということがあるようだが、AMDに関しては、タワーケースを立てた状態で以上の作業ができた。

これが装着後の写真。メモリスロットを完全に覆っている。メモリがヒートスプレッダつきだと装着できない。

シリコングリスに関しては、ネットで見ると「CPUの上に薄く塗り広げる」という塗り方がだいぶ流布している。

私はこの方法には賛成しがたい。どう塗っても平面にはならないから、クーラーをつけるとき空気が残ってしまう。中心付近の、コアの直上に空気が残ったら最悪だ。

米粒大のグリスを押し付けて広げる方法なら、空気はスムーズに外に押し出される。コア直上に空気の入りようがない。たいてい、クーラー装着の圧力だけでCPUの全面に広がってくれる。手裏剣Bも、外したらCPU上面にきれいにグリスが行き渡っていた。

486DX2以来ずっとこのやりかたでシリコングリスを塗っているが、今まで一度も熱暴走させたことはない。温度計測でも無茶な数値は出ていないはず。他所より温度が高めなのは古い通気の悪いケースのせい。

PCの電源を入れると無事稼動。ファンはScythe純正のままだが、十分に静か。手裏剣Bと変わらない。

あんまり変わらないので、もしや、と思って、一旦クーラーのファンを止めてみたら、電源ファンがけっこうな音を出していた。8年前買ったseasonicの静音電源だが、今は並の性能らしい。音質からしてファンのベアリングが痛んできているようだ。

SpeedFanによる測定結果は以下のとおり。

まず交換前、手裏剣Bにオウルテックの92mmファン。

冬場のアイドリング中でCPUファンが1400rpm。

侍ZZに交換後。CPUファンは1000rpm程度に下がった。

ケースファン(Fan3)の回転数が去年の夏に比べて落ちている(2600rpm→1400rpm)のは、公称1000rpmのオウルテックのファンに交換したため。なお、古いファンは外してみたら中国製のノーブランドで、山洋じゃなかった。うるさいわけだ。

動画をエンコードして負荷をかけるとこんな具合。

室温14℃だから、CPUが60℃といっても自慢にはならない。冷却性能の確認には夏を待たないと。その頃にはAS-05も慣らしが終わっているだろう。

後日、結局4GBメモリを追加し、そのために侍ZZを一旦外して再度取り付けた。この際も作業はPCを立てたままで、比較的楽に行えた。

グリスを今度は1.5mmぐらいの径の粒にして出した。これはちょうどいいと思う。体積は前回の1/4〜1/5ぐらい。SpeedFanで見ても温度は少し下がった。室温もやや低かったが。

CPUクーラーはこれで一応落ち着いたが、近いうちに電源も交換したい。そうしないと静かなPCにはならない。ケースも風通しがいいやつに換えたい。色々欲望は果てないが、いっきにやるとサイフがつらいので、なんとか我慢して少しずつ進めていくつもり。

サイズ SAMURAI ZZ SCSMZ-2000

サイズ SAMURAI ZZ SCSMZ-2000