Great Spangled Weblog

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6年目のD200のイメージセンサー

2008年10月にD200ニコンのサービスセンターにもっていってセンサークリーニングを依頼したところ、ローパスフィルターにカビが生えていて裏側に回り込んでいるため対応できない、ということで返されてしまった。

http://d.hatena.ne.jp/spanglemaker/20081028/p1

参照。

今回色々条件が揃ったので、そのイメージセンサーを写真に収めることができた。

これを見ると、やはりイメージセンサーにカビが生えていることを認めざるを得ない。

よりによってローパスフィルターの端の裏側3箇所にカビが生えている。表ならまだ掃除できるのになぜ裏だけに生えるのか。

カビは、湿気が多いときに胞子から発芽し、栄養がないのでわずかに成長したところで死滅したように見える。菌糸状のカビらしい形態には広がらず白い粒のような状態になっている。左上のものは糸状になっているようにも見える。

レンズのカビで、カビが生えるとき周囲に液体が染みたような跡を残すことがある。このカビも、ローパスフィルターの裏側の、撮像素子のある領域に液体が染みたような跡が残っている。目に見えるような菌糸がそこまで伸びることはなかったが、残念なことに染みの方は画像に影響を与える範囲に及んでしまった。

このカビの状態の経時変化だが、2008年秋からあまり状態は変わっていないように見える。購入後2年程の間に、何かの拍子、雨の日の撮影の後などでたまたまカビが生え、その後成長していないということらしい。

正直イメージセンサーがあれからどれだけひどい状態になっているのか心配だったが、これで安心した。まだ当分D200は使える。

上記の状況のイメージセンサーでどんな絵が取れるのかは下記などでご確認願いたい。絞りをf/32まで絞って白壁を写すとホコリや上記の染みの跡が見えるが、普通の絞りで撮影するとまったく分からなくなる。

DSC_2561

カビもそうだが、ホコリも実は困っている。アルコールをつけた麺棒でいくら擦ってもとれないホコリが多数イメージセンサーに残ってしまっている。これも、普通の絞りでは写らないので、しょうがないと割り切っている。

デジタル一眼レフは、本体を買えばフィルム代がかからず、維持費は非常に安く済む。しかし、どうしても取れないホコリ、そして運悪くイメージセンサーにカビが生えてしまった場合、それらが写真に影響を及ぼすような状況になったときが、デジタル一眼の寿命なのだと思う。そこで最新機種に買い換えるか数万かけてセンサーを交換するかは所有者の考え次第ということになろう。