線量計SOEKS-01M

このご時勢、身の回りの放射線について計測したい気持ちはなくはなかったが、なにぶんにも高価で品薄とあっては手が出せない。

それが、9月以降値段が下がってきて、在庫もあるケースが多くなってきたので、そろそろ買ってみるかと検討を始めた。

ロシア製の本機は広く使われている大きめのGM菅を持ち、最新のファームでは実質120秒間の平均値を表示するというので、その上値段も2万円台前半から場合によっては2万円以下ということなので、手に入れてみることにした。

まさか自分がロシアの工業製品を買う日が来ようとは。正直ロシアのものはウォッカしか買ったことがなかった。

届いてみてさっそく液晶面の保護シールを剥がしてみると、表示窓の部品まで一緒に外れるという事態。ただ粘着力が弱いだけらしく、部品を元の位置に戻して押さえつけたら簡単にはとれないようなので安心した。

日本語マニュアルつきで、まあざっと読んですぐ使い方が理解できた。メニューは最初から英語になっていた。これがロシア語だったら途方にくれていたところだ。

到着して家の中の線量を測ると0.12μSv/hと出た。市役所の計測値が0.07μSv/h。GM菅は低い線量では自分自身の放射線のため高めの値を出してしまうので、この程度の誤差は想定内。

事前に買っておいたマントルで線量が高い場合の動作テストをしたらこうなった。

値の信憑性はともかく、線量が高いとちゃんとそれを知ることはできるようだ。

同じ状況で、アルミのアングル材から切り出して造った板厚2.7mm程度のβ線遮蔽板を挟んだところ、0.66μSv/hまで下がった。遮蔽板の効果を知るためにもう一枚アルミ板を増やすと0.60μSv/h。値が大差ないことから、β線は1枚で十分遮蔽できており、γ線はアルミ板を素通りしていることが理解できた。

自宅より群馬の実家が気になるので先日測ってきた。

室内で0.14μSv/h。この計測器でこの値なら心配は不要と判断。外で畑の土に置いても値はさして増えず、0.16μSv/h(β線遮蔽あり)。ある程度歳が行ってる自分や両親がここでとれた作物を食べる分には、何も気にする必要はないだろうとこれも安心。

あとは線量が局所的に高いところはないかと探してみた。気になるのはやはり雨樋。何箇所か樋に溜まった水を土の上に流しているところがあるので、測ってみるとやはり高い。自分の家で最高は0.65μSv/h(β線遮蔽あり)。まあ人が長居する場所ではないので慌ててどうこうする必要はないと思った。

近くの神社でも屋根の水を地表に流していることが分かり、計測してみた。

1.27μSv/h(β線遮蔽あり)と出た。どうもコケに放射性物質が吸着されている様子。

もっとも、ここも人が長居する場所ではないので、この程度の値なら「近寄らないほうがよいですよ」と注意する程度でよいかと思った。除染作業などして埃を吸うほうが心配だ。

こうして測ってみて、自分が住む領域はさほどの心配はいらないと思ったが、局所的に線量の高い場所があるのを見ると、原発事故の後放射性物質が広い範囲に降下したのがまぎれもなく事実だということが実感できた。

線量計は小型軽量なので、今後出かけるとき携帯して色々な場所で計測してみる予定。

ガイガーカウンター SOEKS-01M(2.0L-JP) NUK-079 ロシア製

ガイガーカウンター SOEKS-01M(2.0L-JP) NUK-079 ロシア製