インフルエンザが流行っていて妻と子供が相次いで感染した。
タミフルのおかげか、二人とも完全に寝込んでいる日数は多くなく、熱が下がるまでの時間はだらだらテレビを見て過ごしていた。
幸い自分には感染しなかったのだが(免疫があったのかマスクと消毒ジェルが効いたのか)、テレビが占領されていることはつらかった。
というのも、BDレコーダーに録画したアニメをなかなか見られなかったため。
「ああ、ほかの機材でこのレコーダーの動画を見ることができればなあ」とぼんやり考えながらパナソニックのWebサイトを見ると「お部屋ジャンプLink」というのがあって、できるようになっているらしい。
調べると要するにBDレコーダーがDLNAサーバーとして設定できるということで、これはつまり、パナソニックの製品だけでなく、DLNAクライアントであれば何でも録画番組を見ることができる。
なら最近買ったソニータブレットSはどうかと調べたら、ちゃんとDLNAクライアントアプリがプリインストールされていた。
これは予想もしなかった便利な機能だ! と思って喜び勇んでレコーダーを設定、ソニタブのほうでDLNAクライアントを立ち上げると、確かにBDレコーダーがサーバーリストに出現している。そしてそれをタップするとHDD上の録画番組がずらっとリストアップされる。
これはいける! と思ったのだが、番組をタップしたら見られない。著作権保護されている動画は再生できないという残念なお知らせorz。
今後のアップデートで対応予定というのをどこかで見たので気長に待つことにしよう。
著作権保護されていなければ、というのであればPCの方をサーバーにしてみよう、というので調べてやってみた。Windows Media PlayerがDLNAサーバーになってデフォルトのデータ保存用フォルダーの内容を配信できるようになる。
こちらは確かに問題なく、動画をいちいちタブレットにコピーしなくてもネット経由で視聴できた。音楽もx-アプリの保存領域が共有フォルダーになっているので、それで管理しているMP3はソニタブからすべて聞くことができた。残念なのはatracの音楽ファイルはクライアントから見えないことで、せめて著作権保護されないatracは再生できてほしかった。
PCがDLNAサーバーになるならクライアントになれない道理もないなあ、というのでまた調べた。著作権保護にきちんと対応していないといけないため、フリーソフトは存在しないが、有料のソフトならあるとのこと。
DiXiM Digtal TVというソフトで、サイトに行ったらBUFFALOとアイ・オー・データを通して購入可能。値段5000円弱。よし、買おう、と思って見ていくと、アイ・オー・データであればデジタル放送チューナーのユーザーは割引価格で買えるという。確か1980円だったか、これはもう買わない手はないのでさっそく購入してDLした。
期待通り、居間のBDレコーダーのHDD上の動画をPCから見ることができるようになった。また、PC自身のサーバーも認識でき、Windows Media Playerのデータ保存フォルダーのコンテンツも再生できるようになった。あまり意味ないが。
チューナーカードに付属する、PCに録画したデジタル放送を配信するDLNAサーバーのソフトも順調に認識されたので、MediaCenterを通さずにPC上の録画番組も見ることができた。MediaCenterよりこちらのクライアントのほうが録画番組をいろいろな並べ方でリストできるので便利かもしれない。
と、順調に家庭内で動画などのコンテンツを共有できる環境を作ったのはいいが、ここで課題が。5年前に購入した無線LANの最大56Mbpsという転送速度がボトルネックになってしまい、HD動画の再生がスムーズにできない。BDレコーダーの方には一応回線品質に応じて画質調整して送信する機能があるはずなんだが…。
ここはもうあきらめて、無線LANのルーターを思い切って買い換えることにした。
子機が付属していても1万円をちょっと超えるぐらいなので、目に付いた一番いいものを購入。BUFFALO WZR-HP-G450H/U。MAX450Mbpsということで画期的な性能改善。しかし黒い躯体に3本のアンテナが禍々しい。
これはBDレコーダーでネット配信の動画を見る時のボトルネック解消にもなった。
WZR-HP-G450HはUSBポートを備えていて、ここにストレージデバイスを接続すると簡易NASにすることができる。さらに、DLNAサーバーとしてNAS上のデータを配信できる。
これは手持ちのポータブルHDDをつなげればかなり大量のデジカメ写真とか音楽、動画を共有できて画期的、と思った。
しかし、いざデータを転送しようとすると1MB/sec程度の速度しか出ない。200GBとかのデータを転送するにはほぼ1日かかる計算。しかも転送途中にエラーが起きることしばし。
PCから直接HDDに転送しようにもXFSフォーマットのためWindowsではHDDをマウントできない(多分できなくはないが対策が見つけられなかった)。
そんなわけで数百GBクラスのNAS設置はあきらめた。
今は8GBのUSBメモリーをWZR-HP-G450Hに刺して、車で聞いているアニソンのCD-Rの元データを保存したり、ウォークマン用にエンコードした動画を保存したりして、ささやかな量のコンテンツをタブレットで再生するような使い方で落ち着いている。
NASを介してPCとAndroidタブレットでもっと自由にデータのやりとりができるといいのだが、Androidの方のやり方がいまいちわからない。また、多少のデータの共有ならEvernoteの方が快適なので、今のところ現状でいいかな、と思っている。
BUFFALO 11n/g 450Mbps対応 無線LANルーター USB子機セット WZR-HP-G450H/U
- 出版社/メーカー: バッファロー
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