ケースを変え、SSDも導入して、PCの性能に概ね満足していたのだが、現状USB3.0やSATA3に対応できていないことや、メモリーがDDR2(しかもCL5とCL6の混在)であることは気になっていた。
マザーボードを交換すればそれらは解決する。CPUはまだまだ戦える性能があるのでこれは換えなくていいだろう。
ここでマザーボードのラインナップを眺めてみると、たとえば990FXのチップセットの場合ビデオがオンボードになっている製品が見当たらない。
とすると、とりあえず今のうちにビデオカードだけ導入しておき、マザーボード交換時にかかる費用を分散させるという手もあるかと思った。今のオンボードのHD4200が性能がそれほど高くないというのも改善できる。
で、秋葉原に行く機会があったので、本当に買ってしまった。
GIGABYTEのRADEON HD7770のOCモデル。ファンが大きめでノイズが低そう。7750と迷ったが、今更アナログのポートはいらないし、何千円も違わないから、性能のいい方を買っておけば長く使えるだろう、ということで7770にした。定格ではなくODモデルであることは後で知った。
http://ascii.jp/elem/000/000/674/674157/
GIGABYTEのサイトによるとPower requirementが450Wとあり驚いたが、ほかのネット上の記事を見ると消費電力は80Wあたりなので、GIGABYTEの示す値はPC全体で必要とされる電源の容量なのだろう。であれば今使っている560Wの電源で足りる。
PCへの装着は外部電源コードをつけ忘れて画面が映らず焦った以外うまくいった。
新しいビデオカードで起動すると描画が何かと速く、思った以上にPCの動きが軽くなった。やはりビデオカードを増設する効果はあるのだなあ、と実感できた。
しかし、その後重大な問題にぶち当たった。まさか現代のPCでパーツの組み合わせがこんなトラブルをかかえることになるとは。
あるとき帰宅したら、PCが画面が消えた状態でCPUファンがフル稼働、という状態で固まっていた。子供がPCを起動し、その後放置していたためだ。マウス、キーボードでは復帰しない。ケースのリセットボタンでようやく再起動できた。リセットボタンの接続が間違えてなかったのをやっと確認できた次第。
再起動後、PCを操作している間は異常ない。しかし、作業をやめてしばらく離れていると、また同じ状態になる。
BIOSの設定を変えてみたりコントロールパネルを見てあれこれやってみたり、およそ考えられる様々なことをやったが、どうしても解決しなかった。
思い切ってWindowsをクリーンインストールまでやったが、症状は再発した。
もうダメだ、と最後にはビデオカードを外してオンボードのHD4200に戻してしまった。これで問題は確かになくなった。
しかしやはり、まだ何か手があるはずだと考え、再度取り付けてドライバーをインストールした。
そして、ようやく問題点が何が分かった。
コントロールパネルの電源オプションで「ディスプレイの電源を切る」を設定した場合、それが動作したときに、ディスプレイへの信号が止まると同時に、PCが操作不能になる。
「コンピューターをスリープ状態にする」については、設定した時間で問題なくスリープに入り、復帰も問題ない。
まさか、ディスプレイへの出力をカットする、そんなことができないとは思いもしなかった。
どう考えてもそれよりスリープの方がハードルが高いだろう。また、PCの省電力設定は絶対にモニターオフが先で次がスリープだ。こういった先入観があったので、問題を特定するのにえらい時間がかかった。
PCの自作歴がそこそこあって、問題を切り分けるノウハウもそれなりにでき、それが仕事にも役に立っていという自負があったのにこの有様。まったく現実というのは厳しいものだ。
電源管理で「ディスプレイの電源を切る」は「なし」に設定し、スリープに入るのだけを30分後ぐらいに設定して、ようやくPCを省電力で運用できる状態になった。
あとは問題はもう一つあった。Dixim Digital TVを使っていたら画像がフリーズして音声のみとなり、以後動画再生が緑画面になる。
これはレジストリでハードウェアアクセラレータをオフにすることで解決した。下記ブログに感謝。
http://d.hatena.ne.jp/felicissimo/20110604/1307145710
モニター電源オフの問題については引き続き情報を探しているが、同じ症状の人が見つからず、解決策もわからない。マザーボードを新しいものに換えるといいのかもしれないが、確証はない。
期せずして、SSD導入のすぐ後にWindowsをクリーンインストールすることになってしまった。しかしこれ以後、Janetterを使っていてPCが重くなるとか、ツイートを取得できなくなるとかの不具合がなくなった。毎年は多過ぎると思うが、Windowsは2,3年ぐらいに1度はクリーンインストールした方がいいのかもしれない。
以下ベンチマーク関係。
まず785G内蔵のHD4200。
HD7770のOCモデルの場合。
さらに、付属のユーティリティでCPUを3600MHzにOCした場合。
今のところこれで安定して動作している。マザーボード付属のOCツールと違い、スリープ復帰後もOCが有効なので、これは有用だ。
ウインドウエクスペリエンスでディスクのデータ転送の数値が上がっているのはAHCIを有効にした結果。
GIGABYTE グラフィックボード AMD Radeon HD7770 OC 1GB PCI-E GV-R777OC-1GD
- 出版社/メーカー: 日本ギガバイト
- 発売日: 2012/02/25
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