夏に入って自衛隊イベント等もないので、手元のLEATHERMANのマルチツールを紹介してみたい。まずはスケルツールCX。
LEATHERMANとのつきあいは、1997年にPSTを買ったのが最初。カメラマンの持ち物を紹介した本で誰かがカメラバッグに入れているという記事を見て欲しくなって買った。
そこそこ便利な道具だったが、プライヤー使用時にハンドルのエッジや中のツールが手に当たって痛いことと、ツール類のロックがないのがマイナス点だった。一方、芋ようかんみたいなコンパクトな直方体に畳めるのはよかった。
車載ツールの一つにしていたら、あるとき車ごと盗まれて紛失となった。
それからしばらくたって、やっぱりマルチツールが一つぐらいほしいなあ、というので買ってみたのがこれ。2010年4月購入。
スケルツールにしたのは、この製品が機能を絞って軽量コンパクトなものとなっていたから。CXはカーボンファイバーを採用してさらに軽量化している。
じっさいにPSTとさほど変わらない重さと大きさになっている。布ケースはPSTの革ケースほどコンパクトではないが。
畳んだ状態はこんな感じ。
隙間からプライヤのヘッドが覗いていて、メカニカルな感じがかっこいい。
ナイフを使うときの形態はこう。ブレードからハンドルにかけて多数開けられた軽め穴は零戦を彷彿とさせる。2010年の時点でブレードはハーフセレーションではなくなっている。
ブレードはライナーロックになっている。ロック機構がなかったPSTから大きい進歩。片手で出し入れ可能。
ブレードの材質はCXの場合は154CM。日本のATS-34に相当する鋼材で高級品だ。
切れ味は相当いい。工場でつけられた刃が十分いいもので、研ぎ直しの必要は感じられない。で、154CMだと自分で研いだらあまり切れる刃にできる自信もない。今の刃つけを大事にしたい。
これはプライヤー形態。軽量化のせいか、ハンドルの剛性がやや不足して、強く握るとやや頼りない。とはいえ、PSTのように素手で握って痛いということはない。
プライヤーヘッドも厚みが薄く、強度にはいささか不安がある。
スケルツール自体が、それほどハードに使うことを想定された道具ではないのだと思う。メカニカルなスタイルとカーボンの質感を鑑賞するのが一番の使い道。
ドライバー形態。
PSTでは種類が違う複数のドライバーがハンドルに収められていたが、現在のLEATHERMANではドライバーは一箇所でビット交換式になっている。ビットの規格は統一されているのでビットキットを買えば色々なものが使える。
これ1本でも、プラスドライバーが2種類使えて、ハンドルにマイナスドライバー2種類のビットが収まっている。使い易いかどうかは置いておいて、これ一本あればおそらくPCの組立てが可能。
このツールの他の機能は、ハンドル末端にカラビナがついていて、ついでにこの部分が栓抜きになっている。
惜しいのは缶切りがついていないこと。今の缶詰はたいがい缶切り不要なので割り切ったものと思われる。
こういったマルチツールは持ち歩きたいのがロマンだが、銃刀法で正当な理由なく携帯はできない。普段は屋内で使って、持ち出すとしたら登山、キャンプ、バーベキューなどのときだろう。あと引越しのときも腰につけていると役に立つ時があるかもしれない。
Skeletool CX スタンダードナイロンケース付 【LTJマーク入日本正規品】 SKCN
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