所沢航空発祥記念館の日本の航空技術100年展に合わせて、堀越二郎の生涯展も行われるようになったので昨日行ってきた。堀越氏の自宅から寄贈された多数の資料の一部も展示されているとのこと。
http://tam-web.jsf.or.jp/spevent/horikoshi.html
展示は記念館の一般エリアで行われているので、零戦観覧券を買わなくても見られる。
28歳で7試艦戦の設計主任を任された。堀越技師は片持式の低翼単葉という先進的な技術に挑戦するが、社内のチームワークがうまくいかず、機体開発は失敗に終わる。
しかしこの失敗の教訓あればこそその後の成功がある。技術の歴史としても貴重なエピソード。
そして9試単戦〜96艦戦の成功を勝ち取る。設計を自由に進めることができたので、零戦よりも楽しく仕事ができたという。これは中島も同様で、隼より97戦の方が仕事が楽しかったと糸川英夫博士も言っていた。
零戦の風洞模型。こんな写真は今まで見たことがなかった。水平尾翼の位置が実機と違う。フラットスピン対策でより前方および上方に位置が変えられた。
紀元2600年祝典のリボンや招待状。
戦闘機の設計主任は民間功労者として高い名誉が与えられていたことが分かる。招待状の差出人は時の総理大臣近江文麿。
仕事で書かれたメモ。非常に丁寧に書かれていて堀越氏の性格が現れている。
愛用していたというパナマ帽。映画『風立ちぬ』でも被っている。
以降は零戦の展示。
96艦戦の望遠鏡式照準器が展示されていて覗くことができた。零戦のOPL照準器も別の場所で展示されていて、やはり覗くことができた。
零戦の胴体外板。下の板には「報国第1053號」の文字が残っている。
99式2号銃とエンジン始動用イナーシャが零戦とともに展示されていた。
栄エンジンの部品。
会場を上から。階段を上がって3階が出口となる。
今回ニコン1用の広角ズームレンズを使用した。
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