4月20日の日曜日に三鷹と調布の間にある研究施設が一般公開されたので行ってきた。まずはJAXA以外の3研究所、海上技術安全研究所、電子航法研究所、交通安全環境研究所のレポートなど。
この3研究所は同じ敷地内に存在する。広い土地に緑が多くていい雰囲気の場所。
海上技術安全研究所
400m水槽。中央のトラス組の橋が船を曳きながらレールの上を移動して実験を行う。並んでいれば乗せてもらえるとのこと。
400m水槽の脇に無造作に置かれた船の供試体。
カップヌードルなどのカップを水深1000mの水圧(約100気圧)で圧縮したもの。
深海水槽。緑の棒がそれぞれ造波装置で、これをコンピュータで制御して自在に水面に波を作れる。それにより様々な波浪条件での実験ができる。
この一般公開では波で絵を描いたりしてデモを行っていた。
電子航法研究所
対航空機レーダー。
手前のグラウンドで、実験機「よつば」の紙飛行機大会が行われていた。紙飛行機は厚紙に印刷された「よつば」をホチキスで組み立てて作る。
実験機が「よつば」というと、
いちからか?
いちからせつめいしないとだめか?
とか喋ったりするのだろうか。というかそれよりジャンボとよつばが並んだところを見てみたい。
奥のマイクロバスでは先のレーダーが捉えた航空機の位置をモニターに表示して見せてくれていた。東北南部から中部地方ぐらいの以外に広い範囲の飛行機が映っていた。
交通安全環境研究所
自動車運転シミュレータ。リアルに車一台が置いてある。これでグランツーリスモやったら面白そう。
日産リーフのカットモデル。
となりにはトヨタアクアのカットモデルがあった。ハイブリッドはレシプロエンジンとモーター・電池がかなり場所をとるのが分かった。また、走行用電池とは別に12Vの鉛バッテリーがあった。あるという話は聞いていたが(しかもこのバッテリーが上がると車を始動できない)、本当にあるのを見ると感慨深い。
などと他所を笑っていたらリーフにも鉛バッテリーはあるという。これも上がると車を起動できないようだ。
電気自動車は駆動系はシンプルだが床下いっぱいにリチウムイオン電池があるのでやっぱりまだまだ大変。しかしヘッドライトはLEDだから他所より一歩先を行っている。
どちらも鉛バッテリーが必要なのは、細々とした12Vの電装系のために走行用電池からDC-DCコンバーターで電気を取り出していたら効率が悪くてたまらないかららしい。これもリチウムイオンにすればとも思うが、違う系統の電池を積むことはシステムの冗長性、ひいては安全性のために必要なことなのかもしれない。
鉄道の台車試験設備。他に鉄道運転シミュレータがあった。
隣のJAXAのレポートはまた後日。