『絶対防衛レヴィアタン』第13話「絶対防衛しちゃうもん!」
ストーリー
町に迫るルーカサイト。ワイバーンとコカトリスが迎撃するも勝てない。
レヴィアタンとヨルムンガンドは変身して戦おうとするが、バハムートがいないので戸惑う。ユルルングルを召喚し、パパムートが結界を張って時間を稼ぐ。
町から避難する人々。それをぼーっと見つめるバハムート。そこにメタル、ルドラ、ラゴンが通りかかる。ヨルムンガンドにパパ達からもらったスフィアを届けるという。
血のつながった家族ではないのに、パパ達とヨルムンガンドのために危険を冒そうという三つ子の姿に心打たれるバハムート。悩みがふっ切れ、スフィアを預かって三つ子を避難させる。
バハムートが戦線に復帰。3人が揃って変身。ファイヤードレイクを召喚。さらにレヴィアタンが進化。力を合わせてルーカサイトを破壊。
アクアフォール防衛隊がついに結成された。世界の危機を救うため旅に出るシロップと隊員3人。そしてゲームへと続く。
見送る竜のカギしっぽ亭のマスター。はたしてお店は…
視聴コメント
解説
ついに最終回。アクアフォール防衛隊が結成され、ゲームの世界へと続く。
前回から引っ張ったバハムートの話が、アクアフォール防衛隊結成につながる。家族をつなぐ絆が世界を守る強い思いを築いた。ヨルムンガンドはパパさん達と三つ子の妹を、バハムートはパパムートを、レヴィアタンは兄が帰れる場所を、それぞれ守るために防衛隊に入隊し、アクアフォールを守る戦いの旅に出る。
改めて見ると、少女達が世界の危機にあって「絶対防衛」に目覚めるきっかけを、「家族愛」というキーワードでストレートに描いてある。話の大筋は教科書的な手堅い作り。
色々ユルいキャラクターとか、昭和ギャグとか、そういった細部が活きるのも、こういった堅実なストーリーあればこそ。スタッフは間違いなくプロの仕事をしている。
もしかしたら一番の課題は、たった一人の家族である兄と離れて暮らしているレヴィアタンだったのかもしれない。兄がいないハルーナの町を守る動機づけをどうするか。ヤンデレ気味のブラコン設定はそのために打った手の一つだろう。
12話で夢に出た兄が、「エイボリアス」という竜族の娘達がまだ知らないはずの単語を発したことはひとつのポイント。シロップはレヴィアタンの口からその言葉を聞いて驚く。これにより、兄の夢がただの夢ではなく、失踪した兄の消息に関する重要なヒントであることを視聴者に伝える。
兄の存在感をこういった形で高め、レヴィアタンのアクアフォール防衛隊入隊の動機に説得力を持たせている。「兄の帰る場所を守りたい」。そして「旅をしながら兄の行方を探したい」。
ゲームではなかなか描写できない、アクアフォール防衛隊の各隊員の気持ちを、アニメではかようによく描写している。ゲームの宣伝という目的は外していない。
ただまあ、ゲームがすぐサービス終了してしまったのは残念至極。7月にアニメ最終回を見て始めてみたが、10月末に終わるとかひどすぎる。採算が合わない事業を終わらせるのは企業の自由だが、もう少しコンテンツとして育てる姿勢があってもよかったのではないかと思う。
その後12月に「de R」として再スタート。データを引き継いで始めてみたが、ゲームシステムが複雑になったのが個人的にちょっと惜しいと思った。これも翌年3月に終了。
2014年8月からPUMOより『絶対防衛レヴィアタン deR-』として再び蘇ったが、スマホにより動作しずらい場合があるのと、アプリがすぐハングするのが難点。復活させてくれただけどもたいしたことなので、配信元に頻繁なメンテを期待するのは酷だろう。
アニメはBDを全巻揃えるのはけっこうな額になるが、ネット配信が現在も続いているので過度な課金をせずとも視聴可能。ニコニコ動画では放送時一週間無料配信だったためコメントが沢山ついている。BDボックスや全話収録盤などによる安価なソフトの販売も待たれる。
最後にキャラクターの名前。レヴィアタンとかバハムートとかヨルムンガンドとか、怪物の名前をそのまま美少女キャラの名前にするという意外性が面白かった。今ではこの文字列を見ただけで美少女の方を思い出してしまう。これはたぶんゲームのアイデア。出てくるカードがどれも伝説の怪物とか神だとかの名前そのままで、絵だけ美少女になってる。
にしても、リヴァイアサンとベヒモスが友達のアニメが放送されるとか、かのトマス・ホッブズも予想できなかったに違いない。
BD7巻は13話を収録。これに加えてミニ焚き火劇場が全数収録されている。
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