群馬・栃木・埼玉3県境

国境、県境、市境などの境界線は何かしらロマンを感じさせるものがある。特に3つ以上の領域の境界は線ではなく点となるため、より特別な場所に感じられる。

日本の47都道府県では多数の3県境があるが、ほとんどは山の中か、または川の中にある。ところが、群馬県、栃木県、埼玉県の3県境は現在平地にあり、容易にアクセスできる。

この近くには栃木・茨城・埼玉、茨城・千葉・埼玉、ちょっと離れて千葉・埼玉・東京の境があるが、いずれも川の中であり歩いて行くことはできない。

群馬栃木埼玉の県境ももともとは川だったのだが、治水事業で川の位置を変えたため、現在は平地となっている。県境の激しい蛇行ぶりを見れば、過去の利根川や渡良瀬川などが昔はどんな川だったか、またどれほどの水害をもたらしたかを想像することができる。

この3県境の存在は前から知っていたが、最近になって案外マニアックな観光スポットだと知ったので、先日行ってきた。

まず国土地理院から得た白地図でこの付近の県境の配置を以下に。

これほどの近距離に5つの県が存在するところはここにしかない。

3県境をGoogle Earthで予習。

東武日光線柳生駅や道の駅きたかわべが近く、交通の便はいい。北東に見えるのは渡良瀬遊水地の谷中湖。遊水地に隣接した道路を北西に行くと、埼玉→栃木→群馬→埼玉→群馬→栃木と次々に県が変わる。

道の駅きたかわべに車を置いて歩いて3県境に到着。

地元の人が設置した看板がある。

県境は現在用水路になっていて、その交点が県境ということになっている。鋼管は3県境を示す目印なのかもしれない。

群馬県と埼玉県を股にかけ栃木県に落ちた影を撮影。3県の覇者となった瞬間。

なお、スマホGoogleマップで位置を調べたときは、このあたりで県境の表示が見えなくてやや迷った。実はこの3県境の位置は厳密には決まっていないらしい。

2015年12月19日の朝日新聞より(記事は続きあり);

群馬)「県境を観光地に」群馬・栃木・埼玉の境界測量へ

仲田一平 2015年12月19日03時00分

群馬、栃木、埼玉の3県境の境界点を明示して、観光地として売り出そうと、県境に接する3市町が協力して来年1月以降、測量調査に乗り出す。明治から大正期の渡良瀬川の改修工事で、川の中だった県境が陸地になって以降、実際の地形に当てはめた場合、3県境の正確な位置が分からないままになっていた。

県境に接するのは、群馬県板倉町、栃木県栃木市、埼玉県加須市。境界点は、東武日光線柳生駅加須市)の東約400メートル、道の駅きたかわべ(同)の南東約400メートルの水田にある。

調査費約130万円は3市町で分担する。それを盛り込んだ補正予算案が板倉町議会で9日、加須市議会で10日、栃木市議会で17日にそれぞれ可決された。

http://www.asahi.com/articles/ASHDJ3WJ4HDJUHNB006.html

調査結果によっては3県境の場所が変わる可能性があるため、経過を見守っているところ。
追記:下記URLは産経新聞平田浩一氏の記事。私も多少迷ったが1時間はかからなかったです(笑)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160102-00000521-san-soci