Great Spangled Weblog

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1 Nikkor 10mmf/2.8

ニコン1の単焦点レンズ、10mm/2.8は薄型のパンケーキに近いレンズ。中古で安いのがあればいつかは欲しい、ぐらいに思っていたのだが案外タマがなく、特に白はぜんぜん見つからないことに気づいた。

新品を調べたらほぼ2万円まで下がっている。しかも量販店は在庫がカツカツという状況。もし生産中止になったらどうしよう、という不安とボーナス時期とが重なり、いっそこの機会に新品を買おう、となって買った。

以下そのレビュー。

まずは大きさ比較。V1に装着して10-100mm、10-30mmのズームと比べてみる。

同じ10mmの画角でこれだけの大きさの違いがある。10-30mmは撮影時にけっこう伸びているのに注意。10mm/2.8は撮影時に伸びない。いずれのレンズも保護フィルター装着。

厚みの比較。ニコン1は小さいとはいえ、標準ズームをつけると前後にわりと場所をとるので、普段の持ち歩きはちょっと躊躇するときがあった。10mm/2.8だとそれほど邪魔にはならない。通勤カバンに気軽に入れられるようになった。

10mm/2.8。

10-30mmの10mm。

10-100mmの10mm。

この大きさでは等倍鑑賞時の画質は分からないが、周辺光量の違いは分かると思う。

10mm/2.8は解像度は10-30mmの10mmと大して変わらない。周辺の色収差もけっこうある。ただ、周辺減光はズームに比べると少なく、さすが単焦点と分かる。

比較をもう1枚。

10mm/2.8。

10-30mmの10mm。

場面によりけっこうな差になる。

歪曲収差はこんな感じ。

ニコン1はミラーレスとはいえ、一眼レフと比較してフランジバックがそんなに小さいわけではないので、10mmのレンズはレトロフォーカスになっている。レトロフォーカス度が少ないので周辺減光はそこそこあるのだが(ズームよりはずっとマシ)、歪曲収差はどうしても残ってしまう(これもズームよりはマシ)。歪曲はやや陣笠だが不自然さはあまり感じない。

10mm/2.8をつけるとV1は28TiGR1のようなかつての28mm単焦点コンパクトと同じようなキャラクターになる。それでは、とGR1と並べたのがこちら。

GR1よりは大きい。

28Tiは持っていないが35Tiと比べると同じぐらいのボリューム。

最短撮影距離20cmなのでぐっと近寄るとワイドマクロとしてこんな写りになる。

以下作例。

単焦点でのスナップはけっこう楽しいのだというのを再発見。

なお、年が明けてから量販店の在庫が復活しているので、ディスコンの心配は当面なさそう。ニコン1の発展に期待。