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プラスティック・メモリーズ#07

プラスティック・メモリーズ』#07「上手なデートの誘い方」

ストーリー

二人で過ごせる時間ははあと1000時間ほど。ツカサは決意する。「アイラをデートに誘おう」。夕方、話を切り出してみたら、簡単にOKがもらえた。

後日、デートの場所は遊園地がいいと聞いたツカサ。日記を確認すると、3年前にカヅキと行ったとあり、そこで日記が終わっている。

デートの日。やや遅く起きたツカサ。寒気がする。しかし、前に試着していた服を、恥ずかしそうに着て立つアイラを見て元気が出る。破れたところはミチルが直してくれた。予定通り二人で出かける。

ここにはよくカヅキと来ていたとアイラ。お気に入りのベンチに座る。そこで一日行き交う人を見ていたという。しかし、カヅキからパートナー解消を言い渡されたこの場所は、それ以来3年間来ることができなかった。

アトラクションに乗ったことがないとこぼすアイラ。もったいない、とツカサは色々乗ろうと誘う。当たり前のカップルのようなデートの時間。

観覧車にも乗る。並んで座っていると、初めて出会ったショッピングモールが遠くに見える。楽しそうなアイラを見て安心したツカサだが、過労で高熱を出していたためそこで倒れてしまう…

視聴コメント

  • ツカサはトランクス派
  • 「洗濯に目覚めたので」
  • 下着までクリーニングとかさすが独身寮
  • というかランドリー寮内にないのか
  • 生活感なさすぎてアイラの一人暮らしがどんなだったか想像できない
  • OPラストのアイラちゃんは嬉しそうに軽く頷く
  • 机を掃除してくれたが必要な書類も捨ててしまう
  • ナビ使おうよw
  • ヤスタカ「今日という日は、今日しかないんだぜ」
  • ソウタのいる施設へメール
  • 描写は少ないけど裏で色々あることが分かる
  • 初デートを女子に丸投げとかツカサヘタレすぎや
  • ザック「知りたい?」怖ぁw
  • 初デートは「海、かな」
  • 「ミチルは、乙女」アイラ、おぼえた
  • 私服は相変わらず持ってない
  • 裁縫でミチルの女子力がさらに加点
  • 10時起きか。若い人はいいね
  • 若いうちによく寝ておくといい
  • 寝不足はメンタルやられるから大事(切実)
  • 遊園地のベンチというと『がんばれ元気』を思い出してしまってつらい
  • あれだけ煽っておいて誰もデートを覗きに来ないやさしい職場w
  • 「エラー、こういうの困る」かわいい
  • というかツカサそこかわれ
  • 若者が意識を失うほどの過労とかけっこう危険じゃないですかね(フィクション特有の誇張)
  • ツカサが倒れたと聞いておかゆを用意してみるミチルが可愛いすぎる
  • 壁ドン(視聴者が壁を殴る方の意味で)

解説

Cパートの「充電切れそう…」。当初よくある比喩かと思ったら、設定によると文字通りの意味らしい。ネクサス6型はそんな設定なかったのに、ギフティアは電気駆動になってて仕組みがさっぱり分からなくなる。記憶の消去とかOS入れ替えとか生体アンドロイドじゃ無理そうだからそうしたのかも。

ギフティアの運転技術は公式設定では教育訓練によるとのこと。記憶は消去できてもプログラムのインストールはできなさそう。なお、ザックも運転していたので、ギフティアは見た目の年齢によらず成人扱いらしい。

作品のタイトルについてちょっと調べてみた。

plasterというのはしっくい、壁土、粉末石膏、軟膏、などの意味。要するに粘土状のものを加工したもの。

これの形容詞形がplastic。plasterの意味から転じて、「形を造る」「形成力のある」などという訳が最初にくる。そこから、「塑造できる」、「思いどおりの形に作れる」の意味もあり、そして名詞として使われるとプラスチック=熱可塑性樹脂となる。

ということでタイトルの文字通りの意味はまず「人工物の記憶」。人の手によって作られた、アンドロイドの記憶・思い出ということ。

もう一つは、材料力学で言うところの塑性変形のplastic。例えばバネを引っ張ると伸びる。力を緩めるとバネは元に戻る。弾性変形。

バネを伸びきった状態まで引っ張って、もっと引っ張り続けると、バネはさらに伸びてしまう。そうなってしまうと、手をはなしてもバネの伸びは戻らない。これが塑性変形。plastic deformation。こうなってしまうとバネは壊れてもう使うことはできない。

ここから、一度消去したら二度と戻らない、不可逆的な記憶というもう一つの意味も想起される。

また、日本語のプラスティック/プラスチックは人工的なものの他、軽いもの、安っぽいもの、量産品、といったイメージもある。そんなニュアンスも考慮しているのだろうと思う。

さらに辞書を見ると「plastic memory」という熟語があった。訳は「塑性復元」。合成樹脂が以前の形に戻ろうとする性質のことだという。

具体的にどのような場面で使う言葉かはよく分からないが、プラスチック製品を熱すると溶ける前に形が変わるので、それのことではないかと思う。例えばプラ板を熱すると圧延される前の元の厚さに戻ろうとする。透明プラ板を切り抜いて絵を書いてオーブンで焼くと、厚くなりながら縮むので、それを熱いうちに平面にして冷やしてアクセサリーが作れる。

この熟語まで考慮されているかは不明。

漫画・アニメでは『+チック姉さん』という作品がある。これは模型製作の部活の話だからプラモデルのプラスチック。アニメを見たけど水島努監督でかなり面白いのでお薦め。