『プラスティック・メモリーズ』#12「想い出が埋まってく」
ストーリー
夜中。目覚めるアイラ。ツカサに駆けより泣きながら抱きつく。「どこにも、行かないで…」。
朝食。目玉焼きを上手に作れたツカサ。それをトーストに載せて美味しそうに食べるアイラ。
出勤すると、皆が仕事はいいから二人の時間を大事にしろ、と間接的に言ってくる。
翌日休みを取る二人。初めての映画に感動するアイラ。それから海辺のベンチで過ごす。明日も休もうか、とツカサ。アイラの気持ちを察して明日からはまたいつも通りの日々に戻ろうと言う。「今日みたいな日は、たまにでいい」。
職場。カヅキに呼び出されるツカサ。回収同意書を渡される。しばらくアイラのことに集中するようにという指示。それを廊下で聞いているアイラ。
ハーブの育て方やお茶の入れ方を教わるツカサ。もう時間が限られている。
夜。回収同意書をアイラに見せる。アイラはそれを受け入れる。「ツカサに、サインしてほしい」。ツカサの方がきつい。一緒に逃げることまで考えていると打ち明ける。やさしくツカサの首に腕をまわしてねぎらうアイラ。「つらい思い、させちゃってるね」。
水柿ツカサ
アイラに見守られながら、精一杯、自分の名前を書き込む。「ありがとう」。
サラの回収に出かける二人。一緒にする最後の仕事。ファミリーに見送られて逝くサラ。アイラがその耳元で何かをささやく。「あなたも」と返すサラ。ちょっと驚くアイラ。
「終わったね」「ううん、まだ。あと一つ、残ってる」「わかってる」
メールが届いていることに気づく。ミチルから慰労会の連絡。
「アイラ、長い間、お疲れ様」。カヅキの言葉で始まるそれは、彼女のお別れの会だった。渾身の芸でアイラに楽しんでもらおうとする第1TSの面々。楽しそうにはしゃぐアイラ。ザックにこの会がミチル発案だとばらされて怒るミチル。ツカサにもつっかかる。その様子を見て安心した表情になるアイラ。
帰り。はしゃぎすぎて疲れたアイラをおぶって寮へ帰るツカサ。ふと尋ねる。ギフティアを回収するとき、最期にいつもなんて囁いているのか。その答えは…
視聴コメント
- 泣きながら目覚めた夜と、朝の笑顔で目玉焼きトーストとの対比がきつい…
- OPラストのアイラちゃんは微笑んだまままっすぐにツカサを見つめている
- ミチルの顔芸www
- 膝枕アピール
- 猫を見つけた俺かよ!
- ワンピースは11話のときに買ったのかな
- 白ワンピの乙女ですよ
- 靴も新調
- ミチルのb
- ツカサのお茶を飲んで愕然とするミチル
- また顔芸www
- アイラの回収同意書
- まるで婚姻届…
- なんて残酷な
- ツカサのフルネームはここでやっと覚えた
- 謎機構のスマホにメール
- 動画冒頭のミチルの顔w
- 事務所で定時後に宴会するのはたいそうな許可はいらないと思うんですがそれは
- 過去に会社で酔っ払ってカヅキあたりがやらかしたのかなー
- 流れる水
- さっと吹く風
- ふわりと舞う髪の毛…
- ED
解説
ラブラブの前回から一気に突き落とされる12話。アイラの回収同意書にサイン。お別れ会。そしてアイラの最後の言葉。
次回、アイラ回収待ったなし。
この後の一週間はちょっとした地獄だった。
2話を2回目に見てから分かっていたことだったのだけど、実際に最終回が近づくとこれほどきついものだとは予想もできなかった。
これというのも、8話以降の丁寧な作品作りのため。12話も、言葉にならない微妙な表情の変化がなんどか描かれ、逃れられない終わりの時が近づいていることを思い知らされる。
しかもアイラの告げる言葉があんな言葉だったなんて。
ギフティアの食事機能はなんなのかちょっと気になる。ネクサスはバイオロボットと見えて文字通り食事なのだけど。小説では空腹になる描写があるし。
充電するから中身は機械らしいけど、機械と生体とがどういうバランスになっているのかは謎。とりあえず鼻血は出る。記憶の消去とかができるので脳のそれなりの部位は機械だと推測できる。知り得た情報によると髪の毛は伸びないとのこと。オリビアよりアンディの方が髪が短いのは多分そのせい。
電気駆動の機械部分と、食事などを栄養とする生体部分とから成るのだろうとは思うが、機械部分が生体部分をどう維持してるかとか説明もヒントもなくてよく分からない。
細胞サイズのナノマシンの集合体という考え方もあるかもしれない。個々のナノマシンが機械部分と生体部分を併せ持ってる。電気でも有機物でも駆動できる。とか。
骨格や筋肉あたりは部品で構成、皮膚や皮下脂肪に相当するあたりはナノマシン。血液も人工血漿の中をナノマシンの血球が流れてる。あたりかな。ケラチンの複雑な繊維を連続して生成できなければ伸びる髪の毛は実装できないから設定と整合する。もし毛髪を生成できる技術があればミキジロウ氏はきっと云々。
分子レベルのナノマシン、というところまで考えるとさらに人に近いアンドロイドも可能になるだろうけど、我々を含め生き物そのものが分子レベルのナノマシンの集合体だから、そこまでいくともはやロボットと生き物の境界があいまいになりすぎる。そこまでの科学技術のレベルは想定されていないと思う。寿命の設定が非常に苦しくなるし。
遺伝子を設計するなどして発生させた人工の生物、ではなく、あくまで機械で人間を作ってみたら魂が宿った、というのがギフティアなのだと思う。
この世界のアンドロイドの仕組みについては、P.K.ディック氏が生き返ってネクサス6型の仕組みを説明することがない限り、制作者の側から明らかにされることはないだろう。
ツカサが逃げようと思ったと打ち明けるのは『ブレードランナー』を意識しているはず。それをあえて阻止するのがこのアニメのスタイル。というかそこからのアイラちゃんの言動が神々しくて胸が苦しい。
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