Great Spangled Weblog

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2017年横田基地日米友好祭

昨日今日と開催。昨日3年ぶりに行ってきた。台風が近づいているものの、たまにわずかに雨が降るだけで、傘をささずに行ってくることができた。涼しい中歩いて、飛行機などの展示を夢中で見たり写真に撮ったりして楽しい一日だった。

ただし、前の日に北朝鮮が中距離弾道ミサイルの発射を行ったことと、台風が近づいていることの影響で戦闘機などの展示がキャンセルされ、派手さのない友好祭になってしまった。

特に、三沢基地で展示されたB-1Bが横田基地にも来る、という話があったので、これはちょっと参った。

各機がキャンセルになった理由はミサイル発射後の有事に備えるためと、横田に来ていて必要な時に台風で飛べなくなっていたら困るという複合的なものらしい。

なお、国連決議で武力制裁は可とされていないためアメリカはじめ各国が先に攻撃を始めることはないから、おおむねこの秋のイベントは予定通り開催される見込み。

以下昨日の写真。

着いて早々に航空自衛隊のC-130Hの飛行展示。湿度が高いのでプロペラがベイパーを引いている。

本当なら戦闘機が並んでいるあたりに並べられた米軍のC-130H。レトロフィットされた防衛用装備に目が行ってしまう。

胴体後部もバルジを設けて何らかの機器を増設している(多分ミサイルのセンサーを目つぶしするレーザー発射機)。

自衛隊のKC-767。カーゴドアを開けている。

給油用ブームを伸ばした状態。

米海軍のP-8哨戒機も展示。飛んでるのは厚木で何回か見たけど地上で見たのは初めて。

横田基地で初めて見たRQ-4グローバルホーク

反対側をより近くから。映画のエイリアンみたいな機首は衛星通信用アンテナを覆うフェアリング

胴体はシンプルなモノコック構造で、背面は上にエンジンが載っていて、機首は上面が一段低くなった上に衛星通信用パラボラアンテナが載っている。胴体下面はセンサー類があって、主翼の前下方の胴体のふくらみは合成開口レーダー。

無人機の特徴はなんといっても、人が乗る必要がないので人の搭乗スペース、視界確保のための風防、生命維持のための各種装備などもろもろが必要ないこと。形にもそれが如実に表れている。

運用高度15000m以上で航続時間は30時間を超えるが、この高度と時間を有人機で実現するには相当の装備が必要となるはずで、人が乗らないからこそこの性能が実現できる。

アスペクト比の非常に大きい細長い主翼は高高度性能と航続性能の高さを表している。

ATIの757-200。

エプロンにさらに2機のグローバルホークがいた。

飛行展示を終えたC-130Hが戻ってきた。日の丸を掲げて隊員の不屈の精神を示しているように見える。

ハワイから来たC-17。

海兵隊のCH-53E。横田基地で見るのは初めてな気がする。

同じく海兵隊のC-130Jの空中給油ポッド。下の穴からドローグが出てくる。

個人装備の展示から、レーザー誘導爆弾の目標指示に用いるレーザーポインター

MC-130HコンバットタロンII。東日本大震災仙台空港に着陸した姿を思い出す。

そのコンバットタロンの空中給油ポッド。石川潤一先生によると貴重な吊るしものとのこと。


コバム社のWEBページはこちら。

Cobham plc, Air-to-Air Refuelling, Wing Air Refuelling Pods


午後のUH-1Nの飛行展示。レンズを通して広報カメラマンと目と目が合う瞬間。

横田基地のC-130もJ型が配備されるようになった。6枚プロペラやコクピットのHUDなどが特徴。

航空自衛隊ペトリオットシステム。ミサイルはPAC2(手前)とPAC3(奥)の同時搭載。2と3は別のものだと思っていたのだが、弾体は任務に応じてどちらも使えるとのこと。今回は展示用に2種類搭載して見せているが実際はどちらか一方を搭載することになるという。

日本ミリタリーヴィークル協会による軍用車両の展示。写真はM3ハーフトラック。展示している車両は全て実物。販売も行っているとのこと。M3以外はナンバーをつけて道路で走らせることができるという。

というかハーフトラック初めて見た。

派手な展示は少なかったけれど、注意してみれば面白いものばかりで、やっぱり自分は飛行機が好きで、飛行場イベントはたまらなく楽しいと思った。