『けものフレンズ』は1話放送の翌日から録画を見ていたわけだけど、そのころは体調がまだ本調子ではなく、続いてブームが起きてサーバル舎は相当の混雑が予想され、夏にはまた調子を崩して、秋はイベントが次から次にあり、というので、12月も半ばになってようやく多摩動物公園まで足を運ぶことができるようになった。
土曜日は曇りという天気予報があったけれどきれいな晴れで風もなく、冬とはいえ快適に園内を散策できた。
多摩動物公園に行くのは小学校の遠足以来の約40年ぶり。なので、「山の中の広い動物園」以上の記憶はないのだけど、行ってみればやはり山の中の広い動物園で、規模としては埼玉県こども動物自然公園よりやや狭い感じ。ただし飼育している動物はずっと充実していて、これはさすがに首都東京の貫禄。
とはいえ、まずはちょっと寄り道。
5年前に撮影しそこなった『パパのいうことを聞きなさい!』ロケ地。
「とろとろさん」の看板のある道と、アパートのモデルの場所。ご覧の通りあるのは農家のハウス。ただ、もしかしたら、多摩動物公園の動物の餌を育てているのかもしれない(園内にもこれとそっくりのハウスがある)。
http://glemaker.hatenablog.com/entry/20120402/p1
松智洋先生に黙祷。
アニメは今話題になることは少ないかと思うけれど、上坂すみれが初めてメインヒロインを演じて、五十嵐裕美が「ひなだお」で有名になり、羽多野渉が出るたびに「おいたん」とコメントがつくようになったという、ある程度はアニメ界に痕跡を残している。
さて、多摩動物公園。
アフリカ園に真っ先に行くわけだが、道路が工事中なのでその前に通る昆虫園に寄り道。
昆虫生態園では花が咲きほこる温室をチョウが沢山舞っていてきれいだった。ただしメガネとカメラのレンズが曇ってしばらくは何もできなかったw
続いて本館。
いきなり驚くのがハキリアリの生きた展示。
木の葉を切って巣に運び、巣の中でキノコを育てて、それをエサにするという、人類以外で農業を営む珍しい動物の一種。まさかそんなアリが活きている姿を日本で見られるとは。
そしてもう一つ重要な展示がヒカリムシ。オーストラリアとニュージーランドの洞窟に暮らすという昆虫で、幼虫は洞窟の天井に巣を作り、青い光を発して餌をおびき寄せる。
洞窟内で見るとまるで「星空のよう」だという。
ヒカリムシが記憶に残っているのは、スティーヴン・ジェイ・グールド氏の『がんばれカミナリ竜』の中にこの虫に関するエッセイがあるため。
詳しくは著作に当たっていただくとして、本当の星空とヒカリムシの光の分布の違いから、ヒトはランダムな事象に対して正しく認識することが苦手だということを語っている。とても気に入ったエッセイだったので、ハードカバーの本は処分したけど、そこだけはコピーして保存してある。ただし現在紛失中。今のような自炊の手立てがあればPDFを残せたのだが(同じく分厚い『ワンダフルライフ』は早々にPDF化した)。
それはそれとして昆虫園にあるバッタのオブジェ。
『R.O.D』のOVA1巻でファーブルが小川町交差点に乗ってやってくるやつだw
昆虫園だけでもだいぶ語ってしまった。
ちょっとした山を越えてアフリカ園へ。
途中の道からもうサーバルちゃんが見える!
この日は2頭だけ外でひなたぼっこしていた。
しんざきおにいさんの伝説的な解説シーンの場所。
写真だとイエネコと比べてしまうせいか、アンバランスな感じがする体型だけど、本物を目にするととても美しい。
サーバルをふと見た吉崎観音氏が魅了され、擬人化コンテンツを考えついたというのもなるほどと思う。
ちょうどすぐ上のチーター舎で、今年生まれた子供4頭を展示しているので見させていただく。
ここのネコ科の繁殖はしんざきおにいさんが大活躍しているはず。
サーバル舎ふたたび。こんな顔を見るとほんとうにネコ。
サーバルちゃんに無事会えて目的完遂。これからは見た分だけプラスポイントになる動物園めぐり。
アフリカ園にかかるサファリ橋。「へしがないよ!」。
チンパンジー舎。他では檻に入ってるチンパンジーがここではのびのび暮らしている。これは感動だった。
カンガルーは日向でのびのびしている(お宝が…)。
コアラさんはここも熟睡中。
オランウータン舎も充実していたけど、冬季でスカイウォークは閉鎖中。とはいえガラス越しのこの貫禄。
野生の馬であるモウコノウマ。原産地では再野生化に取り組んでいるとのこと。
タイリクオオカミ。『けものフレンズ』10話の解説は多摩動物公園でもよかったんじゃないでしょうか(名案)。
帰り際に動物ホールに入ってみたら、パンダのランランとカンカンが剥製となってここに展示されていた。昭和のパンダブームを覚えているおじさんは胸が熱くなった。
京王線とモノレールの駅が目の前にあり交通至便な多摩動物公園。中は坂が多いけど、展示が充実していて文句なしに第一級の動物園だった。
さて次はどこに行こうか。
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