Great Spangled Weblog

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向井千秋子ども科学館

アニメ『宇宙よりも遠い場所』のタイトルは宇宙飛行士の毛利衛さんの言葉だという。実際に宇宙に行った方の言葉と思うと南極までの果てしない距離がなおさら深く感じられる。

それを知っていればいくらか予測できたかもしれないが、アニメの放送で舞台がまさかの群馬県館林市で正月早々ひっくり返った。

館林市は日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんの出身地。女子高生が南極に行くとしてどこからがいいか。そう考えたスタッフは館林市を選んだ。片田舎のいい感じの閉塞感が気に入ったらしい。アニメの描写も日本国内はややくすんだ色合いで、逆に、南極は鮮やかに、という工夫をしているという。キャラクターに白い縁取りがあるのも南極の日差しの強さから連想された処理だという。

それはそれとして、妻が館林市向井千秋記念子ども科学館に行ったことがないというので一緒に行った。

場所はかつて館林城だった場所で、神戸生絲の工場が撤退した跡地にある。

中はこんな感じ。左手はプラネタリウムがある。奥と2階、そして地下に展示室がある。

2階の一角が向井千秋さんのコーナー。向井さんがスペースシャトルで宇宙飛行の任務についたのはもう20年以上前なので、誇らしいというよりむしろ懐かしい。まさかスペースシャトルが退役するなど当時は思ってもみなかった。

向井さんが実験に使ったメダカの子孫の宇宙メダカ。

2階は教材として自動車のエンジンが展示してある。近くの太田市のスバルからの提供らしくEJ20DOHCエンジン。

そして2階の別のスペースは大西飛行場と大西勇一氏のコーナーとなっている。

大西飛行場は陸軍館林飛行場の近くで育った大西勇一氏が、その跡地に作った日本でも珍しい私設の飛行場。その後売却されたがずっと大西飛行場と呼ばれた。

大西氏は自ら飛行機を制作し、大西飛行場をはじめ各地で飛行を行った。

ここに展示されているのはスバルの自動車用1000ccエンジンを搭載した「スバルプレン」。

スバルプレンは1970年に神奈川県茅ケ崎市から伊豆大島までの往復飛行を成功させたという。

こういった施設をハコモノと笑うのもいいが、収蔵品はこのように貴重なものがあり今となってはなくてはならない施設となっている。

子ども科学館を見たら向かいの田山花袋記念文学館も見学。

いつの間にかエントランスに『文豪ストレイドッグス』のパネルが。

戦国武将や軍艦を美少女にしてきた我々は、イケメンとなった文豪にもはや驚くこともなく。とはいえこのパネルで雰囲気が華やかになっている。

収蔵品は撮影不可なので中庭の写真を。ガマの穂がソーセージ状に育っている。

通りを渡って田山花袋の旧居も見学。

少し歩けば生家の跡地もある(市の教育委員会の看板があるのですぐ分かるはず)。

で、ここまで来たので例の東屋も行く。

東屋の前の池にオニバスが植えてあるとは知らなかった。

午前中に行けば咲いているのが見られるはず。

田山花袋の小説はスマホにDLして青空文庫のアプリで読んだものだけど、今はkindleで無料配信されている。

蒲団

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田舎教師

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