『宇宙よりも遠い場所』STAGE01「青春しゃくまんえん」
ストーリー
淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し、解放され、走り出す。淀みの中で蓄えた力が爆発して、すべてが、動き出す!
群馬県T市に住む玉木マリ(キマリ)は高校2年生。高校生になったら思いっきり青春すると決めた。しかし実際には休日に昼まで寝ているような怠惰な日々。部屋も散らかり放題。過去のメモを見つけて泣いて悔しがるが、それでも、学校をサボることさえできない。
友達の高橋めぐみと話し込んだある日の夕方、駅でロングヘアの少女とすれ違う。同じ学校の制服。リンスの匂い。そして、彼女が落とした封筒には100万円という大金が!
翌日、トイレで落とし主の小淵沢報瀬と出会い、無事お金を返せてしかも大いに感謝される。そしてどうしてそんな大金を持っていたのか聞かされる。
南極に行きたい。
彼女の母、小淵沢貴子は、3年前、南極観測隊として行って行方不明になり、帰ってこなかった。その母が命を落とした場所、南極に絶対に行きたいという。本当に行けたら、今まで馬鹿にしてきた人らに「ざまあみろ」と言ってやる。
キマリはそんな報瀬の話や、彼女の母が書いた本の『宇宙よりも遠い場所』から南極に興味を持ち始め、やがて彼女を心から応援するようになる。
公園の東屋で二人になったとき、その気持を伝えるキマリ。「何か手伝えることない? あったら言って」。
「じゃあ、一緒に行く?」
報瀬が誘うと、キマリの心が動いた。
もし南極に行きたい気持ちが本当なら、一緒に来てほしいとチラシを渡される。呉の港で行われる砕氷艦しらせの一般公開。
朝。学校と反対方向の電車に乗るキマリ…
視聴コメント
- 南極アニメはじまた
- 南極らしくストリングスの効いた壮大なオープニング
- チョークです
- この力の抜けたようなボーカルいい感じだな
- 少女終末旅行のCM
- 水瀬いのりはまた旅するアニメだよ
- このタヌキどこかで見たような…
- 「プリンは飲みもの 玉木マリ」www
- "Enjoy your trip"
- 「群馬だってばれる」は?
- またタヌキ
- ちょ、館林駅www
- サブタイトルのタヌキ駅前かよ!
- OPのビル谷越ビルかよ!!!
- 東武線の窓おかしくね?
- 新幹線大爆破
- そして茂林寺
- さらに茂林寺前駅
- ★GET★1000000円
- あら美少女(ただし泣き叫んでからトイレから出たところ)
- 匂いかいでるw
- ノーゲーム・ノーライフのCM
- 監督と脚本が同じ人だ
- 報瀬の母の本が『宇宙よりも遠い場所』で早々にタイトル回収
- 母について「遺品」という言い方したのは確かにこれ1回か
- 南極行く動機は「ざまあみろ」なんですか()
- あだ名が「南極」ってw
- 確かに「ざまあみろ」が最大に動機になるな
- 南極ツアーはなくはないけど100万じゃ無理だろう
- 「南極号」とかギリギリを攻めてるなw
- グンマーの民度w
- 例の東屋
- 場所的につつじが岡公園だけど、こんな築山と東屋あっただろうか
- 9:50東京発のぞみ号3号車10BC
- 寝顔が尊い
解説
BS11の『アニナビ☆イレブン!』などで女子高生が南極に行くアニメがこの正月から始まることは把握していた。
ちょうど正月休みの1月2日が1話で、時間も23:30で生で見られる。
で、見たら見たことがある風景がやたら出るw
放送が終わってから出た『Febri』Vol.49でいしづかあつこ監督ほかスタッフからその辺のいきさつが見えるようになった。
発端はいしづかあつこ監督が女子高生が旅するアニメを作りたいと思ったこと。
ではどこに行くか、という中で、南極がいい、となった。
そして日本科学未来館に取材に行って毛利衛館長の「宇宙よりも遠い場所」という言葉を知る。宇宙は数分で行けるが、南極は地球をぐるっと回らないと行けない。
そこから館林へのリンクは普通は見えてこないが、日本人初の女性宇宙飛行士が向井千秋さんだということは館林市民ならみんな知ってるので、「なるほど、宇宙飛行士つながりか」と納得する。館林市は向井千秋さんの出身地で、OPの谷越ビルにも向井千秋さんの幟が立っている。市内に向井千秋記念子ども科学館もある。
館林市で感じた閉塞感のようなものが、女子高生たちの旅立つ場所としてふさわしいと感じられたとか。
表面的にはあまり褒めてないような感じだけど、『あの花』の秩父もそれとあまり違わない意味合いの土地のように思える。館林市の空気感が監督を動かしたというならやはり誇っていいことかもしれない。
それはそれとして、南極に行って「ざまあみろ!」って言ってやる、という報瀬の性格。一方で冒頭いきなり母親に殺されそうになるキマリ。このクセのある2人のヒロインの方には監督の強烈な作家性を感じる。
正直言うと、いしづかあつこ監督の作品は今までそれほど好きではなかった。『ハナヤマタ』はなかなかいいと思ったけれど、原作を無難にまとめましたという印象が大きかった。
しかし、この作品を見てから改めて『ハナヤマタ』を何話か見直してみると、なんかこう、内なる衝動みたいのがうずいてるような気がしてくる。不思議なもの。
『ハナヤマタ』は内気な関谷なるがトリックスターの金髪白人転校生のハナちゃんに振り回されながらよさこいに夢中になって行くアニメだけど、各キャラクターが一癖二癖ある感じで、それを存分に爆発させたらもっと伝説級のアニメになったかもしれない。そして、1クールで収束させるにはそこまでやりたい放題やるのは無理だったと思う。
関谷なるは今をときめくミリオン声優上田麗奈の初主演。ハナちゃんはWUGで最初から抜群に上手かった田中美海。アイマスからは沼倉愛美(常盤真智)、WUGからは奥野香耶(笹目ヤヤ)も出ている。
100万円を拾って、トイレで美少女と出会って、彼女をガラの悪いJKから助けて、南極に行く夢を語って、というあれやこれやのあと、Aパートで乗れなかった「いつもと反対方向の電車」に乗るところから急に旅アニメになる。新幹線でキマリを見つけた報瀬のぱぁっと輝く笑顔が忘れられない。
3人がけの席でわざわざBC席にくっついて座るという仲の良さ。
1話で広島までいっきに旅するのは、作品全体で南極に行くというストーリーのミニチュアになってるのだと思う。
そしてラストシーン。100万円も使うとは、さぞやいい作戦があるんだろうなあ。
この二人のニヤケ顔はトレーラーでも見られるけど、もうこれは先が気になってしょうがない。
いしづかあつこ監督、すごい作品作る人だと評価を改めた。
赤道を抜け、嵐を抜け、氷を割り、日本から14000キロ。宇宙よりも遥かに遠い、誰も寄せつけない、その場所へ…
このざーさんのナレーションからは予想もつかないとんでもない作品の幕開けである。
ハイスピードよりもい
文章だけでは物足りないので各話1枚ずつエンピツ画を描くことにしました。できるだけ5分。長くても10分以内で描いていきます。1話はトイレから出てきた報瀬ちゃん。
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