『宇宙よりも遠い場所』STAGE02「歌舞伎町フリーマントル」
ストーリー
南極に行きたい。
報瀬とキマリの想いは一つ。ではどうするか。とにかく金を貯めろ、授業日数も稼いでおけ、ということで、キマリはバイトを始めることに。いろいろ探して、T市のローソンで店員を始める。そしてそこで、三宅日向と出会う。彼女はキマリたちの会話をつい聞いてしまい、南極行きに興味を持ち始めていた。
夜にお寺で日向を報瀬に紹介するキマリ。バイトで金を貯めているし、高校も行ってないから問題ないという。驚く2人。
「中にはいるんだよ、高校行ってない16歳だって」
なお、既に高認合格の上模試の成績も上々。
報瀬のアイデアを実行すべく、キマリたち3人はある晩歌舞伎町に向かった。そこで、3年ぶりに発足した民間の南極観測隊が親睦会をするという。その際色仕掛けで男性隊員をおびき出し、手元の金で買収しろという作戦。
しかし、誰がそんなことをやるかともめている間に、観測隊員に報瀬が来ていることがばれる。観測隊員は彼女らの野望を阻止すべく走り出し、キマリ達は必死で歌舞伎町を逃げ回る…
視聴コメント
- 報瀬から改めて南極行きのルートを説明
- 呉に泊まったらしい
- 「あれ、もしかして潜水艦?!」てつのくじら館ですね
- OPの日の入り、南極だと逆では?
- やばいバイトにひっかかりそうになるキマリ
- (というかそういうバイトリクルートの本に出てるんですかね)
- 国の観測隊とは別に民間の観測隊があるという無理やりな設定w
- 「はうぁ!」www
- ノゲノラネタはたびたび出る
- 例の東屋(つつじが岡公園と確認済)
- あんたもそのバイトに引っかかるのかよw
- めんこいガールズ自販機(今はあの場所にはありません)
- 「ちょっと抜けてるとこ」(ちょっと?)
- 市内のシャッター街を容赦なく映すなー
- ロケハンしっかりやってるので東西南北の方向が正しい
- 今の痴話喧嘩が日向ちゃんに聞かれてたとは
- 井口さんはひなたじゃなくあおいだろうJK
- 多々良西高、略してタニシ
- 地元民では西邑楽高校がモデルだろうと共通認識
- (このあたりの公立で電車通学かつ男女がいるとなるとここぐらい)
- (なお、校舎のモデルは桐生商業高校)
- 日向さんあなたも「ざまあみろ」ですかw
- プリンシェイクで乾杯してるw
- 4年後しこたま酒飲んでそう
- ICカードの残高で人柄を表す細かさ
- 「引き返せるうちは旅ではない。引き返せなくなったときに、初めてそれは旅になるのだ」(三宅日向名言集その1)
- 2人は嘘ついてない感じ、が日向に好印象と
- (闇が深そう)
- 「群馬だってバレる」2回目w
- 歌舞伎町の客引きは実際は規制されてるって聞いた
- 「エロうま!肉バル」
- エロうまって何だよ
- 色仕掛けの作戦なのに自分はやらないつもりとか笑う
- なんか美少女がいる
- このあとBパートひたすら逃げ回るだけとは
- 実質10分ぐらいかな(でないと喫茶店いる間に電車なくなる)
- 伊勢崎線で東武の快速電車とは?
- 結月ちゃんも思いつきで電車乗っちゃったみたいだな
- (3話は改めて出直してるからこのときは3人のヤサを探って終了らしい)
- 正規ED
- フラテルニテ
- (なんかやばいゲームって聞いてるけどそうなんですか?)
解説
報瀬の100万円を投じる壮大な作戦開始。
て、隊員を買収とかあまりにもひどいw
しかし、歌舞伎町を逃げ回るうちに楽しくなるキマリ。若いっていいな。
でも、この歌舞伎町を走るだけでも「青春してる」と実感できることを描くのは、この作品の大事な要素なのかもしれない。
確かに、女子高生たちははるか遠くの南極まで行く。しかし、そんな遠くに行けない人にも、それぞれの「南極」がある。歌舞伎町を必死で逃げ回るだけだって立派な青春ではないか。
青春は年齢ややることではなく、気持ちのあり様かもしれない。
報瀬の作戦がアホなものというのは予想ついたけど、2話のクライマックスが逃げ回るだけというのは正直唖然とした。ウケをよくしたい、円盤売りたいならもっと派手な展開もあるだろう。でも、そこをあえて走り回るだけでワクワクさせるのがよりもい。
オリジナル作品だからストーリーの展開については内部でいろいろ議論がされただろう。一視聴者はそれを推測するしかないが、2話の歌舞伎町がかくも重要な舞台になったのは、たぶん脚本の花田十輝氏の実体験だから。
雑誌『Febri』のVol.49にインタビュー記事があり、国鉄最後の日に仙台から東京に出てきて歌舞伎町で怖い人から逃げ回ったそうで、それはまた貴重な経験をw
あと実体験としては、脚本家を始める時バイトで100万円貯めて、これがなくなるまでにシナリオライターになってやる(なれなければ諦める)というのが報瀬の100万円につながったらしい。
脚本家インタビューでは4人のキャラクターがどう生まれたかの話もあって、最初は報瀬が主人公だった。だけど彼女だと重すぎると悩んでたら、いしづか監督から<報瀬がダメなんじゃない、彼女は主人公の隣ならきっと活きる>とアドバイスを受けて、いっしょに温めてた別の案からキマリをつれてきて主人公にしたとのこと。2人だけではダメ人間すぎるので日向ちゃん誕生。最後はキマリが可愛がることができるキャラとして妹的な結月ちゃん。1〜3話のキャラの登場順はおおむね考えついた順番となる。
「女子高生南極へ(女子高生とは言ってない)」ということで日向ちゃんは高校行ってないわけだけど、これも花田氏が考えていたJKキャラ。ラブライブに登場させようとしたらダメだったらしい。よりもいなら全力でOKというのはすごく分かる。
花田氏が監督に言われたのはオリジナルだから楽しんでやろう、ということで、出来上がった作品はこの通りものすごく面白い。楽しんで作り上げ、評判を呼び、終わっても絶賛の嵐とは、作家冥利に尽きるというものだろう。
花田氏がこの作品をいかに愛していたかは、氏のtwitterを見ると分かる。以前からフォローしていたが、野球の話をたまにするだけで、制作秘話みたいのが全然出なかった。それが、突然よりもいから作品について語りだした。それだけ特別な作品ということ。
話変わって。南極に行くことは冒頭で報瀬のセリフにあるように容易ではない。
観光旅行なら検索すればある程度ヒットする。お金と時間があれば可能かもしれない。
しかし、報瀬は母が行ったように、観測隊員に同行することを望んでいる。
そうすると、南極への窓は急に狭くなる。
健康であること、南極観測に必要な人材であること、観測隊に貢献する意思と能力があること、長期間閉鎖的な人間関係でも協調して働けること、等々。未成年なら当然保護者の了解も要る。「女子高生じゃ無理」というのは主に未成年だからだろう。連れて行ってもしものことがあれば観測隊そのものが破綻する。
公式な説明はこちらにある。
https://www.nipr.ac.jp/jare/taiin/
建設会社で夏隊に参加した人の話を聞いたけれど、それでもかなり厳しい場所であることは実感できた。越冬隊など想像もつかない。
南極の歩き方 | ミサワホームは南極を応援します | ミサワホーム
しかし、報瀬とキマリに、力強い味方の日向が加わった。具体的にどうするかはまだ見えないけど、最初の報瀬ひとりきりだった時よりだいぶ状況がよくなっている。
果たして南極行きはいつ、どのようにして決まるのか。
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