Great Spangled Weblog

コメントははてなにログインすると可能になります(SPAM対策です)

VRでフライトシムの道(その3:グラフィックボード交換)

手持ちのグラボでOculus Linkが使えなかったと判明した後は、「まあしばらく様子を見てよさげなグラボが見つかったら買うか」ぐらいのつもりでいたが、すぐにそれどころではなくなったので秋葉原まで買いに出かけた。

AMDRadeon Softawareをインストールしてまたモニターが映らなくなるとこまるのでNVIDIAにチェンジする方針で。

AMDでもOculus Linkが使えることは他のブログなどで確認済。けっきょく、NVIDIAAMDかは好みで選んでどちらでもいい。

Oculusの互換性の情報を見ながら「GTX1660TiないしRTX2060」とGPUを決め、「出力は4系統、最低限DVIを含め3系統」と仕様を決め、あとは値段はAmazonと同等以下と目標を設定していくつかのショップへ。

ASUSのGTX1660Tiのビデオカードをいい感じの値段で見つけたので購入した。

www.asus.com

持ち帰って、復旧できたPCに取り付け。マザーボードから出していたケーブルをビデオカードのケーブルに差し替えてPCを起動。

何の問題もなく起動。続いてNVIDIAのサイトからドライバーをDLしてインストール。

ドライバーは2種類あるけどフライトシムというゲームが狙いなのでパフォーマンス優先でGaming Readyドライバーを選択。

これで3基のモニターが今までと同じように使えるようになった。

いろいろ手堅すぎて面白みがないが、PCはそれで何かをするための道具であって、PCそのものが面白いのは問題だと言わざるを得ない。

2019年発売の比較的新しい製品。

Crysital Markの結果は上記から、

こう変わった、って総合得点下がってるw Crysital Markは古すぎて現在のPCを測るのに適していない。

FF XIVベンチは7711だったのが、

8097に。これも今の製品を測るのに妥当なんだろうか。

新しい3D Markの結果はこちら。

5644とのこと。RX570で測ってないので比較はできず。

このPCでUSBケーブルでOculus Quest 2を接続したところ、まったく正常にOculus Linkが使えるようになった。

それではとMSFS2020を起動し、VRモードにしたところ、これも正常に動作。ついにVRフライトシムが可能になった。

VRフライトシム体験はまた次回。

PC自作の鉄則!2021

PC自作の鉄則!2021

  • 発売日: 2021/01/07
  • メディア: Kindle

VRでフライトシムの道(番外編:クラッシュしたパソコンの修復)

VRとはほぼ関係なく、ビデオカードのユーティリティソフトの誤操作と、それに対する誤った修復方法でクラッシュしたパソコン。これを直さないとVRフライトシムも何もない。

パソコンの状況:起動時にブルースクリーンWindowsのインストールメディアなし(このときはそう判断した)。

正月休みに家にある手段:会社から持ってきたノートPC(Windows機、セキュリティのためUSBメモリ使用不可)

ここから細い糸を辿って修復に向かう。

まずどこに修復するかをイメージする。HDDに前の晩作成したイメージバックアップがあるはずだから、Windowsが動けばすぐバックアップソフトをインストールし、それでSSDにイメージファイルをレストアすれば完全復旧する。このゴールでOKのようだ。

ビデオカードが差したままだとまた画面が出ないことになるので、カードは抜いてマザーボードにモニターを接続した。

手短かに復旧しようとして、MP600のSSDを導入したときに外したSSDをPCに接続してみた。

glemaker.hatenablog.com

昔のBIOSだったらこれで起動したと思う。UEFIの場合ダメだった。これを試した結果として、MP600がない状態なら起動したはずのSSDで起動できなくなった。起動できないPCは起動できたはずのメディアを汚染してしまうことを知った。

USBメモリーに以前Windowsを再インストールしたときのインストールメディアで使ったやつがあったはず、と目についたUSBメモリーをPCに刺してみたが、起動できませんで終わり。これは、別のUSBメモリと勘違いしていたというミス。システムがクラッシュしたりすると心理的にミスを誘発するので、非常時の対策は明確さが要求される。

glemaker.hatenablog.com

これでもう、ノートPCでインストール用のDVDを作るしかなくなった。

といっても、これはそれほど大変な話ではない。電気店に行けばUSBのDVDドライブは3000円もしない。さっそく買ってきて手元のDVD-Rを用意し、マイクロソフトのサイトから最新版のWindowsのインストールメディアのためのISOファイルをダウンロード。あとはISOをDVD-Rに展開すれば…。

ところが、展開するファイルがDVD-Rの容量より大きいということが判明。片面2層のDVD-R DLを使わないといけない。

ここで次の日。結局、ビデオカードを買いに出かけてその足でDVD-R DLのメディアも買った。

f:id:spanglemaker:20210107182337p:plain
秋葉原駅

それにしてもこの正月の秋葉原、信じられないほど空いてる。

片面2層のDVD-Rなんて使ったことがないのでPCのドライブが対応可能かも分からなかったけど、安かったDVDドライブが対応しているならBDドライブはなおさらOKだろうと作業を進めた。片面2層なら何のエラーもなくDVD-Rの焼き込み成功。

そしてDVD-RをPCにセットして起動。BIOS画面から起動を光ドライブにして先に進むと、久しぶりにブルースクリーン以外の画面で起動し、無事Windowsのインストール画面に進んだ。

が、ここでまた別の問題が。インストール先にMP600のSSDを選んでも、240GBの旧SSDを選んでもインストールできない。MBRだとインストールできませんとなる。領域を削除して再確保してもMBRだからダメだと。

freesoft.tvbok.com

検索すると上記のようにありがたい解説が見つかる。おかげで240GBのSSDをGPTとしてインストールできた。

今回レガシー互換ブートだったのでコマンドプロンプトでGPTにする必要があったと。前にインストールしたときはUEFIブートだったので問題なかった。

これでインストールは完了。途中で2台のSSDはどちらもデータが削除されたが、HDDに対しては何もしなかったので無事HDDのデータは生きてた。慎重を期すならHDDを物理的に外して作用すべし。

240GBのSSDからWindowsが起動したら、次はいつも使っているAOMEI BackupperをDLしてインストールした。イメージファイルは有料版で作った差分バックアップだが、レストアは無料版で可能だった。これでHDDにあるイメージファイルをMP600のSSDに展開。

さて、240GBのSSDを外し、再起動してみる。

無事再起動できた。そして、バックアップを取ってあった1月1日の環境でデスクトップが立ち上がった。モニターが内蔵グラフィックであること以外何もかも元通り。

そしてWindowsが立ち上がったら、何はなくてもRadeon Softwareをアンインストールし、AMD Cleanup Utilityでドライバーをきれいに削除した。

再起動して無事起動することを確認。時間といくらかの出費意外はほとんど何も犠牲にすることなく修復が完了した。

なお、SSDのレストア中に時間があるのでUSBのインストーメディアも作成した。このとき、前回使ったのが適当なデータに使ってた4GBのUSBメモリで、別の場所に8GBのUSBメモリがあるのを発見。多分そっちなら無事起動して古いバージョンのWindowsをインストールできたはずだ。

今はAOMEIの方でも起動メディアを作成している。これで起動すればダイレクトにイメージファイルをレストアできる。最初からこれを作っておけという話(笑)。

f:id:spanglemaker:20210107185203p:plain
AOMEI Backupper

VRでフライトシムの道(その2:手元のグラボではダメだった><)

Oculus Quest 2が届いて、本体単独のVRを体験した後、さっそくPCに接続することにした。USBケーブルはUSB3.1対応で長さ2mのものを確保してある。

ネットからOculus Linkをダウンロードしてインストール。USBケーブルでQuest 2を接続。ここまで問題なし。Quest 2を頭に装着してVRで操作。まず本体のストレージにPCからアクセスしてよいかどうかが聞かれる。これは「許可しない」を選択。次に「リンクを有効にする」のメニューが出るのでそれを選定すればPCとの接続が完了…するはずだった。

ところが、うちのPCでこれをやるとしばらく画面が真っ暗になり、続いてPCとの接続が切断される。何度やっても同じ。

support.oculus.com

こちらによるとRadeon RX570のビデオカードは互換性があることになっているのだが、やはりダメらしい。

リンク先の互換性リストは、単にGPUの性能としてVRに使えるかどうかが示してあるにすぎない。もう一つの要件がここには書かれていない。

最近のノートPCはUSB-CにHDMI変換ケーブルを接続すると、外部モニターに出力できる。新しいグラフィックボードは、HDMIなどの本体の出力の他に、USBを通して映像を出力できるものがある。この機能を持たないグラボは、GPUが互換性リストにあっても使えない。

2018年発売のMSI Radeon RX 570 ARMOR 8Gはこれに該当するに違いない。最近のグラボはVR対応を謳っているがこのグラボは違う。

はい終了。

としたかったのだが…。

Oculus Quest 2と接続できないのは分かったが、では今の環境でVRで遊べないのかというと、そうでもないのではと。

MSFS2020は、Oculus LInkをインストールした時点でOpen XR環境が導入されるので、次に起動すると[CTRL]+[TAB]でVRモードにできる。ならば、VRモードの画面をスマホに転送してスマホVRゴーグル(手持ちのはVRレンズと言うべきか)を使えば、VRで遊べなくても雰囲気は掴める。

それにはまずスマホAMD LINKをインストールし、PCに登録。次にPC側から画面の共有をすればいい。WiFi経由だがVR画面は見られるはず。

「さて、画面の共有はどうするんだろう…」と迷いながら、Radoen Softwareの上記の設定画面の右上、「クローンの有効化」をなんとなくポチった。

ブツッ

といった音とともに、Display Port、HDMI、DVIの3通りの出力に接続された3台のモニターが消えた。モニターが消えては復旧のしようがない。PCを再起動とかしたが映らない。どうしたものか、CPUの内蔵グラフィックで見られるか? とDisplay PoatとHDMIのケーブルを抜いたら、DVIのモニターが突然映った。

これでどうにかなる、と、復旧をあれこれやってみたが、元の状態には二度と戻らなかった。DVIのモニターを頼りにグラフィックドライバーは削除できる。AMD Cleanup Utilityでドライバーの削除もできる。

www.amd.com

それでドライバーの再インストールをするも、「クローンの無効化」を設定するとモニターが消える。前の設定がどこかに戻っていて、再インストールでそこに戻ってしまう。今までは何があってもHDMIのモニターだけは映っていたのに、今回はHDMIも消える。PCがとても使える状態にはならない。

ドライバーをRadeon Softwareの前に戻すという手も考えられる。他に手はないか? Windowsの復元ポイントに戻す機能を使おう、と、3日ぐらい前の状態に戻してみた。起動したWindowsは以前のように3画面映り、「これで復旧、めでたしめでたし」となり、そこからおもむろにPCを再起動した。

ここでまさかのブルースクリーン。自動修復も効かず、回復操作で復元ポイントにも戻れず、Windowsの再インストールもメディアを持ち合わせてなくてできず。完全に詰んだ。どうする、折部やすな。

思えばAMDのグラボ、HD7770はBIOSのバグでスリープに入ると暴走した。次にこのグラボでDiplay Portが使えなかった。さらにボタン一つ間違えてこれである。グラボ交換を決意した瞬間であった。

システム修復についてはまた別記事で。

エレコム USB-Cケーブル A-C 2m USB3.1 ブラック USB3-AC20BK

エレコム USB-Cケーブル A-C 2m USB3.1 ブラック USB3-AC20BK

  • 発売日: 2015/01/20
  • メディア: Personal Computers

VRでフライトシムの道(その1:VRゴーグル選び)

マイクロソフトフライトシミュレーター2020が2020年12月のアップデートでVRに対応した。

www.famitsu.com

前々からフライトシミュレーターはVRゴーグルが必要と思っていたので、ついに来たかという感じ。パイロットの訓練に使うシミュレーターは実際、操縦席から見える視界全体をカバーしている。パソコンの正面の狭いモニターでプレイするのはやはり無理がある。これをカバーするために操縦桿のボタンの操作で素早く視界を切り替えられるようになっているが、実際の方向に頭を向けて見るのとモニターの画面を切り替えるのでは臨場感がまるで違う。

今まで興味がなかったVRゴーグルも、MSFSが対応するとなるとがぜん興味が湧いてくる。調べて見るとどうも簡単に買えそうだと分かり、この正月休みの間に入手した。

VRゴーグルの選び方はネットにいろいろ情報があるが、自分なりに把握した選ぶポイントをいくつか書きたい。

まずVRゴーグルの自由度。Youtubeなどに上がっている360°視界のVR動画は、基本的に頭の位置は固定で、見る方向だけを自由に選べる。これは水平2軸と鉛直軸の3軸回りの回転だけをサポートしているので3自由度(3DoF)。これに対し、3軸に対する頭の動きも考慮するのが6自由度(6DoF)。3DoFの動画を見るだけならスマートフォンVRゴーグルにセットして見ればいい。しかし、ゲームで頭の動きをリアルに入力するとなると6DoFが要求される。

フライトシミュレーターであれば、3DoFは頭の位置を固定してぐるぐる見回すしかできない。6DoFだと、計器に顔を近づけて確認したり、窓から頭を出して車輪を見たり真下を確認したりできる。そして、MSFS2020は6DoFのVRをサポートしている。

6DoFの頭の動きをVRゴーグルが検出するトラッキングの方式は大きく2通りある。外部方式は部屋のどこかにゴーグルを観察するカメラを設置する。これに対し、インサイドアウト方式はゴーグルにいくつか取り付けられたカメラが、見えている景色を解析して頭の動きを検出する(他にジャイロセンサーなども使う)。後者はデバイスがゴーグルだけで完結する。

6DoFでインサイドアウト方式、というところまででVRゴーグルは数種類に絞ることができる。

MSFS2020のVRはOpen XRに準拠している。これに対応するVRゴーグルが選定対象になる。

今現在容易に買える製品では、Oculus Quest 2とHTC VIVE Cosmosの2択になってくる。これを比較すると以下の通り。

機種 Oculus Quest 2 HTC VIVE Cosmos
価格 37,180円(64GB) 82,370円(年末年始限定価格)
解像度 2x1832x1920 2x1440x1700
PCとの接続 USB Display Port+USB
外部電源 なし あり
単独での使用 不可
Facebookアカウント 必要 不要

ニュースではOculusもHTC VIVEもMSFSで両方使えるとあるが、確実に使える、という情報が今のところない。一方でAmazonなど見ると初期不良で使えないとかFacebookのアカウントがBANされると使えないとか余分な情報はかなりある(なぜそんなに簡単にFBでBANされるのかw)。情報社会と言いつつ今家にあるPCで確実に使えるという情報はなかなか手に入らない。これが情報社会の真の姿。

という状況でVRゴーグル単体でも遊べ価格も4万円以下というのは訴求力があり、今回Oculus Quest 2を選定した。カメラ量販店に注文したら翌日には届くというありがたさ(箱は十分電車で持ち運べる大きさなので本当に急ぐ場合は店舗で買えばいい)。

届いたOculusは、電池も65%ほど充電してあったのでさっそく使えた。FBのアカウントでログインするとさっそくいろいろなコンテンツが使える。チュートリアルだけでもVRの面白さや可能性がかなり分かる。

そして、USBのケーブル1本で本当にPCに接続でき、MSFSをVRでできるということまでこの休みの間に確認できた。

VRはこうして体験してみて分かったが、まるで結婚のようだと思った。してみることを想像はできる。人生1回ぐらいはしてみるものだ。だけど、やらないという選択も尊重できる。そして、してみると想像以上に世界が違って見える。

まずはOculus Quest 2を導入しましたという話。細かいことはまた後程。

【国内正規品】 HTC VIVE Cosmos (2020)

【国内正規品】 HTC VIVE Cosmos (2020)

  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: Video Game

ブッシュトリップでアネモイメダル獲得。

ブッシュトリップの第二弾は欧州バルカン半島

ネヴァダの砂漠から緑豊かなアドリア海沿岸へ。

クロアチアのリエカの飛行場を離陸し、ボスニア・ヘルツェゴヴィナモンテネグロアルバニアと飛んで最後にギリシャサントリーニ島に着陸する。

景色の再現がリアルで美しい世界を飛ぶ。

機体はセスナ172。ネヴァダのカブが自転車ならこちらはナビつきの高級車。しかも自動運転つき。

C172といってもグラスコクピットで自分の位置もここに出てる。VFRマップの「BACK ON TRACK」ボタンを押さなくても自分がどこにいるか分かる。

といっても、カブに対しできることが増えたので、扱いを間違えるとエンジンが止まったりする。

最初やったときはエンジンが止まり再始動できず難儀した。スロットルのダイヤルで混合比を最も薄い9%に設定してあったため。そうと分かればダイヤルの位置を変えて解決。

第1レグの初回はエンジンを始動しようと計器をあちこちいじったため、機体が傾く癖があり、「今後この状態で飛ぶのは大変だなあ」と思い、第1レグを終了させてから同じレグをもう一回飛ぶことにした。そうすれば機体の状態は初期設定から再開できる。

このブッシュトリップの巡航速度は124ノット。手動でこの速度を維持するのは結構大変でスロットルを相当開けないといけない。

なら自動操縦にすれば、というのでオンにしたらまさに、簡単に124ノットで一定高度、一定方向を維持して飛ぶようにできた。

方向や高度も、操縦桿ではなく計器のツマミとボタンで変えられる。

それだけではなく、航路の情報が既に入力されているので、ナビをオンにすると目的地まで勝手に飛んで行ってくれる。

パイロットはただ機体が想定通り飛ぶのを見てるだけ。

この場所はギリシャのリオン・アンティリオン橋の位置なのだけど、まだデータができてなくてただの桁橋になってる。

実際はこんな多径間連続斜張橋

なお、ナビの自動操縦は位置情報は参照しても地形とかは見てないので、黙ってみてると山に激突しそうになったりする。そういうときは手動で回避し、後でまた自動操縦に戻ればいい。

自動操縦はルートに沿って飛ぶことはできるけど、離着陸はやってくれなさそうなのでここは自分で。

このブッシュトリップではほぼほぼ滑走路がある/滑走路が分かる飛行場ばかりなのでネヴァダよりは楽。

滑走路へのアプローチも、白赤の4連のライトの内側2個が赤、外側2個が白、を維持すれば3°の適切な角度を維持できる。

レーニングでは失敗ばかりだったC172の着陸もこのブッシュトリップですっかり慣れた。

そしてサントリーニ島に着陸。

アネモイメダルを獲得。

MSFSは飛行機を操縦するゲームだけど、そこにはリアルな自動操縦も含まれる。エアバスA320などほとんど自動操縦で飛ぶのだけど、それをきっちり再現できる。このブッシュトリップはユーザーに自動操縦について慣れてもらうのも狙いなのだと思う。

紅の豚 [Blu-ray]

紅の豚 [Blu-ray]

  • 発売日: 2013/07/17
  • メディア: Blu-ray

ブッシュトリップでゴールラッシュドメダル獲得

マイクロソフトフライトシミュレーター2020のブッシュトリップ。これは(自分も含め)初心者がフライトシミュレーターに慣れるために最適なアクティビティだと思う。8項目のトレーニングを終えたら次はブッシュトリップがいい。8番目の2点間の移動が達成できればブッシュトリップもできる。いきなりジェット旅客機でランディングチャレンジをやるより失敗しにくい。別の機会に自由に飛んだときに迷子になることも防げる。

ブッシュトリップは地形データをリアルに使って飛ぶMSFS2020ならでは。ゲームで飛んだ場所がGoogle Earthで見ると本当にあるというのは感慨深い。

説明が英語なのでつい読まずにやってしまったが、改めて見ると冒頭にちゃんと説明があった。

機体はZlin Savage Cubで、まるで自転車のような飛行機。遠くに行くのには時間がかかるけれど、クルクルと好きなように飛べる。60km/hで離着陸できるので失敗しにくい。安定もよく、トリムをちゃんととれば手放しでも安定して飛んで、その間に別モニターでアニメを見たりスマホでミリシタをやったりできる(よそ見ができるのは飛行機ならではで自転車では不可)。

ja.wikipedia.org

巡航速度は90knとある。カブのメーターは速度がメートル表示なので166km/hで飛ぶことになる。80馬力のカブでこの速度を維持するのはけっこう大変で、フルスロットルに近いところを維持しないといけない。Wikipediaでは巡航速度170km/hとあるが最高速188km/hだから、実際も全速に割合と近いところに巡航速度がある。まあゲームなので全開を続けても故障はしない。給油はAdd Fuel Quantityが飛行中でも可能なのを確認している。急ぐならエンジンを開け下げ舵のトリムを入れて、そうでないならスロットルをちょっと絞ってのんびり。ただし時間は速度に応じて加算。と好きなように飛べばいいと思う。

航法については、地図のBACK ON TRACKを使うと成果が記録に残らないとある。具体的には全行程をクリアしてもメダルがもらえない。

迷ったら操縦桿のボタンなどにあるSMARTCAMを使って目的地を探す方法もある。これを使うと視界の中心に目的地が来るようにカメラがスイングする。エアストリップみたいなよく分からない着陸場はこれで探すと見つけやすい。今回間違って使ったことがあるがメダルに影響しなかった。

そうすると、難しいのはエアストリップの着陸。BACK ON TRACKを使いながら地上滑走でゴール地点を目指す、という前回紹介した方法はよくない。

それにしても、ナビログにはこんな具合に砂利の滑走路がはっきり見えるというのに、

現地に行くとただ敷地が茶色っぽい色で示してあるだけという。

これは、ナビログのCGの地形をじっくり見て、エアストリップの敷地のどこに滑走路があるのかを推定し、そこに降りればいいと分かった。

正確には着陸して停止する場所が滑走路ならレグは終了する。停止して終わらなければそれらしい場所に行って止まってを繰り返す。滑走路をオーバーランしても平地が続いているから問題なく、地上を走りながら引き返して滑走路で止まれば終了する。

なお、レグが終わっても飛行時間がログブックに載らないことがあったが、ログブックを子細に見るとエアストリップで一度止まってから地上を移動したときに飛行時間がゼロになる。スタート地点から目的地の間の飛行時間が加算されるのではなく、停止-移動-停止の一番最後のやつが記録される。ブッシュトリップをやっても飛行時間が存外伸びないのはこれのせいらしい。

中にはこういう特徴的なものもあり、ナビログを読むと道路と直交しているとある。

敷地がT字になっているので、これはよく分かった。

無事着陸して終了すると、飛行時間が記録される。

ネヴァダのブッシュトリップは最後はヨセミテ国立公園を飛ぶ。この眺めは壮観で、まさに長い旅のクライマックス。

そして地図のヘルプ機能を使わずに着陸するとゴールドラッシュメダルが成果に追加される。

ブッシュトリップは2番目のバルカン半島のものも現在進めている。アメリカの砂漠とはまた違った景色で楽しい。機体はセスナC172で少し操縦は難しいが、3車輪式なので着陸してブレーキをフルにかけても逆立ちしない。

地図とコンパスのような、いくらかの手掛かりを元に目的地まで移動するというのは自分でもびっくりするほど楽しい。道に迷っても残念な気はしない。ブッシュトリップに慣れてくれば地図と地形を照合して自分の位置は案外分かる。コースに戻る経路を地図を見ながら考えるのも、狙い通りコースに戻るのも結局楽しい。パソコンの前から動くわけではないが、普段出かけるのといくらも変わらない。

ブッシュトリップは下記が大いに参考になった。

togetter.com

そして恒例の思い付きで並べたアフィリエイト

黄金狂時代 The Gold Rush [Blu-ray]

黄金狂時代 The Gold Rush [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Blu-ray

ニコンZ6

今年の1月にニコンZ6を購入したことは過去にも言及した。カメラ本体のレビューがまだだったのでやってみる。

レンズはFマウントのを使えばいいと、Z6とFTZのマウントアダプターキットを買った。他に液晶保護フィルムと120GBのXQDカードも買った。

ニコンで最初のミラーレス一眼(ニコンがそう謳ったカメラとして。実質の最初はニコン1)であることの他、ニコンZの特徴はこのデザイン。

ボディデのザインは大口径のマウントを中心にできていて、これに左右のボディとEVFの張り出しが出ている。

もうちょっとデザインの特徴を強調するアングル。マウントから径の大きくなる円筒がズドンと後ろに伸びていて、それに左右のボディとEVFがくっついてる。マウント径は大きいので、ボディとEVFはつながってない。

このマウント径ありきのデザインでニコンZは統一されていて、Z6とZ7、Z50、Z5のいずれもよく似ている。Z6IIとZ7IIはマイナーチェンジなのでこれもほぼ変わらず。

EVFの存在感が弱く、斜め上を向いた面の真ん中に「Nikon」のロゴがあるのも最初は違和感があったが、すぐに慣れてしまった。一眼レフでは上からファインダーをつかみ、マウントの上にオーバーハングしている部分に指をかけて持ち上げることがよくあったが、Zで同じことをやろうとすると持ち上げられないのでたまに「おっと」となる。

マウント部はレンズの光をセンサーに導くデジタルカメラの中核部分なので、これをデザインの中心に据えるのはカメラのデザインとして自然。自動車なら4個のタイヤの存在感がデザインの出発点になる。これと同じこと。

このデザインのあり方は工業意匠の基本でもあるが、ライカのデザインにも通じている。ライカは映画用35mmフィルムを横に巻いてボディに収める。ボディの両側にはフィルムを巻き取る軸が縦に入っている。ライカレンジファインダーのカメラはこれを意識するかのように、ボディの両端が垂直な円筒形をしている。ニコン1が同様のデザインをしているので、ライカを意識していることは間違いない。

Z6なのでメディアはXQD×1。SDカードが使えるようになったのはZ6IIから。そのためにボディ背面が2mm厚くなった。逆に、Z6がダブルスロットをあえて採用しなかったのはその2mmを削りたかったからだと推測できる。

メディアを2重化しても信頼性は実は√2倍でしかないので、40%ぐらいの違いはSDとXQDの違いで吸収できると言うのが当初の考えだったと思う。しかし、デジカメの記録メディアはSDカードが主流なので、SDなしで売り出したのはかなり大胆。Z50が出るまでそれである程度売っていたので、ニコンは割と強気で商売できるはずだと思った。

XQDはファームアップでCFexpressも使えるようになった。

自分としてはSDのシングルだと信頼性に疑問を感じたところだが、XQDはSDのダブルよりも信頼できるのではと考えている。また、XQDのアクセスは早く、スマホをリンクさせてカメラ内の画像を探すのも高速にできる。なので、XQDのみというのは特に気にせず、カメラと同時に120GBのXQDを購入した。それから4000枚ほど撮っているがまだ使い切っていない。RAWや動画ももっと撮りたいと思う。

電池はEN-EL15bで、USB-Cから充電できる。おかげで出先でモバイルブースターからも充電が可能。予備の電池としては、ニコン1V1を一緒にカメラバッグに入れて、いざというときはそっちの電池を使うことにしている。使うだけならEN-EL15で問題ない。

SnapBridgeの関係か、たまに使おうと思って出してみると電池が切れているので、予備電池がどうしても必要。電池の持ちも一眼レフに比べればよくない。

FTZでFマウントのレンズが使えるが、気をつけないといけないのはレンズ交換。

Fマウントレンズの交換はFTZからレンズを外して交換、が正しいが、一度間違えて、FTZをボディから外し、ZマウントにFマウントのレンズを直接突っ込んでしまった。

気がついて慌てて中を確認したところ、内部の金属部品が盾になって、Fマウントとセンサーの接触を防いでくれた。写真でセンサーの下の白っぽいところがその跡。できるかぎりフェイルセーフになっているが、こういう事故は起こさないよう気をつけないといけない。

以下作例。

買ってすぐ撮った写真。

4月。

7月。24-70mm f/2.8を買ってから。

ボークス様の撮影可能展示。

EVFが露出を反映してくれるので、マニュアル露出をよく使うようになった。オートではまず取れない露出。JPEG撮って出し。

おおむねオートでいい色になるけど、この写真は空が緑に寄ってて気になった。「作品」として撮るならやはりRAW。

FTZで28-300mm。動物園では非常に使いやすい。

動物園だとスチルより動画の方がいい場合があると思った。

バラ。逆光でもほとんどフレアが出ないのは24-70mmのレンズとZ6の画像エンジンのおかげ。実はあまり写りの良くないレンズもZ6で使うと色とかきれいに変わる。

暗い水族館もこの通り。ISO3200は常用できる。

Z6を買ってはみたものの、イベントはオートサロンだけで、あとはことごとく中止という1年だった。来年はもっと出かけたいし、Z6のポテンシャルをもっと引き出したい。