去年からCPUクーラーを交換するなどPCの静音化に取り組んできた。
リテールクーラーを市販の小型のクーラーに変えてだいぶ静かになった。
ケースファンをノーブランドの2600rpmから山洋の1000rpmに変えて、これもいくらか静かになった(なぜか1600rpmで回ってるけど)。
しかし、CPUクーラーのファンをワンランク上のものにしたり、CPUクーラーそのものをより放熱効果の高いものにしても、さほどの効果が感じられなかった。
なんかカラカラという高周波の成分が聞こえるし、寒いとき起動するとファンが何度かひっかかりつつやっと回りだすようだし。CPUファンもケースファンも新品なのにこの挙動はおかしい。
で気がついた。ケースを開けて、CPUクーラーのファンを、ケーブルをソケットから外して止めてみた。騒音が変わらない…。
電源が最大の騒音源になっていたことをようやく理解した。低負荷時1200rpm、25dBを謳うオウルテックの製品がそんなことになるなんて。
機種はSS-350FS。購入したのは2002年7月。丸8年使用して9年目に入った製品。
http://ascii.jp/elem/000/000/327/327866/
買ったときは静かだったのに。どうもファンのベアリングが壊れているらしい。要するに寿命だ。
先日思い切って電源を交換した。機種は同じオウルテックのSS-560KM。
http://ascii.jp/elem/000/000/568/568031/
静かな電源ならSeaSonicにこだわらないつもりだったのだが、低負荷時にファンが静止することをきちんと書いてあるのはこのシリーズしか見つからなかった。どんなに静かなファンも静止しているファンにはかなわない。
容量も、TDP125WのCPUに350Wの電源は心細かったので、TDPの4倍確保できるようにした。「80PLUS GOLD」というのでいくらか節電になるだろうという思いもある。
交換作業はスムーズにいった。AT-X電源の規格は変わっておらず、ネジ位置が違うとかそういうトラブルはなかった。
マザーボードとCPUの電源ケーブルが固いという噂は本当で、これはやや取り回しに戸惑った。CPUの電源は晴れて8ピンを接続。今までは4ピンだったけどまともに動いていたから残り4ピンは何のためにあるのか分からない。
HDDなど機器類へのケーブルのソケットは5個しかなく、HDD、光ドライブ、FDDで3個使ってしまうと拡張性が…とか思ってよく見たらSATA用ケーブルは1本に3個端子がついてる。少し悩んだが、光ドライブとHDDを無事1本のケーブルで結べて、さらに1個SATAのデバイスをつけられる状態になった。遠からずSSDを追加したいのでちょうどいい。
ケーブル脱着可能な仕様は確かにケース内がすっきりする。
PCを動かしてみると、本当に無音。今に至るもファンの回転を確認できていない。
CPUファンとケースファンが静かに唸っているけど、ささやかなもので、今までいかに電源がうるさかったかよく分かった。AMDでPC組んでもこんなに静かなPCができるとは。
前の電源はマザーボードのPower Fanのソケットに繋ぐケーブルがあり、ファンの回転数をソフトで確認できたが、今回の製品はそのケーブルがない。ケーブルなしでも回転数をマザーボードに伝えられるのか、本当に回転数を検出できなくなったのか、なにぶんにもファンが回ってるか分からないので真相がどちらか確認できない。
電源の動作保証温度が5℃〜50℃というのはちょっと気になる。夏に50℃超えて不具合が出るようなら、ケースをもっと風通しのいいものに変えようと思う。ケースも夏に10年経過するので一応換え時。
さて、取り外したSS-350FS。60mmのファンを交換すればまた静音ファンに戻せるのだろうかと分解してみた。ファンのケーブルが市販のケースファンと違うので容易に交換はできない。
それより、電解コンデンサの一つの頭が膨らんで少し液漏れしている。ファンのベアリングが寿命にならなくても、遠からず回路の方に寿命が来てしまうようだった。まあこれだけ長く使えれば十分。合掌。
今の電源はいつまで使えるか。寿命より先にAT-Xの規格が変わって使えないとかいうことにならないといいけど。
オウルテック シーソニック電源 560W 80PLUS GOLD SS-560KM
- 出版社/メーカー: オウルテック
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: Personal Computers
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