5月28日〜29日に東京ビッグサイトで上記のイベントが行われた。29日に行ってきた。
まずは日産が提供した展示車と、1月に他界した桜井眞一郎氏を偲ぶ展示。
日産所有の展示車はR380やスカイラインなどのレース車で、これらもスカイラインの父である桜井眞一郎氏に関連したもの。
「ケンメリ」ことC110のGT-R。諸般の事情でレースには出なかった。
GC10「ハコスカ」GT-R。49連勝(実は46連勝らしい)の偉業を成し遂げたクルマ。展示車両は前半を戦った4ドア車。
R383。
プリンスR380A-1。
1966年の第3回日本グランプリ優勝車。
日産R380-II改。
1967年に世界速度記録を樹立している。
R380のエンジンは基本的に2000ccの直列6気筒。G7型をベースとするが大幅に改設計されているとのこと。GT-RのS20はこのエンジンをベースとしている。
R381。今では禁止とされている可変ウイングが特徴。
R382。エンジンはV12に発展している。
会場の一角が桜井眞一郎氏を偲ぶスペースとなっていた。
パネルに模造紙が貼られていて、来場者から沢山のお別れのメッセージが書き込まれていた。
展示された写真の中で特にぐっときた一枚。
1985年の東京モーターショーで発表された初代MID4と桜井眞一郎氏。このクルマも桜井氏がかかわっていたとはじめて知った。また、日産という会社の中で桜井眞一郎氏の存在感の大きさも知ることができた。
改めてご冥福をお祈りしたい。
以下日産オフィシャル以外の展示車。
やはりスカイラインが多かった。
FJ20エンジン。この車両はターボはなかったと記憶する。
そのエンジン、L20ET。ジャパンはスカイラインで最初のターボ車。
前輪の後ろでボディを延長したことが明瞭に分かる。レースに勝つため、4気筒1500ccのスカイラインに、グロリアの6気筒2000ccエンジンを搭載した。
R32スカイラインGTS-4。R32のセダンは個性的で流麗なスタイルがかっこいい。
室内の狭さが不評ということでR33から大きくなったが、R32のセダンも、後席は窮屈というほど狭くはなかったと記憶する。
B10サニー。
E10チェリーX-1。
プリンスが長く開発を続けてきたFF車。
フロントに横置きされたA12エンジン。
ミニにならったエンジン・トランスミッション2階建てレイアウトのため、今のFF車と違いエンジンは左右の中心にある。デフも車体中心に位置していてドライブシャフトは等長。
F10チェリーの3ドアクーペ。
後方視界ナニソレ? という大胆なデザインが特徴。
もちろん展示されていたクルマは日産ばかりではなく。こちらはライバルのトヨタ車。
セリカのフロントマスク。
レンズはトキナーAT-X280AF。地震のとき高いところから落下したが、幸い不具合はなく、撮影した画像も画質の低下は見られなかった。デジタルでは色収差が目立つレンズなので現像時に軸上色収差の補正は必須だが、それは地震前からそうだった。
いつ見てもこの流麗なデザインは感嘆する。セリカも秀逸なデザインだった。
いわゆる「スーパーカー」も展示されていた。
ポルシェ914。
4気筒で比較的安く売られたポルシェのスポーツカー。
スーパーカーブームの頃地元でも持っている人がいて、ミッドシップでリトラクタブルヘッドライトなものだから、フィアットX1/9とともにご近所のスーパーカーとして注目を集めていた。
ランボルギーニ・ミウラ。
ディノ246GT。
スーパーカーの一部は一時的に外に出されて、エンジンの爆音を披露していた。