東京都現代美術館で開催中。
http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/
昨日恐竜王国2012を見たあと行ってきた。
京葉線を八丁堀で降り、日比谷線、東西線、都営大江戸線を乗り継いで清澄白河で下車。深川の街を歩いて会場へ。案内に徒歩13分とあるだけに意外に遠かった。
会場は当日券購入については約20分待ちとのこと。入場については特に制限なくすぐに入れた。
中はそれなりに人はいるが展示物に近づけないということもなく。
懐かしい特撮関連の展示品を間近に見ることができた。首から下げたスマホが当たって壊すのではと心配になるほど近づけた(スマホはすぐ気づいて胸ポケットに収納)。
展示品は本物とレプリカの両方があったという話で、マイティジャックはレプリカだとか。
とはいえリアルに古びたものは本物だったのだろう。
ウルトラマンのマスクや飛んでいるウルトラセブン、怪傑ライオン丸、マグマ大使のロケット等々、挙げたらきりがないほど、かつてテレビで見た特撮のブラウン管の向こうにあった「本物」を沢山見ることができた。
やはりこれは感動する。
他に成田亨などそうそうたるアーティストによる絵画や設定画、方眼紙に描かれた図面、映画で使った新聞、ゴジラの撮影機材など、模型以外の展示も充実していた。
模型ですごいなと思ったのは、ぱっと見で「おお!」と思わせる完成度の高さ。そして細部に目をやったときのキズや痛みなどに対する割り切り。肝心なところは力を入れてごまかしなく、しかし視聴者が気がつかないところでは無駄に力を入れない。プロの仕事はこういうものかと改めて思った。
なにしろ、ウルトラマンのマスクが左右で目の位置がずれている、とかいうのは今回初めて分かった。製造工程を考えてみれば厳密な左右対称は確かに難しいだろう。
ゴジラのコーナーでは撮影に使われたオキシジェンデストロイヤーの実物が展示されていた。若干錆びが出ているが、金属製で丁寧に加工されたなかなか予算のかかった小道具だった。これは金部品は基本的に挽物。そうでなくても切削加工で、機械部品の工程で作っているのでいい精度が出ているのだと思う。
『巨神兵東京に現わる』は9分の映画だが、ほとんどCGだろう、というのは誤りで、ほぼ全部特撮だったというすごい作品だった。巨神兵も人が入れないのに人間がリアルタイムで動かしているという。CGの使用部分は序盤の火の粉のようなものが飛ぶところだけだと思う。
最後の方でミニチュアの都市のセットを間近に見ることができ、撮影が可能なコーナーがあった。ぜひ中の通路を通って怪獣の気分を味わおう、と思ったが、行列がぴくりとも動かないので諦めた。
周囲から撮ってもこんな具合。
照明を強くしたりカメラの被写界深度をもっと深くするなどすればさらにリアルになったであろう。
撮影可能エリアを出ようとしたら、関係者の寄せ書きがあった。
このあと、同じチケットで見られる常設展を見学した。