Great Spangled Weblog

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簡易NAS死亡

2年少し前に導入した下記の格安NASが死亡した。

http://d.hatena.ne.jp/spanglemaker/20130923/p1

元から大した性能ではない上に、様々なトラブルが起きて手がかかる機器だったが、これまでは一応データストレージとしての役目は果たしていた。

最近三ヶ月ぐらい、メディアサーバーとして音楽を再生させていると、けっこうな頻度でサーバーが落ちることがあった。

電源を入れなおせば持ち直すので、前回落ちたときにしばらく電源を落としておいた。

PCのHDDの写真データを整理し、過去に60枚ほどDVDとBDに焼いた写真を改めてBDに焼こう、と思い立った。写真の整理ができたので、NASを有線でPCに繋いで一昼夜かけてデータをバックアップしよう、と始めたら、早々にエラーでバックアップ作業がストップ。

NASを再起動して調べたらEMモードになっていてアクセスできない。手順にしたがってファームアップを試みたところ、「パーティション情報が確認できませんでした」とのことで失敗。以前はこんなのは出ず成功したのだが…。

http://www.something4.jp/blog/okamoto/?p=670

検索してこちらの記事に行ったところ、ファームアップ前にHDDをフォーマットする方法が分かったのでそれもトライ。

その結果、フォーマットにも失敗する、という結果にもなり詰んだ。

NASとしての回路がダメでも中のHDDは生きてる可能性があるため、ここでNASを分解。ネジを何本か外したら簡単にバラバラになってHDDが取り出せた。

HDDをUSBのケースに入れてPCに接続。HDDが起動する音は確認できる。がしかし、パーティションを削除して再設定、という作業に入れない。そもそも、接続後に自動起動したエクスプローラーがエラーで落ちる事態。

ここまできて状況把握。NASのHDDの基盤が死亡。HDDを入れ替えればNASとしては復活可能と思われるが、そこまでしてこのNASを使う義理もないのでNAS本体は廃棄。そしてHDDもこの状態では手放さざるを得ない。読める状態ではないから情報漏えいのリスクは低いが念のため若干破壊して廃棄。

というわけで2年あまりの我が家のNAS運用は終了した。

今後どうするかだが、データは以前PCにつけてあった1TBのHDDが余っているので当面これにバックアップ。写真はGoogleフォトにも転送。メディアサーバーはMedia Goのサーバー機能をオンにしてPCをサーバーにする。またはスマホから音楽データをAVアンプに転送する。こんなところで、NASが担っていた機能を代替することにした。

なお、以下はこのNASに過去に起きたトラブルとその対策。

  1. 無線LANでのデータ転送で失敗する確率が高い→PCの無線LAN子機が不良品だったので子機をAG300Nに変えて解決(これはNASの問題ではないか)
  2. ファームアップに失敗してEMモードになってしまった→ファームアップを適切な手順で実行して復旧
  3. メディアサーバーが音楽データの読み込みに失敗するようになった→ファイルシステムのエラーと判断。HDDをフォーマットしてデータを再転送して復旧。
  4. メディアサーバーが種々のエラーを起こして使いづらい→Twonkyのサーバープログラムの設定を変えて「音楽データだけを対象とする」「参照するフォルダーを限定する」等の設定により状況を改善

いつデータが消えてもいいような運用だったので、何が起きても冷静でいられた。クリティカルなストレージとして使う場合はきちんとコストをかけていい機材を導入しましょう。