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中島飛行機の傑作戦闘機たち

中島飛行機の戦闘機に関する企画展を見に3年ぶりに所沢航空発祥記念館に行ってきた。毎日暑いのでいつ行こうかと考えたが、ちょうど8月15日が曇りだったのでこの日にした。

建物前の表示。隼、鍾馗、疾風のカラー側面図がある。

中の展示の一部。写真は刈谷正意氏など当時の関係者が撮影した写真などあった。そのほか展示物は記念館のWEBサイトを参照されたい。

隼戦闘機の計器盤。

同じく隼のカウルフラップとプロペラ。カウルフラップは裏から見るとこんなだった。

ハ115エンジン。海軍では栄と呼んだ、零戦、隼ともに搭載したエンジン。

展示されていたのは隼三型搭載のハ115-IIで川崎航空機の製造。三型を製造していた立川飛行機の敷地(現在は立飛ホールディングス)から発掘された。

97式戦闘機のフラップ。

そしてこの夏の展示の目玉、97式戦闘機の実物大模型。

2015年のテレビ朝日のドラマ、『妻と飛んだ特攻兵』で用いられたもの。

この通り、実機の形をかなり忠実に再現している。汚しがきつすぎるようにも思えるが、開戦前から配備してソ連侵攻まで使っていたとすればこれぐらい年季が入っていてもいいかもしれない。

エンジンから胴体へ絞り込まれたラインも再現。

そして少し奥には91式戦闘機の胴体の実物が展示されていた。

航空宇宙の技術は軍事と民間が切り離しがたいことが多い。軍事部門をことさら忌避することなく、ストレートに「戦闘機」と題した展示を行っていただけたのはうれしい。

最終目的が飛行機を撃墜するためとはいえ、「自由に空を飛ぶこと」を追求した戦闘機はやはり飛行機の花形。今後もいろいろな戦闘機の企画展をやってほしい。