昨日3年ぶりに行ってきた。
天気は快晴で腕が日焼けした。風はやや強く、空挺降下は中止になった。
運動場南側の観客席は昨年あたりからなくなって、その代わり来賓席の雛段が大幅縮小のため、来賓席の後ろから見させていただいた。来賓席左右のスペースは朝一でもう埋まったとのこと。
以下昨日の写真。
式典。快晴にやや強い風で日の丸が映える。
佐藤正久参議院議員の祝辞。「皆さんには汗を流してもらう。しかし、血は流させない。それが政治家の仕事だ」といった話をされて好評だった。
下志津駐屯地が災害時に支援する千葉県の各自治地帯の旗。ここでも旗が映える。
観閲行進の11短SAM発射装置。
03式中SAM発射装置。
改良ホークはまだ現役。
87式自走高射機関砲。久しぶりにこちら側で見たら音と振動と排気ガスと埃がすこがった。
戦闘訓練展示。82式指揮通信車が状況を視察。車上にはラッパ手が控えている。
偵察バイク。
近SAM。
87式自走高射機関砲が前進してきて目の前に停車。
LR-2が敵機役で飛来。
敵の巡航ミサイルと航空機を撃墜。連射したらうまく爆発の瞬間が撮れた。
今回味方として登場したAH-1S。
訓練展示終盤。携SAMを構える隊員。
装備品展示のPAC3。
改良ホーク。後ろは前回にはなかったアンテナ塔。かなりでかい。
第一空挺団のパラシュートの展示。
87式自走高射機関砲。愛称「ガンタンク」はどこまで使われているのだろう。一方でX-2は「コアファイター」と呼ばれるとかなんとか(すっかり「心神」という呼び名は聞かなくなった)。
これで護衛艦に「しぐれ」があればガンキャノンで残るはガンダムとコアブースターぐらいなのだが。
一通り見てから最後に広報史料館を見学した。
史料館前の展示から35mm二連装高射機関砲L-90。
エリコン社のGDF-001の日本向け改良版とのこと。Super Fledermausなるレーダーを用いた射撃統制システムで、従来の人力で照準する高射機関砲よりはるかに高い命中精度を得ているとのこと。
L-90は国産武器だが、同系統のエリコン35mm高射機関砲は世界中で使われていて、フォークランド紛争ではアルゼンチン軍が持ち込んだ35mm FLAKがハリアーGR3を撃墜する戦果を挙げている(パイロットは脱出して生存)。
他にブローパイプ対空ミサイルもハリアーを撃墜していて、1980年代にはすでに航空機による低空侵攻は進歩した対空火器(だけではなく小銃などの小火器も)が深刻なリスク要因となっていた。
それにもかかわらず、フォークランドの戦訓も十分活かされないまま、湾岸戦争でトーネードなどが低空侵攻で被害を出し、その後ようやく、航空攻撃は対空火器のリスクの低い中高度から精密誘導爆弾を投下するというのが主流となった。一方、F-35の量産化で攻撃機のステルス化も進んでいる。
こういった防衛の要ともいえる地上の防空戦力を育成するのがここ高射学校。イージスアショアも陸自の装備となるという話で、今後より高度な技術を磨いてゆくことになる。
あまり防衛論議をしたいわけではないけど、この前読んだフォークランド紛争に関する本が面白かったのでちょっと語ってみた。
RAF Harrier Ground Attack: Falklands
- 作者: Jerry Pook
- 出版社/メーカー: Pen and Sword
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